滋賀県でもオリーブ!一本植えてみませんか?(地域紹介:滋賀県高島市南深清水)

やまのおっ山だフォ。
滋賀県では、農山村活性化に取り組む地域を
「やまの健康」モデル地域に選定しているフォ。

モデル地域の1つ、高島市南深清水(みなみふかしみず)の活動を紹介するフォ。

オリーブ栽培と聞いてパッと思い浮かぶのは、瀬戸内。
なんとなく温暖な気候で育つイメージがあるから雪が積もるような土地では難しいフォ?

滋賀県高島市で地域活性化につながる活動を模索されていた
「南深清水FF倶楽部」の桂田隆司さんも、当初、そう思っていたフォ。

柿園からオリーブ園へ

(桂田)
でも、よくよく調べてみると、北陸地方で栽培されてる事例もあって。
もしかしたら、この南深清水でもできるかもしれない、と思ったんです。

集落の高齢化で耕作放棄地となってしまった土地をオリーブで復活できないだろうか。そんな発想がひらめいたのは、2018年の春でした。桂田さんは早速、FF倶楽部の仲間に声をかけてオリーブを植えはじめました。ちなみに、FFは「for the future(将来のために)」の略。いつも笑顔の桂田さんをはじめ、メンバーみんな明るくポジティブ、未来志向。その合言葉は、“ワク湧く キラリ 深清水”です。

(杉本)
え?滋賀でオリーブ栽培!って、びっくりしたんですよ

このオリーブ作戦に驚いたひとりが、2021年に南深清水に移住してきた杉本行隆さん。大阪で会社経営をされていたのですが「引退後はどこか景色のいい自然がある場所でのんびり暮らしたい」と思っていろいろ調べていたところに、南深清水のオリーブ情報が飛び込んできたようです。

(杉本)
オリーブがきっかけで南深清水を深く調べていくと、伝統的な柿づくりのことや琵琶湖を見渡せる美しい景観など魅力的なものがザクザク出てきて、一気に魅了されました。特に、朝日がのぼる景色は最高ですよ。

桂田さん(右端)と大学生のみなさん

桂田さん(右端)と大学生のみなさん

南深清水は、柿の伝統的な産地

南深清水は、柿の伝統的な産地

移住者や大学生に ひらかれた雰囲気

なかでも、杉本さんが南深清水への移住を決めた最大のポイントは、移住者に対するこの地域の“ひらかれた”雰囲気だったそうです。どんなところで、そう感じられたのだろうか。

(杉本)
ちょっとしたことですが、外から来た我々にも道で会ったら気軽に話しかけてくれたり。高島市としても、移住者にむけた情報発信やサポートをしてくれてたり。何回か訪問するあいだに、知らず知らず、この地域のファンになってました(笑)

南深清水がおおらかに“ひらかれて”いる地域性なのは、若い世代に対しても同じ。オリーブ栽培と時期を同じくして、大学の研究室や学生団体の学生たちとの交流もはじまりました。龍谷大学農学部・フードシステム学研究室の山口道利先生は、学生だけでなく、やがて、家族も連れてこの地域に通うようになったそうです。

(山口)
学生たちとオリーブ栽培や柿祭りといったイベントに定期的に参加させてもらってます。最初は“引き気味”だった学生が、農作業や地元の人々とコミュニケーションを重ねるなかでみるみる表情が変わっていくのが面白いですね。結局、卒論のテーマに南深清水を選んだ子もいましたよ!

学生団体「農業盛り上げ隊 GRow」(現在は法人化)の切田澄礼さんも、当時をこんなふうに振り返ります。

(切田)
最初は、私たちがやっていたオンラインのファーマーズマーケットへの出店をお願いしたのがきっかけでした。かかわらせてもらうなかで、自然の豊かさはもちろん、住んでる方々の温かさにも触れられて、どんどん南深清水ファンになっていきました。

今は東京に住まれている切田さんだが、いまでもメンバーが農作業やイベントのお手伝いに伺ったりなど南深清水とのご縁は続いているそうです。桂田さんは、学生たちとの取組みをこのように振り返ります。

(桂田)
龍谷大学や立命館大学の学生さんたちとの交流や共創は、私たちにとって貴重な経験です。私たちだけでは到底無理な発想など、刺激をたくさんもらってます。今後も継続的に続けていきたいですね。

オリーブは、1本1本にオーナーを募集。現在80人以上の人が持ち主になっておられます。オーナーになればその土地にいっそう愛着が湧きますから、地域外の人と南深清水をつなぐ、だいじなアイテムと言えます。健康と美容に効果があるオリーブは、“平和”のイメージもあり、FF倶楽部の象徴的な存在にもなりつつあります。大学とオリーブ茶も共同開発したそうです。

(桂田)
オリーブは育てるのにあまり手間がかからないから、高齢者にぴったりなんですよ。また、我々が地域づくりのテーマにしている“健康”との相性もいい。
FF倶楽部の次なるチャレンジは、地域を舞台とした“ウェルネス・ツーリズム”なんだそうです。おいしいもの食べて、里山を歩いて美しい景色を眺めて、ぐっすり眠る。みなさん、健康的な体験を味わいに南深清水へ、いらっしゃいませんか?

柿園に囲まれるオリーブ園(手前)で開催のイベント

柿園に囲まれるオリーブ園(手前)で開催のイベント

龍谷大学と開発したオリーブ茶

龍谷大学と開発したオリーブ茶

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滋賀県森林政策課「やまのおっ山」が紹介する滋賀県ってこんなところ!

滋賀県は日本のほぼ中央にあり、北は福井県、東は岐阜県、南東は三重県、西は京都府と接しています。まわりを伊吹、鈴鹿、比良、比叡などの山々に囲まれ、中央に県の面積(約4,017平方キロメートル)の約6分の1を占める日本で一番大きな湖「びわ湖(マザーレイク)」があります。まわりの山々からびわ湖に流れこむ川の数は、大きな川だけでも120以上も。
森ー川ー里ー湖のつながりを感じられる滋賀県。やまの恵みを活かした暮らし(FATHER FOREST Life)を一緒に楽しみませんか。

滋賀県が取り組む「やまの健康」推進プロジェクトのイメージキャラクター「やまのおっ山(さん)」だフォ。

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