伝統産業の麻織物の魅力を体感できる「機織り・染め体験」を開催!

2024年7月2日から7日まで、愛荘町内にある近江上布伝統産業会館をメイン会場に「機織り・染め体験」のイベントが開催されます。「滋賀の伝統産業の麻織物に親しみをもってほしい」という職員の方々の想いが紡がれてきた、今年で12年目を迎える恒例のイベントです。

このイベントには国の伝統工芸品・近江上布(おうみじょうふ)をはじめ、麻織物に触れられるので、毎年全国各地から興味を持った方々が訪れます。期間中は大人から子どもまで楽しめる8つのワークショップが設けられており、数時間でできるものや数日かけて体験できるものが用意されています。

気になる方はぜひ愛荘町の麻の歴史と魅力を知り、イベントに参加してみてくださいね!

近江上布伝統産業会館での麻織物体験

滋賀の麻織物は室町時代から続く伝統産業。国の伝統的工芸品である「近江上布」は伝統的な手作業の技術を現在でも受け継いでいる最高級の麻織物です。

苧麻(ちょま)と大麻(おおあさ)という麻の素材を用いて作られ、特に「生平(きびら)」と呼ばれる織物は、現在近江上布伝統産業会館でしか生産できないものです。

糸から手作業で作り、近江上布伝統産業会館でしか見ることのできない地機(じばた)という手織機で仕上げられるのが特徴です。現在は近江上布を織る職人が減り、希少性はさらに高まっています。「近江上布」に代表される手作業の生産は減少し、機械による染色と機織りが行われています。

伝統の良さを守りながらも新しい技術を取り入れており、現代のアイテムに使える汎用性の高さが特徴的です。色持ちもよく、主に洋服、雑貨、インテリア、寝具などに活かされています。素材には苧麻と亜麻(リネン)が用いられることが多く、近江上布伝統産業会館では、これらの苧麻、大麻、亜麻の3種類の素材を使った麻織物に触れ、体験し、購入することができます。

生平(きびら)を織るときにつかう地機(じばた)は、構造上とても不安定で織りにくく、国内の伝統的な織物産地でも現在ではあまり使われていない希少な織機です (転用元:https://omi-jofu.com/omi-jofu/)

生平(きびら)を織るときにつかう地機(じばた)は、構造上とても不安定で織りにくく、国内の伝統的な織物産地でも現在ではあまり使われていない希少な織機です (転用元:https://omi-jofu.com/omi-jofu/

苧麻(ラミー)イラクサ科の植物。日本古来の麻で「からむし」「青苧(あおそ)」とも呼ばれます(転用元:https://omi-jofu.com/omi-jofu/)

苧麻(ラミー)イラクサ科の植物。日本古来の麻で「からむし」「青苧(あおそ)」とも呼ばれます(転用元:https://omi-jofu.com/omi-jofu/

【7月2日〜7日限定】国内有数の機織り体験と藍染め体験にチャレンジ!【7月2日〜7日限定】国内有数の機織り体験と藍染め体験にチャレンジ!

イベント期間中の近江上布伝統産業会館(&町民センター愛知川)では、8つのコースを体験できます。

どの体験も予約制なので、参加希望者は最後の「応募したい」ボタンを押してください。専用フォームをお知らせいたします!!

▼地機(じばた)を使ったコース▼
◎「近江上布 生平」3日間連続短期研修/参加費:21,000円
大麻の糸づくり(手績み)、整経・地機織りまでの一連の工程を体験。生平の生地1枚(幅約20cm× 長さ30〜50cm)を完成品としてお持ち帰りできます。

◎「近江上布 生平」1日コース/参加費:3,500円
大麻の糸づくり(手績み)+綣(へそ)巻き+地機織り3つを体験。コースター(10cm×10cm)を完成品としてお持ち帰りできます。

◎「近江上布 生平」ミニマット2枚orブックカバーサイズ織り/参加費:6,000円
地機織りのみに集中した体験。織れる目安:布幅約16cm×25〜50cm。ミニマット1〜2枚またはブックカバー1枚サイズをお持ち帰りできます。大麻の手績み糸を緯糸に使用します。

◎「近江上布 生平」コースター織り/参加費:2,000円
地機織りのみの体験。大麻の手績み糸を緯糸に使用します。コースター(10cm×10cm)を完成品としてお持ち帰りできます。

▼手織り機(足踏み式)を使ったコース▼
◎カラフルのれん織り/参加費:6,000円
手織り機(足踏み式)を使い緯糸(よこいと)に好きな色のリネン糸を使いのれんを織る体験。経糸(たていと)は、職人が事前に準備しております。のれんサイズをお持ち帰りできます。

◎カラフルコースター織り/参加費:800円
手織り機(足踏み式)を使い緯糸(よこいと)に好きな色のリネン糸を使いコースターを織る体験。経糸(たていと)は、職人が事前に準備しております。コースターを完成品としてお持ち帰りできます。

▼親子で参加できる染めコース▼
◎手ぬぐいの藍染め/参加費:1,500円
栽培した藍を使った藍染体験。綿麻の手ぬぐいを絞り・板締めなどの技法で染めてみましょう。染めた手ぬぐいを完成品としてお持ち帰りできます。(町民センター愛知川で開催)

▼着付け体験▼
◎浴衣に半巾帯/参加費:1,000円
浴衣を自分で着たい、子供や孫に着せてあげたい、浴衣で花火大会やお祭りに行きたいなど、初心者さんでも簡単に楽しく体験できます。

イベント詳細情報は、下記でもご確認いただけます
▶URL:https://omi-jofu.com/
▶Instagram:https://www.instagram.com/omijofu?igsh=eDB4dnM4d3d4OTl6

イベントに参加したい、近江上布や麻についてもっと知りたいと思った方は、ぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね。質問も受け付けています!

最後までご覧いただきありがとうございました。次回の投稿までは、これまでに紹介した愛荘町の他の記事をご覧になってお待ちください!

地機織りのみの体験。大麻の手績み糸をヨコ糸に使用します。コースター(10cm×10cm)を完成品として持ち帰り可!

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栽培した藍を使った藍染体験。綿麻の手ぬぐいを絞り・板締めなどの技法で染めます。染めた手ぬぐいは持ち帰り可!

栽培した藍を使った藍染体験。綿麻の手ぬぐいを絞り・板締めなどの技法で染めます。染めた手ぬぐいは持ち帰り可!

滋賀県麻織物工業協同組合/インタビュー:愛荘町役場みらい創生課
プロジェクトの経過レポート
2024/07/17

NHKテキスト 掲載のお知らせ☆

20090

NHKテキスト すてきにハンドメイド 202407
(2024年6月21日発行)

「にっぽんの布図鑑 vol.10」という特集で
「近江上布」を取り上げていただいています。
丁寧に取材してくださり
P.90から4ページにわたり紹介されています。

お近くの書店等にてぜひお手に取ってご覧ください☆

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愛荘町
愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!

平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で17年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして知られてきました。

町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道65番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても発展してきました。

国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

【アクセス】
・高速道路を利用すれば、京都まで1時間、名古屋まで2時間弱。
・近江鉄道を利用すれば、彦根や八日市には約15分。
・琵琶湖までは車で約25分!

【愛荘町移住・定住ポータルサイト】
https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/index.html

愛荘町役場
愛荘町みらい創生課

愛荘町は2町が合併して今年で19年目を迎えます。琵琶湖までは車で約25分。軟水の湧き出る水の美味しい町です。

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