廃棄物を再循環のサイクルへ。世界基準SDGsの時流にのる「総合リサイクル」の北興商事
募集終了
働く・住む
公開日:2021/11/26
終了日:2022/03/31

廃棄物を再循環のサイクルへ。世界基準SDGsの時流にのる「総合リサイクル」の北興商事

◎企業のご紹介
今回は北興商事株式会社さんになります!

◎企業詳細
ものづくりの町として知られる燕三条。金属を主とし、木工、繊維まで古くから様々な素材の製品を作り続けてきました。そんな一大産地で、私たちの身の回りの物から産業廃棄物まで、「不用品」とされた廃棄物を再生し、「資産」に一変させる会社があります。
総合リサイクル業を営む北興商事株式会社(以下、北興商事)です。製造過程で出る金属片や不要物を回収し、再生させるのが主な仕事です。

日本はものづくり大国ですが、製造・物流・販売のさらにその先の廃棄・リサイクルまで考えられている企業は数少ないのではないでしょうか。

産地としてしっかり製品が届いた先の廃棄・循環にまで責任を持つこと。
製品を作ることへの責任を口にする社長の言葉に、未来のものづくりの在るべき姿が見えました。

経済や市場を見ながら事業を展開する、現在の北興商事

スクラップ業から総合リサイクル業へと事業を拡大させた北興商事。同業で、ここまで手広いラインナップを扱うリサイクル業者は少ないといいます。
「あるとき父親に『なぜ商事なのか』と社名の由来を聞いたら、『この名前なら事業として何でもできるだろ?』という答えが返ってきました。きっと親父も、制約がなければスクラップ以外の事業もやりたかったのだろうと思いました」

ひとつのことに縛られない考え方は、先代の血でしょうか。先代の答えに応じるかのように、中村さんは、現在の会社はまだ完全形ではないと続けます。

「私たちのロゴマークのH(エイチ)のところ、実は片側が-ing形なんですよ。僕が社長になるときに作ったロゴですが、まだ会社が完成していないことを表現したかったので、この形をとりました」今後もひきつづき変わり続けたいと話してくれました。
中村さんの話の流れで、部屋にたまたま見慣れぬものがあり聞いたところ、金属分析機だと教えてくれました。部屋の片隅に置かれた、黒いスーツケースのような小さな箱。この機械を使えば、ここに届けられた素材がどんな素材が使われているのかがわかるので、素材を特定し、分別できるのです。

「モノを壊していると、モノを作る工程にも詳しくなってきます。創造と破壊は表裏一体とはいいますが、知らないことを知ることが好きなんです」と笑います。
かつて自社で処理した廃プラスチックを中国へ輸出、加工処理し、再利用できる原材料として生まれ変わったものを販売していたこともある北興商事。その当時、中国の視察はもちろん、売り先の工場にも自ら足を運び、自分の知らないことがないよう心がけていました。

「売った後のことまで責任を持つのが、私たちリサイクル業者の役目。自分たちが出したゴミがどうやって回収されているのかまで知らなければいけないと思っています」

これからの時代に必ず必要になってくるであろう環境や作った先への配慮。中村さん自ら厳しく自分の責務を全うする一方で、会社としては今後色んな人に関わってもらうこともまた、理想とするあり方だと言います。
中村さんはエコキャップやビニール傘の仕分けを福祉施設にお願いし、社内外問わずにできるだけ多くの人にこの北興商事が大切にする「モノの循環」に関わってもらうことを目指しています。

「障害があっても自分が役に立っている実感や物事に主体的に関わっている気持ちを感じて欲しい」それは、中村さん自らが扱う「循環するもの」の可能性を知っているからこそ、心から出てくる言葉なのものかもしれません。

女性率の高さは周囲の工場と比較しても高い

女性率の高さは周囲の工場と比較しても高い

 リサイクルを拡大解釈して事業展開を目論む中村さん

リサイクルを拡大解釈して事業展開を目論む中村さん

燕三条という一大産地で、モノの循環を目指す

「ものづくりの町、燕三条で作った製品は燕三条の自然に返す。そんな仕組みが作れたら良い」と中村さんは語り続けます。
「燕三条、ひいては新潟県はものづくりに適した地域。鉄鋼だけでなく、木工製品や繊維、紙までなんでも揃っています。かつては下請けとしてのイメージが強かったのですが、最近は中間加工業者が発信力を持つようになりました。その中でうちが出来るのは、製品を循環させるシステムを作ること。それで燕三条で作ったものを燕三条に持って来てもらえれば、廃棄・リサイクルできる体制を整えたいです」

昨今、「自社の製品を直します」と自社商品の修理回収を行う企業も増えています。しかし、中村さんが目指すのは、その先。直しても使えない製品を産地で処理し、その資材をまた原材料として産地で循環させていく。それこそが自らの使命を全うしていることなのだといいます。更に言えば、この循環の仕組みは燕三条だけでなく、どこの産地でも出来ることだ、と。
燕三条から新潟、そして日本全土へと広げ、やがては世界に「本当のものづくりとはこういうことだ」と言えるように。北興商事の挑戦はまだ始まったばかりです。

◎北興商事 株式会社を一緒に会社を盛り上げてくれる仲間を募集しています!
http://www.hokkou-eco.com/news/1410/

◎続きはこちらから読みください。
https://sanjo-school.net/spblog/?p=2278
※上記をクリックする前に「興味ある」ボタンのクリックをお願い致します。

◎本記事は、三条ものづくり学校の取材した記事になります。

登録しよう!

にユーザー登録して もっと活用しよう!無料

  • 地域をフォローできるようになり、地域の最新情報がメールで届く
  • あなたのプロフィールを見た地域の人からスカウトが届く
  • 気になった地域の人に直接チャットすることができる
三条市
三条市 地域経営課が紹介する三条市ってこんなところ!

ちょうどいい田舎、三条市。
新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりの街。
人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニが揃っており
少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。
ものづくりの技術は世界から認められており、グッドデザイン賞を受賞していたり、
アウトドア用品の有名ブランドのほとんどは実は三条市が本社だったりします。
三条市をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
https://sanjo-city.note.jp/

三条市 地域経営課
三条市役所 地域経営課
▼三条市HP https://sanjo-city.note.jp/ 人口約10万人の地方都市・三条市は、鍛冶技術の伝統を受け継ぎながらも、時代に合わせて革新を続けてきた打刃物の技が光る「ものづくりのまち」です。新幹線が止まる燕三条駅から車で約30分走ると、自然豊かな地域・下田郷が広がります。地方都市暮らしも、田舎暮らしも叶えられる一石二鳥なまちです。
10
※興味あるを押したあと、一言コメントを追加できます。
訪問しました!
移住決定しました!