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- 有明海の名産に付加価値を付けてきた老舗企業|株式会社やまひら
福岡県南部にある水郷、柳川市は有明海に面しています。干潟による独自の生態系を持つ有明海は宝の海と呼ばれてきました。ムツゴロウやワラスボといった珍しい魚介類のほか、アサリなど貝類が豊富です。
有明海に漁師町のひとつ、柳川市沖ノ端で「夜明茶屋」という屋号で食堂を営むやまひらは明治時代に鮮魚店としてスタート。初代は夜明けと同時に出漁する漁師さんに漁の安全と大漁を願ってお茶と称した「お酒」を振る舞っていました。そのことから「夜明茶屋」と呼ばれるようになり、130年経った今も屋号として残ります。
現在のやまひらは、鮮魚の卸・販売、食堂、お土産物の企画、製造、販売、さらには宿の運営まで行っています。その多角化の根本には4代目社長の金子英典さんが直面した有明海の変化がありました。
金子さんが家業に入った頃のやまひらは、漁業者が獲った海産物を仕分けして全国の市場に出荷することを主な生業としていました。しかし有明海の水揚げ量が減少。協力関係にある漁師さん共々、このままでは生活が成り立たないという状況に陥りました。
金子さんは海産物の直接販売や加工した新商品の開発を手がけるなど新しい商売を広げてきました。収入を確保し、漁師さんたちに少しでも多く支払うためです。一方、今も自ら早朝の魚市場に出かけて魚を仕入れています。
「柳川のまちや、やまひらを知ってもらうには、魚市場を見てもらうのがいちばん早い」と話す金子さん。やまひらがどんな姿勢で事業を拡大させてきて、同時にまちに貢献しようとしているのか。魚市場に行けばその理由と目的を垣間見ることができるというのです。
今回体験できる内容
やまひらの宿「夜明の宿」は、2020年に営業を開始しました。魚を扱ってきた会社が宿泊施設を開いたその大きな理由は、「来てくれた人に魚市場を見て欲しいから」。
朝早い時間に開かれ、しかも交通の便が限られる地方の魚市場を体験するには、泊まってもらうしかないと金子さんは考えました。人口減少に伴って増えてきた空き家が活用でき、昼間に数時間だけ働きたいという子育て世代の女性やお年寄りの雇用も作れるという理由が後押ししました。
今回の体験でも金子さんと一緒に市場に出かけます。早朝4時にスタートです。
「市場の競りは、戦いです。たとえ仲のいい相手でも、お互いに品物を待っているお客さんがいます。その日の水揚げ量だって、行ってみないとわからない。いい品物を手に入れるには綺麗ごとだけ済まないし、瞬時に判断していかなくちゃいけません。それを毎日やってる人たちって、やっぱり強いと思うんですよ」と金子さん。
海の香りが立ち込める中、競りに参加する人たちが声を掛け合う緊張感とその熱量を感じてみてください。金子さんの情熱の源を理解できるはずです。
お土産館での品出しや販売も体験します。やまひらには、さまざまなお土産物が販売されています。
例えばムツゴロウラーメンをはじめとする袋ラーメンのシリーズや、有明海のエイリアン「わらすぼ」を使ったエイリアンシリーズなど、手に取らずにはいられない商品にはそれぞれストーリーがあります。魚市場でも見かけた有明海の名産に、付加価値を加えたことで生まれた人気商品。その背景ごと有明海と地域の魅力を知ることができます。
しごと・くらしの特徴
「生活を守ることがいかに大変かと父から常々言われてきました。儲かったもんが勝ちという考えでは長続きしません。誰がかけてもダメなんです」と金子さん。
その考えがやまひらの事業の根本にあって、金子さんは家族や漁師さん、そして地域の暮らしを守りたいから価値のあるものを作るしかないと、事業を広げてきたのです。
しかし、当初は商品作りのやり方がわからず困っていたのだとか。そんな時に県庁に勤める同級生が声をかけてくれて参加したのが「ちくご元気計画」という取り組みでした。
勉強会に参加する中で、商品のよさを伝えるためには実はデザインが重要だと理解できたことが、その後のやまひらに大きく影響し、現在の特徴あるお土産物開発製造につながっています。
今のやまひらは、地元の人たちからも新しいことばかりやっている会社だと思われています。一方で高校生から80代まで、地域の幅広い人が働いています。水産物に新しい価値を付けて漁業者に還元し、雇用を作ってまちの人たちの暮らしを守るという当初からの一貫した考えは変わっていないのです。
水産業だけでなく一次産業が厳しい状況に置かれる中、新しい価値を作ってまちに貢献してきたきたやまひら。今回の体験では、アイデアを生み出す熱量に触れてください。もちろん「夜明茶屋」のあったかい食事を堪能することもお忘れなく。
所要時間:2泊3日程度 ※ご都合に合わせて調整可能です。
費用:無料 (宿泊費:5,000円/泊まで補助あり ※初回の体験のみ適用 |食費:自己負担 |交通費(自宅~集合場所):自己負担)
最小催行人数:1 人
集合場所:夜明茶屋|福岡県柳川市稲荷町94-1
解散場所:夜明茶屋|福岡県柳川市稲荷町94-1
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「やまひら」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・お土産館の品出し
・接客
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(4:00~12:00)
1.魚市場へ
・競りの見学
2.仕事のお手伝い
・開店準備
・魚屋の品出し
・接客
3.商品開発担当者に話を聞く
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・開店準備
・お土産館の品出し
・接客
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
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北九州市・福岡市の2つの政令市を持ち、2つの空港を有する福岡県。九州のビジネス拠点のイメージが強く、都会な場所という印象を持っている方も多いと思います。
しかし、実は都心部から少し離れるだけでマリンスポーツができる海や、日本の原風景を思わせる里山があり、自然との距離がとても近いのが特長です。
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福岡県庁内で移住を担当している、「政策支援課」と申します。ここでは、福岡県が参加するイベントや、セミナーについてのお知らせを投稿していきますので、ぜひご覧ください!!
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