帰り道をつくる旅。北の果ての過疎集落、大川平に「冬荒馬」という新しい祭を生む挑戦。
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開催日:2021/02/12
終了日:2021/02/05

帰り道をつくる旅。北の果ての過疎集落、大川平に「冬荒馬」という新しい祭を生む挑戦。

「ただいま」と言える故郷はありますか?
「おかえり」と言ってくれる人達はいますか?

本州の北の果て、津軽半島の先端にある今別町大川平(おおかわだい)地区。この小さな過疎集落で毎年8月に行われる「荒馬まつり(あらままつり)」に、およそ20年前の夏、遠く京都からローカル線を乗り継いで数名の大学生がやってきました。
彼らは京都の郷土芸能サークル「和太鼓ドン」に所属する学生達で、彼らが日々取り組む芸能のルーツを訪ねて、なんの身寄りもない集落へ向かい、ただ祭の音に誘われる様に無人駅に降り立ったのでした。そんな彼らを待っていたのが「荒馬祭り」と大川平地区の人々の温かさでした。
その後も毎年通い続け、一緒に踊り、囃し、酒を酌み交わすうちに、そこで生きる人々の温かな魅力に彼の地を訪れる学生達は皆強く惹かれていきました。それから20年。地元との交流は代々後輩達に引き継がれながら、やがてその土地に魅了された人々の輪が広がり、名古屋や大分からも新たな学生達が加わり、今では、荒馬まつりの時期になると毎年学生・卒業生達を含め100名程が全国から大川平に”帰る”ようになり、新しい家族を連れて”帰る”者もいるほど地元の人々と強い絆で結ばれています。

「なぜこんなにもあたたかいのだろう?」
20年通い続けてもその答えはうまく言葉にできません。
ただ…、「誰だって本当はこんな風にもっと優しく大らかに生きていたかったんじゃないだろうか…。」そんな思いに駆られます。
みんなで肩を寄せ合い、飯を作り、酒を交わし、子供を育て、持ち寄った力で祭を続ける姿を見ながら、”懐かしさ”を通り越してむしろ”新しい生き方”を教えてもらう様な気持ちになりました。

「ただいま」と「おかえり」が自然と行き交い、そして毎年祭を終えて集落を離れる時には列車に乗り込んで窓を目一杯開け放って「行ってらっしゃい」「行ってきます」と言って泣く…、そんな大川平を「勝手に私達の地元」だと思っているのが、私達『おおかわだい好き大作戦』です。

「荒馬祭り」は全国でも珍しい男女ペアで跳ねる伝統芸能です。夫婦で、親子で、兄弟姉妹で、友達同士で、東北の短い夏を一気に駆け抜けるかの様に力の限り皆で跳ね続けます。
ただ、そんな「荒馬まつり」も今年の夏は新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされました。
長年その土地で執り行われてきた祭がなくなる事、そして故郷に帰れない事は地元民にとっても地元以外の者達にとっても互いに引き裂かれる様な悲しい出来事でした。
そこで、私達おおかわだい好き大作戦は地元のみんなと共同で、年に一度の里帰りのために「冬荒馬」という新しい祭の創造に挑む決意をしました。

荒馬まつりという宝物を次の世代に手渡すことが、私達『おおかわだい好き大作戦』の誇り

来年2月。津軽の長い冬の最中、失われた夏を取り戻すために、白銀の世界で跳ねる荒馬と手綱取り。極寒の吹雪の中で鳴り響くお囃子。この過酷な時代にそれでも私達は力の限り挑みます。

私達『おおかわだい好き大作戦』が「冬荒馬」を企画した理由は2つあります。
1つは、20年間受け継がれてきた「熱」を途切れさせないためです。
「荒馬祭り」は学生や卒業生そして大川平に住む人が一緒になって、集い・つながり・絆を深める空間を作り上げてきたものです。脈々と受け継がれてきたその「想い」を決して途切れさせたくない。途切れさせてはいけない。
2つ目の理由は、コロナ禍の時代において新たな祭りを成功させる道を探したいからです。
新型コロナウイルスにより、全国各地の伝統的な祭りやイベントは大きな被害を受けました。しかし、そんな厳しい状況下でも諦めず、脈々と受け継がれてきた祭を続ける為に新しい挑戦の一歩を踏み出したい。そのために新型コロナウイルス対策を万全にするだけでなく、公衆衛生の専門家からのアドバイスを活かしながら、感染症と地域、感染症と郷土芸能のこれからを参加者と一緒に考える取り組みも行います。
この冬荒馬を通じて、私達『おおかわだい好き大作戦』は、新しい郷土芸能の可能性を探り、その道程を伝えたいと思います。
そして「冬荒馬」を成功させ、来るべき夏の「荒馬まつり」に繋げる!

大川平に住む人々と、彼の地に”帰る”私達の「ただいま!」「おかえり!」から始まる対話が、時代の荒波に負けることなく、この先もずっと変わらず続いていく未来へ向けて…、私達は一緒に大作戦してくれる新しい仲間をいつも求めています。僭越ながら、私達の大切な故郷をあなたと分かち合いたいのです。

東北の短い夏を一気に駆け抜けるかの様に力の限り皆で跳ね続ける

東北の短い夏を一気に駆け抜けるかの様に力の限り皆で跳ね続ける

全国でも珍しい男女ペアで跳ねる伝統芸能

全国でも珍しい男女ペアで跳ねる伝統芸能

私達の地元に、一緒に”帰り”ませんか?

