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元地域おこし協力隊が語る移住して分かった東近江市の「オモロイとこ」

 農山村の魅力にあふれる東近江市。  今回は、東近江市の元地域おこし協力隊であり、現在東近江市移住歴7年となる筆者が、東近江市のええとこ、魅力的だと思ったエピソードを紹介します。

 私の出身は兵庫県伊丹市。ご存じ空港の街です。  騒音が常にある街で育ったせいか、幼い頃から漠然と「静かな田舎暮らし」に憧れをもっていました。

 そのような私が、東近江市を選択した大きな理由は「菜の花エコプロジェクト」発祥の地だということ。  菜の花エコプロジェクトとは、菜の花の種から食用菜種油を搾り、使用後は石けんにリサイクルしたり、バイオディーゼル燃料を作ったりするなど環境負荷の低減と資源を循環させる取り組みです。  先進的な取組に魅力を感じた私は、東近江市へ移住することに決めました。

私が移住した時に感じた3つのこと

【方言の差があまりないこと】  地域おこし協力隊として東近江市に来たことで、移住してすぐにさまざまな地域住民の方とお話しする機会がありました。私の地元も同じ関西弁圏でありほとんど変わらないイントネーションなので、聞き慣れた言葉にほっとしたことを覚えています。イントネーションの違いによっては怒っていなくても怒っているように聞こえる方言もあるかもしれないので、移住する前はその地域の人とお話する機会を持つと良いと思います。  とはいえ、時には聞いたことがない言葉も出てくるののが面白いところです。ひとつ例を紹介します。  東近江市でよく聞く言葉に「おきばりやす」という表現があります。  これは「頑張ってるなあ」「精がでるね」「無理しないでね」という意味で、主にあいさつとして日常会話に使われる言葉です。農作業をしているとき、近くのを通りかかった年配の方からこのように言葉をかけられることが多いです。相手への気遣いが感じられるこの言葉に、なんだかほっこりした気持ちになります。

【広がる田園風景が癒しになること】  東近江市は近畿圏で最も耕作面積が広く、豊かな農地が広がっています。  今の時期(4月末~5月上旬)は田んぼに水がはられて田植えが始まる時期です。稲が植えられる直前と植えられてすぐの稲がまだ成長していない時期、空と山の風景が水にはられた田んぼに鏡のように反射して、その景色がとても美しいんです!朝・昼・夕とそれぞれの時間帯によって表情が変わるところもぜひ一度は見てもらいたいです。  季節が進み夏になると稲が伸びて青々とし、秋には黄金色に。冬には銀世界になり、四季折々の美しい景色や彩りがとても魅力的です。  ゆったりとした空の広さには悩みも吹き飛ぶ爽快感がありますよ!

【野菜やご飯がおいしい!】  東近江市は山からの水が豊富で、土壌も豊かです。  また、すべての水は琵琶湖に流れ着くため、滋賀県民は「琵琶湖を汚さない」マインドがあります。  減農薬や農薬不使用など環境に配慮した農業が盛んで、丁寧に作られた農作物は本当に美味しいです。農産物直売所も市内にたくさんあるので、新鮮な旬の野菜が身近に手に入ります。

東近江市産野菜
東近江市産野菜
菜の花館とスタッフ
菜の花館とスタッフ

東近江市民は「めっちゃお土産を買う」?!

 東近江市に来て驚いたエピソードを紹介します。  とある研修で、地域の方と長野県にバス遠征に行った時の話です。  その遠征は単なる旅行ではなく、農家のベースアップや知識向上のための現地視察を兼ねた勉強会でした。  私もしっかり1日学んで、さて、帰る時間。  日程がタイトな研修だったため、道の駅などの休憩スポットには寄れなかったのですが、トイレ休憩に寄ったサービスエリアでびっくりする光景を目にしました。

 一緒に行った皆さん全員がお土産を爆買いしてるんです。  立ち寄ったサービスエリアは視察先の長野ではなかったので、長野とは関係のないお土産もたくさん並んでいましたが、皆さん関係なしにたくさん購入されている…。 「そもそも研修なのにお土産を買うのはなんでだろう?」「旅行でもないのに…」と思いましたが、声には出しませんでした。後でわかったのですが、買ったお土産は家族や友人に配るとのことでした。思い返すと、確かに私自身も東近江市に来てから、たくさんもらい物をしていることに気がつきました。大阪のおばちゃんが持っている「飴ちゃん」のように、「お土産」がコミュニケーションツールの一つとして使われているのだなと思ったできごとでした。

(さいごに)  数多くの魅力がある東近江市で、私が紹介したいおすすめスポットは百済寺(ひゃくさいじ)です。聖徳太子が創建した近江最古級の名刹といわれ、織田信長が生涯唯一の勅願寺としたと伝わる、歴史を感じるパワースポット。  この時期は特に新緑が美しく、吹き抜ける風がとても心地いいです。  大きな池をぐるりと回れる池泉廻遊式庭園では、木々や生き物たちの力強いいのちの音を感じることができます。まずは観光として、ぜひ訪れてみてください。

お土産いっぱい!?
お土産いっぱい!?
百済寺
百済寺

執筆者:元東近江市地域おこし協力隊 藤田彩夏

このプロジェクトの地域

滋賀県

東近江市

人口 11.03万人

東近江市

東近江市企画課が紹介する東近江市ってこんなところ!

 鈴鹿の山々からびわ湖までつながる豊かな自然に恵まれている東近江市は、近畿最大の耕作面積を誇るまちです。米、麦をはじめ野菜、果実など多種多様な農産物を生産しています。また、京阪神地域と、中京地域との中間に位置し、名神高速道路などの主要道路が整備されているため多くの企業が進出し県下有数の工業製品出荷額を誇っています。  聖徳太子ゆかりの地、万葉文化の地、木地師発祥の地など豊かな歴史と文化を有し、近畿地方と全国各地を結ぶ交通の要衝として発展してきました。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

「うるおいとにぎわいのまち東近江市」 東近江市は、滋賀県の南東部に位置しています。

〇「森里川湖の自然」  東に鈴鹿山系、西に琵琶湖を有しており、  多様な自然を楽しむことができます。 〇「おいしい近江米の産地」  耕地面積、米産出額ともに「近畿1位」です。 〇「製造業が盛んなまち」  関西圏と中部圏の中間である地理的優位性を  活か し、多数の企業が進出しています。 〇「千年を超える歴史、文化、伝統」  本市の歴史は、縄文の昔に始まり万葉集に詠わ  れ、木地師やガリ版印刷等のものづくり文化・  伝統が現代まで大切に育まれてきました。

「東近江市で生まれ、育ち、生涯を通じてこのまちで 満足のできる人生を過ごしている」と実感できるまちを 目指しています!

企画課では、定住移住の相談窓口として、 日々移住希望者からの相談を受け付けています。 移住に関して些細なことでもお気軽にご相談ください。