職人技が光る地域に開かれた町工場 |株式会社乗富鉄工所
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公開日:2024/03/22
終了日:2025/03/31

職人技が光る地域に開かれた町工場 |株式会社乗富鉄工所

柳川には、2200年以上も前から人々が暮らしています。湿地帯だったこのエリアに堀割を掘って水はけを良くし、生活用水を確保して住みやすい環境を整えたことが、水郷・柳川の始まりです。

「乗富鉄工所」は、そんな水の都と切っても切り離せない水門メーカー。福岡県内最大規模を誇る創業75年の老舗企業です。水利施設を中心に、年間200件近い機械設備の設計・製作・設置・補修を一貫して手がけています。

「柳川だけでなく筑後地方一帯は水が豊富でクリークが多いのですが、実は日本には水門が信号機の3倍ぐらいあるんですよ」と話すのは「乗富鉄工所」の3代目で副社長を務める乘冨賢蔵さん。

「私たちの主力事業は、暮らしを守る大切なものです。職人の技術も高いのに、これまで注目されることは少なかった。だからその技術力を多くの人に知ってほしいんです」

そう話す乘冨さんは、勤めていた造船会社を退職し、後継者候補として2017年「乗富鉄工所」に入社。そこで取り組んだのは、職人の持つ鉄やステンレスの加工技術を様々なフィールドで活かす事業です。アウトドア用品の「スライドゴトク」のヒットで注目を集めました。

さらに、開発したプロダクトを用いて“焚き火部”や“焚きビアガーデン”などのイベントを開催。地域の方々を巻き込んで自社ブランドのプロモーションまで行っています。

3代目が「開かれた町工場」を目指し、新たな事業に踏み出した「乗富鉄工所」。ものづくりの面白さを味わいたい方はもちろん、技術力を活かした地域創生や産業観光に関心がある方にもおすすめです。

今回体験できる内容

「乗富鉄工所」の職人は“ものづくりの総合職”です。分業制により工程の一部を担うのではなく、職人一人ひとりが一貫して責任を持ち「自分の手でイメージを形にできる」からこそ「乗富鉄工所」では職人を“メタルクリエイター”と呼んでいます。

そしてこの“メタルクリエイター”の技術を活かすには、企画・デザインの力も欠かせません。“デザイン経営”の視点でマーケティングから商品開発、リリースまでを伴走してくれたデザイナーとの出会いがアウトドア事業の成功につながったと乘冨さんは話します。

「社外のクリエイターとの連携で職人の活躍の場が広がる」そんな実感を得た乘冨さんは、社外の人とつながり、他業種からも学ぶ「ノリノリプロジェクト」を発足。日常をもっと楽しくするプロダクトを生み出しています。今回は、メタルクリエイターやデザイナーとしてノリノリなものづくりを体験しましょう。

コラボレーションが鍵となる「ノリノリプロジェクト」では、旅館との協力で、川下りをしながら自社製品を使って船上グランピングを楽しめる観光ツアーにも参画しています。柳川の水にまつわる歴史を水門メーカーを通じて楽しく学ぶ旅です。

乘冨さんは、自社工場に観光客を呼び込むだけではなく「自社のプロダクトを携えて自ら観光客に近寄っていく」そんな産業観光を目指したいそうです。

その真髄を“焚き火部”などのイベントに参加し、地域の方々との交流しながら感じてください。ものづくりを起点とした地域作りについて学ぶことができるはずです。

しごと・くらしの特徴

「乗富鉄工所」入社後の乘冨さんの取り組みとして、もう一つ大切なことがあります。IT化による組織改革です。

造船工場で、最先端の生産管理を学んできた乘冨さんは、単なる業務効率化ではなく、「職人ひとりひとりのクリエイティビティを引き出す仕組みにしよう」と考えました。

これまで工場長に一任してきた工程管理をIT化により“見える化”し、社員みんなで共有することで、仕事を“与えられる”ものではなく、“自分ごと”として捉えられるようになったそうです。

作業の軽減という目にみえる成果だけでなく、その成功体験が社員のモチベーションを高める。それは「ノリノリプロジェクト」も同様です。プロダクトがヒットしたとはいえ、自社ブランドの収益はまだ全体の1.5%ほど。しかしそれ以上に「社内にチャレンジする気運が高まった」ことに手応えを感じていると言います。

「本業の水利施設事業でも、水門開閉の省力化機械の開発などの新しい挑戦に繋がった」と乘冨さん。

「職人の地位を向上させたい」と乘冨さんは様々な改革を通じて、職人が主体的に創造性を発揮できる環境を整えたのでしょう。

職人は、作業ロボットではありません。効率化や省人化にばかりスポットが当たりがちな昨今、職人のやりがいを尊重しエンゲージメントを高める職場作りは理想的です。実際、職人の離職率も大幅に減少したそうです。

現代社会で失われがちな働くことの楽しさやワクワク感。その気持ちを「乗富鉄工所」で取り戻してみませんか。

イベント・ツアー内容

所要時間:2泊3日程度 ※ご都合に合わせて調整可能です。

費用:無料 (宿泊費:5,000円/泊まで補助あり ※初回の体験のみ適用 |食費:自己負担 |交通費(自宅~集合場所):自己負担)

最小催行人数:1 人

集合場所:株式会社乗富鉄工所|福岡県柳川市三橋町柳河934-4

解散場所:株式会社乗富鉄工所|福岡県柳川市三橋町柳河934-4

スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「乗富鉄工所」の仕事の説明
3.「乗富鉄工所」の仕事見学
・水門見学を通じて柳川を知る
・工場見学を通じてメタルクリエイターを知る
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.メタルクリエイター体験
以下のどちらかを選択
・自分が作りたいプロダクトの製作
・図面を形にするプロダクト製作
(簡単な雑貨や家具など)
2.仕事のお手伝い
・ノリノリプロジェクトへの参加
(焚き火部イベントの準備、地域の方との交流等)
※業務終了後、焚き火部に参加可能
(毎月第4水曜日19時〜21時頃実施)
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.プランナー・デザイナー体験
・プロダクトの企画・デザイン
・ノリノリプロジェクトの広報活動
(SNS発信、プロモーション立案等)
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

■宿泊場所 :近隣宿泊施設

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福岡県 政策支援課が紹介する福岡県ってこんなところ!

北九州市・福岡市の2つの政令市を持ち、2つの空港を有する福岡県。九州のビジネス拠点のイメージが強く、都会な場所という印象を持っている方も多いと思います。

しかし、実は都心部から少し離れるだけでマリンスポーツができる海や、日本の原風景を思わせる里山があり、自然との距離がとても近いのが特長です。

都会と自然が近い福岡では、普段は田舎でスローライフを楽しみながら、都心部に気軽に遊びにいけるなど、ライフスタイルに応じた様々な生活を楽しむことができます。
都会も自然もバランスよく楽しめる福岡ならではの環境で、あなたの「理想のくらし」を探してみませんか。

福岡県 政策支援課
福岡県企画・地域振興部 政策支援課
福岡県庁内で移住を担当している、「政策支援課」と申します。ここでは、福岡県が参加するイベントや、セミナーについてのお知らせを投稿していきますので、ぜひご覧ください!!
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