地産地消エネルギーで雪国の暮らしをReデザインする!森林資源活用プランナーを募集
募集終了

真室川町を含む最上地域は特に人口減少が著しく、山形県のなかでも「課題先進地」です。

若者が求める職種が少なく給与水準も低いため、若者の流出に歯止めがかかりません。こうした状況ですので、県内の他の地域と比べても最上地域は移住先として選ばれにくい傾向が続いています。

そのため、若者の定着や移住者の増加を目指すためには、「雇用創出」も欠かすことのできない課題の1つになってきます。
「雇用創出」の方法のひとつとして地域おこし協力隊員による起業(たとえばゲストハウスの開業など)が挙げられますが、本プロジェクトにより実現したいのは雇用創出そのもの、つまり企業誘致や仕事づくりなど「雇用を創出するための仕組みをつくる」ことです。

そんなことが出来るでしょうか?
雇用を生み出すことが出来るほどの地域資源が真室川にあるのでしょうか?

私は、真室川の最大の地域資源は「森林資源と木質バイオマス燃料、そして同燃料由来の熱」だと思っています。残念ながら地元ではほとんど知られていないものの、豊富な森林資源とプレイヤーが真室川には揃っています。
これらの地域資源を活かした仕事づくりに一緒にチャレンジしませんか?

目指すのは雪国型脱炭素社会真室川モデル?

雪国は、特に降雪期は、大量の化石燃料を消費することによって暮らしが成り立っています。

道路や家の周りの除排雪には、除雪機や重機が大活躍します。家の暖房だって重要です。これは冬に限ったことではありませんが、車社会ですから自動車を動かさないと職場にも買い物にも行けません。便利な暮らしを維持するためには、化石燃料や電気を消費することが前提となっているのはご承知いただけると思います。この傾向はおそらく変えることはできないでしょう。雪国の暮らしを維持するためには、国外から輸入した化石燃料に頼るしかありません。

しかし雪国には森林資源があります。
しかも真室川にはプレイヤーが揃っていることから、森林資源を資源として有効に活かすことができるのです。

では、真室川にはどんな資源があって、どんなプレイヤーがいるのか見ていきましょう!
①広大な森林:町の総面積の約87%が森林で、その面積は東京23区の半分以上
②国有林が多い:町内の森林のうち約80%が国有林で、積極的に森林整備を実施している
③苗を生産している:杉苗を生産している農家がいる(県内シェア5割強)
④林業事業者が多い:9つの事業会社が操業しており、社数は山形県内自治体でトップ
⑤製材所が操業:東北最大の製材所が操業しており、森林資源の経済循環を生み出している
⑥木質バイオマス燃料:同製材所が製材の過程で発生する端材で安価な燃料を生産している
⑦余剰熱がある:同製材所が保有するバイオマスボイラーで樹皮を燃焼。余剰熱あり
⑧循環している:杉苗づくりからエネルギー生産まで町内だけで森林資源が循環している

その他、隣接する新庄市内には木質バイオマスを燃料とした発電所が稼働しており、外国産材に頼ることなく地域内の木質燃料だけを用いて発電しています。このため、製材に向かないC材D材も購入してもらえるため、川上(山主や林業会社)は安心して森林を維持管理することが可能になっています。
これほどの環境が整っているところって、日本中見渡してもなかなかないみたいですよ?

林業をしたくて移住してくる若者も活躍しています

林業をしたくて移住してくる若者も活躍しています

秋田との県境をまたぐ甑山の麓にはブナの二次林も広がっています

秋田との県境をまたぐ甑山の麓にはブナの二次林も広がっています

一緒に考えながらプロジェクトを立ち上げられる方を募集します!

真室川の森林資源を活かして、たとえばこんなことが出来るかもしれません!
a)製材所が保有する4台の大型バイオマスボイラーの熱を活かして、熱を利用したい企業・工場・農業ハウス等を誘致する
b)新規にバイオマスボイラーを設置し、その周辺をエコビレッジとして整備し、オフィス・工場・民家などに熱を供給する
c)製材所が保有し熱供給している廃校舎(小学校と中学校の2校舎)の教室を整備し、シェアオフィスやインキュベーションオフィス、ゲストハウスとして運用する
d)伐採後に未利用のまま森林に置いてくる林地残材(枝葉など)の利活用
e)家庭や職場での薪ストーブやペレットストーブ、バイオマスボイラーの導入推進(燃料供給ネットワークづくり等)
f)化石燃料からの代替による二酸化炭素排出削減を原資とした排出権取引の実施(たとえばふるさと納税制度を活用)
g)民間企業と連携して行う二酸化炭素排出削減の取組み(たとえば企業版ふるさと納税制度を活用したタイアップ)
h)その他、森林教育や森林アクティビティ、山菜やキノコ採り等の体験提供など

