
山と琵琶湖に挟まれた創作施設〜芸術準備室ハイセンの活動について〜
公開日:2025/03/31 22:58
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2025/04/056年前に年に大津市に移住し、「芸術準備室 ハイセン」という創作施設をオープンした神谷俊貴さん(以下|神谷さん)にSMOUTライター三輪(以下|三輪)がお話をお聞きしました。 神谷さんは静岡県出身で、大学進学をきっかけに京都に住居をおかれ、学生時代から舞台関係の活動を続けてこられました。アマチュア・ビギナーのアーティストが、制作の場として使用できる場所をつくりたいという想いから、ハイセンを開かれました。今回は、湖西に移住させた経緯やハイセンを開かれた背景についてお聞きしました。
湖西に移住した経緯とは
三輪:湖西に移住された経緯を教えてください。
―――神谷さん:友人たちと話しいている中で、若手の作家さんや、さまざまな人たちが使えるようになアトリエがあると良いねっていう話をしていたんです。あと、私が舞台監督をやっていたこともあり、演劇もできるような場所が良いなと。 京都やその付近で探していたら、この物件を見つけました。 最初、湖西の山手に来たことがなかったので、結構ドキドキしていました。ところが、志賀駅を降りた瞬間、まず山がドカンと見えて、後ろを振り返ったら湖がドカンってあるので、このロケーションはすごいなと、まず感動しましたね。 そして、物件に到着して建物の中に入ると、さっき見えていた琵琶湖が見下ろせて、最高のロケーションでした。 ここは、元々企業の保養所で、部屋もいくつかあったり、寝泊まりもできる環境、演劇をできるような広いスペースもあり、条件的にもすごく良い物件を見つけたなと思いました。
三輪:確かに、旧志賀町には企業の保養所として使われていた建物も多いですよね。ハイセンは神谷さんの住居としても使われているのですか?
―――神谷さん:最初の1年くらいは、ここに住みながら開業準備を進めていたのですが、3年前に大津市小野に家を購入しました。今は住んでいませんが、この建物を見つけたことが、湖西に移住したきっかけになりますね。


芸術準備室ハイセンとはどのような場所か
三輪:ハイセンはさまざまな人が利用されるとのことでしたが、開かれてから苦労されたことはありますか?
―――神谷さん:そうですね。今までたくさんトライアンドエラーを繰り返してきました。自分の中の常識って育ってきた環境とか地域で作り上げられるものだと思うので、利用者の人と自分のギャップにある種、カルチャーショックのようなものを感じましたね。例えば、ゴミの分別が大津市と異なっていて、分別しなければいけないものをまとめて一つの袋に入れてしまったりしました。だからと言って、特定の人だけ使える場所にはしたくなかったので、問題が起きるたびに修正して運営を続けてきました。
三輪:ハイセンという場所をつくった神谷さんの想いについて聞かせてください
―――神谷さん:私は美術大学に通っていて、卒業後も美術に関わるような仕事をしていたのですが、若手のアーティストに対する支援が整っていないなと感じていました。 今でこそ活躍されているアーティストの若い時の苦労話は聞いていて笑えないなと感じることも多く。未来のことを考えると、駆け出しのアーティストをサポートすることは大切だなと。行政や芸術業界を批判するだけではなく、自分で何か行動しなきゃなという想いでした。なので、ハイセンは任意料金制で、利用者本人が金額を決めることができるようにしています。そうすることで、一人一人が自分の経済状況を踏まえて利用することができる施設にしたいなと思っています。
三輪:珍しい料金体制ですね。確かに、任意料金制にすると学生などの若手作家は利用しやすいように思います。
―――神谷さん:そうですね。あと、マンスリーサポーターや組合員という制度も作っていて、マンスリーサポーターは、ここの活動に共感してくれる人が毎月500円寄付してもらえるような制度です。組合員は、月額固定料金で倉庫やアトリエの一部を使ってもらえるものになっています。


ハイセンの今後の展望について
三輪:最後に、芸術準備室ハイセンの今後の展望などあれば教えてください。
―――神谷さん:そうですね、とりあえず第1は現状維持です。利用してくれる人や応援してくれる人が少しずつでも増えたら嬉しいですね。 あと、これはドリームプランですけど、この辺りの空き家を用いて、2号店のような場所をつくりたいです。広い施設を使って、劇場なども作れたら楽しいなと思っています。
芸術準備室 ハイセンH P 「https://haisen8100.tumblr.com/about」 芸術準備室 ハイセンInstagram「https://www.instagram.com/8100haisen/


このプロジェクトの地域

大津市
人口 34.06万人

大津市企画調整課が紹介する大津市ってこんなところ!
大津市は、比良・比叡の山並みとびわ湖に代表される自然と、様々な歴史の舞台となった豊かな文化財を有する歴史と文化に彩られた都市です。 滋賀県の県都として、市外の方からも評価をいただき、現在も転入超過※を続けている「選ばれるまち」です。 ※転入者数が転出者数を上回っている状態
【大津市が選ばれる理由5選】 1 大都市への利便性の良さ(JR京都駅まで9分、JR大阪駅まで40分(JR大津駅から)) 2 びわ湖の癒しを感じられる生活 3 大都市に比べて物件が取得しやすい。 4 豊かな教育環境 5 通える田舎暮らし、週末田舎暮らし
このプロジェクトの作成者
滋賀県大津市は、転入者数が転出者数を上回る社会増を続ける“選ばれているまち”です。 都会派、田舎派どちらのくらしも叶えられるのが滋賀県大津市です。 【大津市を示すデータ】 ・2016年から社会増を続けています。 ・最も多い転入者は、子育て世帯 【大津市が選ばれる理由】 ・抜群の利便性 (JR京都駅に9分、JR大阪駅に40分) ・住宅が取得しやすい ・びわ湖と山のいやしを感じるくらし