“故郷”と呼べる場所は、生まれ育った町だけではないのかもしれません。
「ただいま」と言える場所はこの手で新たに創り出せるのかもしれません。
今回のプロジェクトは、大川平の人々と、そこに”帰る”人々がつながる空間づくりでもあり、
同時に大川平の人々同士がつながる空間づくりでもあります。
あなたは私達同様、異邦人であり、それ故また繋ぎ役にもなり得るのです。
まずはそんな温かい場づくりを「冬荒馬」を通じて一緒に楽しみましょう!
そして活動を通して荒馬だけでなく、大川平やそこに住む人々のことを知ってみてください。繋がってみてください。するといつの間にかあなたも大川平に魅せられ、もうそこに”帰る”1人になっているはず。大川平がまるで故郷のように思えてくるはずです。
私達と一緒に帰り道をつくる旅に出ませんか?
一緒に「ただいま!」「おかえり!」を未来につなげる活動をしませんか?

・地域のコミュニティつくりに興味がある方

・お祭りがしたい方

・ご縁が欲しい方

・農村や過疎地などの文化
・生活に興味がある方

・郷土料理に興味がある方

・宴会に参加したい人

・地元の人と交流したい人
そんな皆さんの参加を心よりお待ちしています!

『おおかわだい好き大作戦』の未来妄想・のんびりコース

『おおかわだい好き大作戦』の未来妄想・のんびりコース

『おおかわだい好き大作戦』の未来妄想・熱狂コース

『おおかわだい好き大作戦』の未来妄想・熱狂コース

イベント・ツアー内容

開催日程:2021年02月12日

所要時間:16時~2021年2月14日13時

費用:現地までの交通費は自己負担です。宿泊場所は団体で用意します。期間内に必要な費用は、飲食代などおおよそ3,000円程度。

定員:20 人

最小催行人数:5 人

集合場所:JR北海道新幹線奥津軽いまべつ駅 もしくは JR津軽線大川平駅

解散場所:集合場所と一緒

スケジュール

2021年2月13日をメインに、荒馬・大川平と農村の暮らし・冬の青森の味覚を堪能する!

※大まかなスケジュール(予定)
  2021年2月12日 17:13JR津軽線大川平駅到着(青森駅発15:31蟹田駅乗り換え)、 18:00~ 大川平公民館にてWelcomeパーティ(会費制:ひとり1,000円)

  2021年2月13日(会場:今別町町営体育館)午前中「Withコロナの時代の伝統芸能トークセッション」、お昼「大川平の冬の味覚のふるまい」、午後「大川平荒馬保存会荒馬披露」「荒馬体験ワークショップ」「参加者有志による伝統芸能披露」「記念撮影」、夜「大川平の冬の味覚のふるまい 再び」「冬の星空堪能 ☜氷点下10度以下も想定されますので、参加希望の方はそれなりの準備をお願いします。」

  2021年2月14日(会場:今別町内各地)午前中「冬の農作業体験」、12:48 JR津軽線大川平駅発青森方面行出発
              
※プロジェクト参加者のタスクとメリット
 本プロジェクトは、「令和2年度農山漁村振興交付金人材発掘事業」の体験研修プログラムとして実施されるため、参加者の方には日報・報告書の作成や、キャリアカウンセリングの受講などをお願いする一方、農山漁村での活動期間中の奨励金の支給や、農山漁村までの交通費補助(上限あり)の支給を行う予定です。
 またプロジェクト期間の前後を通じて、受け入れ団体や地域のことをよく知っているコーディネーターが、みなさんを伴走支援しますので、地域のこと・しごとのこと・その他なんでも相談してください。詳しくは、プロジェクト参画決定前のリモート面談の際にお知らせします。

※プロジェクト参画から終了後までの流れ
 SMOUTの画面で「応募したい」を押す
→事務局からのスカウトメールを送付
→受け入れ団体などとのリモート面談の日程を決めて面談実施・詳細スケジュールのご案内
→参画決定
→2/12~2/14プロジェクト参加
→報告書の提出(2/20まで)と、活動奨励金等の支給(2月末予定)
 
各地の受け入れ団体やコーディネーターと一緒に、NPO法人プラットフォームあおもり(担当:米田)が、みなさんとのやり取りを担当します。

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今別町
おおかわだい好き大作戦(ぷーま)が紹介する今別町ってこんなところ!

青森県今別町大川平地区は、青森市内から車で約1時間、津軽半島の先端、「奥津軽」にある小さな集落です。

ここ大川平も65歳以上が人口の半数を占める”限界集落”。
普段はとてもひっそりとしていますが、毎年8月だけは雰囲気が一変します。「荒馬まつり」に参加するために、そこに住む人に会いに行くために、日本全国から大勢の学生や卒業生が押し寄せ、ここ大川平の地に集います。

大川平地区をはじめ今別町全域で踊られる「荒馬」は、馬に扮した男性と手綱取りと呼ばれる女性とがペアで踊る、荒々しく勇壮な踊りですが、「有名です」とはとても言えない、いわば隠れた津軽地方の郷土芸能となっています。

どこか懐かしい自然豊かな海山と田畑、そこに暮らす人々、そしてまつり。
【何もないようで、何かがある】 【寒い場所だけど、実はとても“あたたかい”場所】
そんな町の素敵な何かを見つけに、温かさを感じに、
あなたも是非一度来てみてください!

おおかわだい好き大作戦(ぷーま)
NPO法人プラットフォームあおもり

私たち「おおかわだい好き大作戦」は青森県今別町を拠点に地域づくり活動を行なう団体です。長年青森に関わってきた”関係人口”を中心に、県内外のメンバーが集まって、地域の人々と全国の関係人口の架け橋となるべく日夜奮闘しています。
また、プラットフォームあおもりの事業パートナーとして主に津軽地方の地域づくり活動にも参画しています。

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