色んな事が考えられますね。
しかも!今回の募集に応じていただき一緒に活動してくださることになると、次の人たちと共にプロジェクトを立ち上げていくことになります!
1.私:真室川のこと、人、暮らしを紹介します
2.製材所の社長:地域熱供給に希望を燃やしているものの製材業に集中
3.林業会社の社長:林業のこと森林のこと色々教えてくれます
4.自然エネルギーコンサルタントの山田さん:山形で木質バイオマスや自然エネルギーの導入と言えばこの人
5.山形大学の社会起業プロジェクトの皆さん:真室川町、金山町、鮭川村の3町村で社会課題を解決するビジネスの創出にチャレンジ中。民間企業ネットワークもあるので、協業先も見つかるかも?

課題とテーマと地域資源と関係者は揃っています!欠けているのは実際にプロジェクトを立ち上げていくキーマン(あなたかもしれません!)です...
まだ真っ白なキャンバスですが、雪国・真室川だから実現できる脱炭素プロジェクトの絵を一緒に描きませんか?課題先進地のここ真室川が、脱炭素×地域再生のトップランナーに躍り出る可能性があることを私は確信しています。

1,500kw級バイオマスボイラー4台で樹皮を燃焼しています

1,500kw級バイオマスボイラー4台で樹皮を燃焼しています

ボイラー由来の熱で木材を乾燥しています(元中学校体育館)

ボイラー由来の熱で木材を乾燥しています(元中学校体育館)

地域おこし協力隊員(会計年度任用職員)として真室川町が任用します

真室川町では、「これからの人口減少社会における様々な地域課題に向き合い、町や地域住民らと連携しながら、課題解決を通じた自己実現やキャリア形成を目指す意欲のある方を地域おこし協力隊員として任用」しています。

【契約期間】2023年4月1日以降から1年間

【契約更新】双方の希望が一致した時のみ1年間ずつ契約を更新し、最長で3年間まで更新することができます

【募集人数】2名程度

【給与など】月額20万円(社会保険料等の本人負担分が控除されます)/賞与なし・副業可

【福利厚生】社会保険/有給休暇あり(最大年間20日)/任期中の住居の賃借料は町が負担します(上限あり)/任期中の活動用車両は町が準備します

【応募方法】応募書類を送付ください

【選考方法】書類選考を通過した方は、後日真室川町内で最終選考(面接など)を実施します

【地域要件】地域おこし協力隊として任用するため、都市部等から真室川町に住民票を移す必要があります。※現在の居住地が「都市部等」に該当するかはお問合せください

【その他詳細】募集の詳細および応募についてのご質問はお問合せください

エントリーをお待ちしています。

日本のドバイになる日も?写真はペレット燃料です。

日本のドバイになる日も?写真はペレット燃料です。

古くから林業が盛ん。真室川産の鋸が日本各地で活躍した時代も!

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山形県真室川町企画課/一般社団法人雪と暮らし舎(企画コーディネート)
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真室川町
梶村勢至が紹介する真室川町ってこんなところ!

真室川は山形内陸部の北端に位置し、特別豪雪地帯に指定されています。
鉄道(現.奥羽本線)が敷かれる前は街道から外れていたことから、特に冬になると降り積もる雪が人の往来を妨げ、訪ねくる人も稀であったようです。
そのためか、真室川には古いものが沢山残っています。伝承野菜の種や、郷土芸能の「番楽」、集落や家で守り伝えられているユニークな風習など。いずれも暮らしの中で役立てたり実践してきたものばかりです。残してきたというより残ってきたと言う方があっているかもしれませんが、ライフスタイルの変遷により積極的な継承が必要となっています。

雪国の冬は厳しいですが、その分、春の喜びも、自然の恵みも、四季の彩りも豊かです。
そんな喜びや恵みを一緒に分かち合う仲間が来てくれることを、町の人も楽しみにしています。

梶村勢至
一般社団法人雪と暮らし舎
滋賀県出身。東京などを経由し、2015年に山形県真室川町に移住し、地域おこし協力隊員に着任。協力隊の任期満了後の2018年から、町の移住定住推進コーディネーターとして活動しています。 2022年に一般社団法人雪と暮らし舎を立ち上げ、理事に就任。町や山形県最上総合支庁から委託を受けて移住定住推進業務に従事するほか、豊かな森林資源を背景とした新しい仕事の創出にもチャレンジしています。 趣味は山形に来て始めたスノーボードと、山形に来て再開した渓流釣り。それに写真撮影。彩り豊かな北国の四季を楽しんでいます。 ここ数年は新しいスノーアクティビティの「雪板」にはまり、雪板を担いで雪山に飛び込んでいます!
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