幻の野菜復活から10年!「桃原ごぼう」の種まきをしましょう!
募集終了

市場には、ほぼ出回らない幻のごぼう「多賀ごぼう(桃原ごぼう)」が復活して10年、10回目の種まきイベントが4月13日に開催されます。
空に近い空気の澄んだ山の斜面で、種まき作業をします。参加者のにぎやかな声と、小鳥のさえずり、時々シカの声がこだまする、ゆったり流れる贅沢な時を楽しみましょう。
昼食は集落出身のお母さん達の手作りです。何がふるまわれるかは、当日のお楽しみ。
桃原(もばら)集落は、平野部よりも遅れて春の山野草が芽吹きます。自然観察員指導のもとプチ植物観察会を午後から開催します。時期が合えば、山菜摘みができるかもです。
また、桃原出身の方々との交流、参加者との交流も楽しいひと時です。
4月にまいた種は2週間ほどで発芽し、半年後の11月中旬に収穫します。

ごぼう復活から栽培を通して限界集落の畑が交流の場に

桃原(もばら)地区は、標高350mの鈴鹿山系にある集落です。石灰岩の上に堆積した粘土質の赤土と、冷涼な気候が、薫り高いごぼうを育みます。芹川(せりがわ)沿いにある山間部の限界集落で、冬の積雪量は1mを越え、山の斜面を切り開いたごぼう畑は、かつてはスキー場だったそうです。

  江戸時代の文献に「多賀午房(ごぼう)」と記録が残っています。かつてのゴボウは太くて、割らないとお節料理に使えませんでした。しかし、多賀ごぼうは、細いので割らずにそのまま使えて縁起が良いと重宝されました。昭和半ばまで、京都の錦市場では高値で取引され争奪戦となったそうです。ごぼうが今日の細さになったのは、多賀午房のブランド力が影響したと言われています。
戦後、杉植栽が始まり昭和50年頃には、ごぼうの生産は途絶えてしまいました。
しかし、10年前、当時のゴボウ栽培方法を知る集落の人に学びながらゴボウ栽培を復活。(しかしながら、ごぼう農家として継承する人は現在不在です。)
栽培を継承するために、たくさんの人を巻き込み、ごぼう復活のプロジェクトが立ち上がりました。それが、「桃原プロジェクト」です。桃原で育ったごぼうだから「桃原ごぼう」と呼び、収穫までの作業をイベントとして楽しみ、有志で寄って栽培しています。
種まき、草抜き、収穫は桃原プロジェクトに関わる人達のつながりで県内外から100名を超える人が、集落に集まり作業されます。かつての桃原住民と、収穫を楽しみに参加する人との交流が、ごぼうの栽培を介して年数回行われます。10年続くと常連さんや、ごぼうマイスターと称するごぼう掘り名人も数名出現しています。同窓会のようで、再会がとても楽しみなのがこのイベントの特徴です。

山の斜面を耕し、一粒ずつ手作業で種をまきます

山の斜面を耕し、一粒ずつ手作業で種をまきます

粘土質の赤土は重く、ぎゅっと締まった美味しいごぼうになります

粘土質の赤土は重く、ぎゅっと締まった美味しいごぼうになります

山の自然を楽しみ、一緒に楽しくごぼう作りの継承を応援しましょう!

山間部の自然を楽しみ、集落の歴史や伝統、昔の農具に触れ、集落のことを知り学び、気づけば活動を支えているイベントになるのが目的です。

種の説明をしています。ごぼうの種は一晩水に浸けて、灰をまぶしてからまきます。

種の説明をしています。ごぼうの種は一晩水に浸けて、灰をまぶしてからまきます。

ごぼうが出来るまでの写真や資料を見ながら説明を聞いています

ごぼうが出来るまでの写真や資料を見ながら説明を聞いています

イベント・ツアー内容

開催日程:2024年04月13日~ 2024年04月13日

所要時間:9時半から14時半頃

費用:大人1000円・大学生以下500円・未就学児無料(昼食・保険料込み)

定員:15 人

最小催行人数:1 人

集合場所:あけぼのパーク多賀 駐車場

解散場所:あけぼのパーク多賀 駐車場

スケジュール

9:30 あけぼのパーク多賀 駐車場集合 
10:00 バスで桃原着
    桃原公民館前に集合 
    ごぼう種まき説明
    種まき開始
12:00 食事 桃原庵
13:00 桃原内の散策、野草観察
14:00 バス集合 
14:30 あけぼのパーク多賀 駐車場解散

主催:桃原プロジェクト・ 協力: YOBISHIプロジェクト・ 多賀町まちづくりネットワーク ・多賀町教育委員会
プロジェクトの経過レポート
2024/04/16

桃原ごぼうの種まきが無事に出来ました!11月の収穫まで月1回集まって作業するよ!

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お天気にも恵まれ、うぐいすの囀りがこだまするごぼう畑で、無事種をまきました。総勢40名ほどで分担して、畝のラインを作る係、畝を掘る係、種をまく係、肥料を入れる係、土をかぶせる係で、年に一度の種まきを思い出しながらの賑やかな作業。もう一つの重要な係が、賄い係。お鍋一杯のカレーライスは最高でした。さらに、山菜コゴミを現地調達して天ぷらに、そして、疲れた身体を癒してくれたのが、手作りのぼた餅でした。
収穫まで毎月第3土曜朝9時から畑作業と何かお楽しみがあります

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多賀町
龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!

多賀町の8割は山間部です。鈴鹿山系から、川の流れに沿って3つの谷筋(犬上川北谷・犬上川南谷・芹川)にエリアが分けられます。エリアごとに、少しずつ方言や食文化が違うのがこの町の特徴です。
桃原集落は芹川上流に集落があります。芹川周辺の集落は川沿いではなく山の上に集落が点在しています。石灰岩が堆積した山の斜面を開墾し、昭和中頃までは、ゴボウ、人参、大根など栽培されていました。「保月(ほうづき)大根、杉(すぎ)人参」(保月集落と言えば大根、杉集落と言えば人参)と言われ、特産物になる良質の根菜が収穫されていました。粘土質の赤土が付いた作物は美味しい証拠として、高値で取引されたと年配の方から聞きます。
桃原口(桃原集落への分岐)よりさらに芹川上流の河内集落には、河内の風穴(かわちのかざあな)と呼ばれる鍾乳洞があります。洞窟の総延長は約10㎞といわれ、複雑に枝洞が広がっています。観光で洞窟の入り口のほんの一部見学ができます。洞内気温が年間通して12~3度で夏は涼しく避暑地として人気です。
 

龍見 茂登子
多賀町まちづくりネットワーク・YOBISHIプロジェクト・シガタガゾウのサト祭り実行委員会・桃原プロジェクト 所属
香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。
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