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- 〜町の人から応援してもらえる事業への挑戦〜過去のビジネススキルを活かして生まれるものとは?
2023年4月に地域おこし協力隊の一員として着任した磯部 美季(いそべ みき)さん。子育てをしながら務めてきた会社を辞め、次の人生は「誰かのためになる仕事をしたい」と愛荘町に移住を決意しました。
今回はそんな磯部さんの現在行っている事業や今後の展望なども伺いました。ぜひ最後までご覧ください。
“滋賀での生活”に魅力を感じ、我が子と共に愛荘町への移住を即決
滋賀県内の高校に通う息子さんとコロナ禍で一時的に滋賀暮らしを経験した際、滋賀での生活に心地よさを感じたこともあり移住を決意し、地域おこし協力隊に応募。息子さんと共に大阪から愛荘町へと移り住んだ磯部さん。もともと関東出身、結婚を経て大阪で、バリバリのキャリアウーマンとして働いてきたと言う彼女。
地域おこし協力隊としてどんなビジョンを持っていたのでしょうか?
Q.愛荘町を知ったきっかけとは?
A.滋賀県への移住を考えていたタイミングで、中間支援団体(Next Commons Lab)のホームページを見つけたのがきっかけです。その中で、愛荘町がちょうど地域資源の1つである生姜を活かして起業したい人を募集していたので、地域おこし協力隊として活動するために説明会を受けて応募、プレゼンテーションを行いました。
Q.愛荘町の地域おこし協力隊として移住を決断したポイントとは?
A.息子の通う高校が守山市にあったこと、大阪に住んでいる時からたまに訪れる滋賀県に魅了されるようになっていました。年月が経つにつれ、地方でくらすのも悪くないと思うようになり、息子にも相談すると移住に対して前向きな返事でした。滋賀県を訪れるたびに「空が広い!空気が澄んでいる!野菜が美味しい!」と感じていたので、これらのポイントが決め手だったと思います。
Q.移住をしてみての感想は?
A.今までは都市圏で働き、子育てをしてきました。しかし、東京や大阪で仕事をするとき、通勤時間や相手先との打ち合わせなど、移動時間に30分や1時間費やすことが普通でした。子育てでただでさえ時間がないのに、移動に時間がとられることは合理的でないと思っていたので、20分ほどで町内をまわれる愛荘町はとても住み心地が良いと思いました。子どもと向き合う時間もしっかりと取れるようになったので、時間にも気持ちにも余裕が生まれたと感じています。
Q.愛荘町に来てから感じる生活の変化とは?
A.ビルばかりが並ぶ都市圏にいるだけでは感じられなかった四季を感じられるようになりました。愛荘町は平野で高い山も建物もありません。空が広く近く感じ、愛犬と散歩をしているときに太陽の昇る位置や木々の紅葉の移ろいを目にすることができます。心が洗われるような感覚になれたのは、愛荘町に来たからこそだと思います。また、仕事のスタイルを変えたことで私が家で息子を出迎えられるようになり、「ただいま・おかえり」を言い合える関係になれたことも嬉しい変化だと思っています。
愛荘町産のジンジャーを使った「愛しょうが」税込み1000円。近江鉄道愛知川駅の るーぶる愛知川にて販売中。https://www.aisho-kanko.com/sisetusyoukai/rubleechigawa/
FM滋 賀 「 style!」 に 出演した際には “愛しょうが”と自身の協力隊の活動をPR。
10年先も愛されるためには町の人からの応援が必要不可欠
地域おこし協力隊として活動し始めて今年で2年目になる磯部さん。「誰かのためになる仕事をしたい」という想いのもと、着任当時は地域資源を使った生姜の事業を考えていましたが、その後はどのような展望を持って取り組んでおられるのでしょうか。
活動内容に加え、地方で起業をしてみて感じた事業の手ごたえや大切にしているマインドを伺いました。
Q.地域おこし協力隊としてどのような活動を行っていますか?
A.1年目は愛荘町内で育てられている生姜のあまり使われない部分(種生姜)を活かしたジンジャーシロップを考案しました。直談判で直接企業さんを訪ね、OEMでオーダーメイドの依頼をし「愛しょうが」というネーミングで販売をスタートさせました。もともと前職の経験からマーケティングは得意だったので、自分のできる範囲と他の方に任せる範囲を見極めながら進めました。現在は町の観光施設るーぶる愛知川などで常設販売しています。
※OEM・・・Original Equipment Manufacturingの略称。ノウハウを持つ専門分野の企業に、他社のブランドのオリジナル商品を製造してもらう仕組み
2年目はコミュニティキッチン(兼お惣菜屋さん)をもうひとつの事業にしようと取り組んでいます。年内中にオープンを予定しており、名前はまちのキッチンで「まちキチ」。町のおいしい野菜やお米を使ったお惣菜を販売する場所にしようと考えています。
町内の忙しいママさんや仕事帰りの人はお惣菜を購入して帰れるように、時間がある人は一緒に調理をしたり、助け合いのシステムにする予定です。SDGsにも目を向け、コンポストやエコなランチボックスなども販売しようと構想しています。
Q.自身の活動のコンセプト、大切にしていることとは?
A.町に還元できる事業であること、町の人に応援してもらえる事業である必要があると考えています。一方通行な自分の利益だけでなく、実直にしっかりと周囲に気を配ることで、10年先も愛される存在になれるのではないでしょうか。そのためにも、私のやりたい事業は「社会貢献」につながる内容でありたいと思っています。
Q.自身の活動を通しての今後の展望とは?
A.愛荘町では人口や立地などさまざまな面を考慮した結果、1つのビジネスを大きくするというより、スモールビジネスをいくつも並行して走らせるのがいいのではないかと考えています。そのため、「愛しょうが」の販売も「まちキチ」の運営も引き続き行っていく予定ですが、さらに、もうひとつの柱として、古民家をリノベーションさせて、地域の人達も利用できる民泊のような宿を作りたいと考えています。これも、町内に宿泊施設がないことから着眼点を得ています。地域で感じるあったらいいなと思う課題を、ビジネスの視点で解決していきたいですね。
今回は地域おこし協力隊の磯部 美季さんにお話を伺いました。
「愛しょうが」や「まちキチ」のことをもっと見てみたい、愛荘町についてもっと知りたいと思った方は、ぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね。質問も受け付けています!
最後までご覧いただきありがとうございました。次回の投稿までは、これまでに紹介した愛荘町の他の記事をご覧になってお待ちください!
愛荘町豊満に位置する、まちのキッチン「まちキチ」
年内のオープンを目指し、内装の準備中
「まちキチ」のオープン詳細は、決定次第公開予定です!
年内のオープンを目指し、内装の準備が進行中
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平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で19年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして知られてきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道65番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても発展してきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。
【アクセス】
・高速道路を利用すれば、京都まで1時間、名古屋まで2時間弱。
・近江鉄道を利用すれば、彦根や八日市には約15分。
・琵琶湖までは車で約25分!
【愛荘町移住・定住ポータルサイト】
https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/index.html
愛荘町は2町が合併して今年で19年目を迎えます。琵琶湖までは車で約25分。軟水の湧き出る水の美味しい町です。
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