沖縄、東京、アメリカ、そして本部町へ。「教える仕事」を続けてきた私が公営塾で働く理由

読みもの

公開日:2026/07/03 07:09

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2022年秋にスタートした「もとぶ教育魅力化プロジェクト」本部町では、子どもたちが自分らしい進路や生き方を考えられるよう、学校・地域・行政が連携しながらさまざまな取り組みを進めています。その柱の一つが、公営塾の運営です。本部高校生向け公営塾「チャレンジ塾」と、本部町内の中学生向け公営塾「あおいろ楽舎」では、学習支援だけでなく、生徒一人ひとりの将来に寄り添うサポートを行っています。

今回お話を伺ったのは、2025年秋にアメリカでの生活を経て家族で本部町へ移住し、公営塾スタッフとして働くひかるさん。日本語教師や語学学校での講師経験を活かしながら、日々子どもたちと向き合っています。なぜ本部町で働くことを選んだのか、実際に働いて感じる公営塾の魅力ややりがい、そして一緒に働きたい人についてお話を聞きました。

人生の転機に選んだ本部町

沖縄県の高校を卒業後、外国語に興味を持ち東京の大学へ進学しました。そこで地方出身の友人と出会い、各地の方言や日本語の奥深さに興味を持ちました。教えることへの転機となったのは、カナダでの留学中のことです。ボランティアで日本語を教える機会があり、外国語を使って日本語を教える楽しさを知ったことから日本語教師を志しました。 帰国後に日本語教師の資格を取得し、大学卒業後は日本語学校へ就職しました。その後すぐコロナ禍の影響で対面授業が制限され、アメリカに移住しオンラインで日本語や英語を教える仕事へ移行しました。日本への帰国を考え始める中で、改めて対面で生徒と関わる教育に携わりたいという気持ちが強くなり、「沖縄県 教育」で検索した際に本部町の教育魅力化プロジェクトについて知りました。特に、求人に書かれていた「子どもたちの人生に関わる」という言葉に強く惹かれました。

大学時代に「経済的な格差によって学ぶ機会が失われている」という課題を知り、国際的な問題だけでなく、まずは日本国内の課題にも向き合いたいと考えていました。教員免許はありませんでしたが、「教えることが好き」という思いと、これまでの語学学習を通じて感じてきた、難しさや楽しさを分かりやすく伝えられるのではないかと思い応募しました。

応募前は、学校現場での経験がなくても務まるのか、地域の方や職場の皆さんと良い関係を築けるのか不安もありましたが、その不安は面接の段階で消えていきました。加えて、海を越えての移住は人生の大きな転機になるため、家族とも何度も話し合いを重ね、移住の準備を進めました。大変な事も多かったのですが、今では本部町で子どもたちと関わりながら働けることに大きなやりがいを感じています。

語学学校で働いていた時の生徒と📸
語学学校で働いていた時の生徒と📸
アメリカ・ウィスコンシン州のシンボル「州議会議事堂」
アメリカ・ウィスコンシン州のシンボル「州議会議事堂」

子どもたちと歩む成長の時間

これまで民間の学校や塾で勤務し、学習計画の作成や教材・テスト作成、保護者面談、生徒対応、イベントの企画運営など、さまざまな業務に携わってきました。その経験は現在の業務にも活かされていると感じています。特に、生徒一人ひとりの状況に合わせて学習をサポートすることや、保護者との信頼関係を築くことの大切さは、これまでの経験から学んだことの一つです。

一方で、受験勉強から時間が経っているため、現在の学習内容や入試制度の変化には驚かされました。中学生の段階で高校の内容を学習する場面があったり、英検のレベルが変わっていたり、理科や歴史の学習内容が変化していたりと、私自身も日々学び続ける必要性を感じています。

働く中で特にやりがいを感じることは、生徒たちの成長を間近で見られることです。苦手な科目に最後まで諦めずに取り組み、模試の点数を大きく伸ばした生徒や、不登校気味だった生徒が塾に楽しそうに通い、その日の出来事を話してくれるようになったこともありました。また、進路に悩みながらも自分自身で進路を決断し、合格を勝ち取った生徒の姿を見た時には、大きな喜びを感じました。

塾スタッフは現在5名、比較的若く活気があり、「まずはやってみよう」という前向きな雰囲気があります。その環境の中で、新しいことにも積極的に挑戦しながら、生徒一人ひとりの成長を支えることができるのが、この仕事の魅力だと思います。

あおいろ楽舎での様子
あおいろ楽舎での様子
教室を飛び出して生徒たちとスポーツレク🏸
教室を飛び出して生徒たちとスポーツレク🏸

多様な経験が活きる職場

色々な経験を楽しみながら、他者の考えも受け入れられる人と一緒に働きたいです。 生徒一人ひとりの性格や学習状況、家庭環境は異なるため、その時々の状況に応じた柔軟な対応も求められます。そのため、自分の考えを一人で抱え込まず、周囲に相談したり意見交換したりする姿勢が重要です。 もちろん、自分なりの指導方法や仕事の進め方も大切ですが、実際に現場で生徒と関わる中では、それだけでは対応しきれない場面が多くあります。だからこそ、日本各地から集まったスタッフ同士で意見を出し合い、試行錯誤を重ねながらより良い方法を考えていくことが大切だと感じています。

また、教育現場の経験がなくても活躍できる仕事だと思っています。目の前の人に真摯に向き合う姿勢は、どの仕事にも共通するものですし、これまでの社会人経験は必ず生徒たちとの関わりにも活かされます。公営塾では職業講話なども行うため、教員以外の経験も子どもたちにとって貴重な学びになります。

多様な考え方を学びながら、生徒にとってより良い支援ができるよう、一緒に成長していきましょう!

瀬底島で青い海を見ながら散歩
瀬底島で青い海を見ながら散歩
休みの日には、沖縄そば巡りをしています!
休みの日には、沖縄そば巡りをしています!

このプロジェクトの地域

沖縄県

本部町

人口 1.28万人

本部町

沖縄県本部町が紹介する本部町ってこんなところ!

沖縄県本島北部に位置する本部町は、海と山の豊かな自然に囲まれた町です。エメラルドブルーの海が身近にあり、仕事帰りや休日には気軽に海辺を散歩したり、ゆったりとした時間を過ごしたりすることができます。 夕暮れ時は空と海がオレンジ色に染まり、水平線に沈む夕日を見ることができます。雄大な景色を見るたびに、本部町で暮らす豊かさを感じます。 また、本部町には雄大なカルスト地形が広がり、沖縄らしい海の風景だけでなく、独特な自然の魅力も楽しむことができます。少し車を走らせれば山や森にもアクセスでき、自然を身近に感じながら暮らせる環境です。 都会の便利さとは違う、人とのつながりや自然の豊かさがある本部町。子どもたちや地域の方々と関わりながら、自分らしい暮らしを楽しめる場所です。

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