募集終了

協力隊レポート〜 地域のいきがいを創る仕事 〜

最新情報

プロジェクトの募集が終了しました。

2024/08/11

経過レポートが追加されました!「『根崎神社例大祭』山車の引き手ボランティア募集!!!」

2024/07/19

日本で唯一日本海と太平洋に面する町・北海道八雲町。その日本海側に面する熊石地域は、アイヌ語で「魚を干す場所」という意味で、豊富な山海の産物で知られている、かつては鰊の豊漁の地として栄えていた町です。現在も岩礁地帯や渓谷景色は美しい風景として自然公園に指定され、道南休養村エリアは温泉やキャンプ場などアウトドア施設が人気の美しく広大な自然の魅力に溢れた地域です。特に海辺から見える夕陽は、その美しさに静かに涙を流す方も少なくありません。

熊石地域の地域おこし協力隊として4年前から活動している窪山さんは九州生まれの旅好きな女性。移住前は鎌倉に住んでいましたが、「やったことのないことに挑戦できる新たな場所」を探していたタイミングで協力隊の求人を発見し、縁もゆかりもない熊石で『地域のいきがいづくり』を目指して活動を始めました。

縁もゆかりもない場所で、地域の人のいきがいを創る

今年4年目を迎えた窪山さんの地域おこし協力隊としての活動は多岐に渡ります。主には高齢者支援サポートとして町内の各エリアでの集いの場やサロンへの参加や活動支援を行いますが、月2回の小学生の放課後活動「SUNSUN」の企画・運営に加え、町内唯一の保育園の現場支援など、高齢者の他にも幅広い世代の人たちと様々な形で関わっているんだそう。

熊石地域は海に沿って縦長に広く、役場や病院、お店など町の機能もほとんどが1箇所に集まっていて、車を運転できない町民にとっては買い物にいくのも一苦労。そのため高齢者の社会的孤立も危惧されていて、介護予防の観点からも、地域ごとの集いの場、サロン活動が大切な役割を果たしています。

町内各地のサロンや集いへの参加を通して地域の人と触れ合いながら、「お困りごと」や「やりたいこと」を拾い上げ、新たな活動につなげていくことが窪山さんの重要な業務の一つです。

放課後教室SUNSUNの様子
放課後教室SUNSUNの様子
地域の方と100歳体操をする様子
地域の方と100歳体操をする様子

みんなとつくる「ハルクマ」

その新たな活動の一つとして、今年から始まったイベント「ハルクマ」があります。

ハルクマは熊石地域のことを多くの人たちに好きなってもらい、何度も通えるような人の流れを作ることを目標にゴールデンウィークに開催されました。

熊や鹿の問題に挑む猟師さんの思いを聞きながら狩猟道具を展示したり、実際に猟師さんたちとの交流場面を作ったりした「ハンター×ハンター展」、山に詳しいガイドと一緒にハイキングをしながら熊石の自然について学ぶ「わんぱくの森ハイキング」、熊石の海や山から拾い上げたものをキーホルダーにして母の日のプレゼントを作るワークショップなど、『熊石の人が活躍できて、且つ、外から訪れた人たちが熊石の物や人と出会う機会に溢れる』イベントでした。

そこには「今いる環境」「持っているもの」「持っているつながり」「自分にできること」を活かして、協力し合い 関わり合って できることをできるところから積み重ねていきたいという、窪山さんの願いが込められています。人同士を繋ぎ、活躍できる場所を0から生み出し、人をつなげることを無意識でもやってしまう窪山さんらしい素敵な願いです。

そんな願いを受け取った人たちが、また誰かのためにと生き生きとイベントをつくりあげる。その気持ち良い助け合いの循環こそが、人が集まってくる魅力なのかもしれません。

「ハンター×ハンター展」の様子。写真は実際に狩猟で使用する仕掛け
「ハンター×ハンター展」の様子。写真は実際に狩猟で使用する仕掛け
保育園で園児と遊ぶ窪山さん。
保育園で園児と遊ぶ窪山さん。

取材を終えて

「ハルクマ」のような新たな挑戦が地域にあり続けることがどれだけ豊かなことか。お店や商品を0から創ることのように、わかりやすい成果としては見えにくいかもしれません。

でも窪山さんのように、人同士をつなげ、みんなのやりたいを実現する推進力のある「コーディネーター」が新たな出会い・挑戦を生み、地域の中だけでは見えなかった景色を連れてきてくれるんだと感じます。地域にとって希望の光のような存在ですね。

とはいえ、この記事でご紹介したのは窪山さんが担当するあらゆる業務の中のほんの一部。今後も「保育園留学®︎」や「テレワーク環境の整備とその誘致」など、さらなる関係人口増加に向けて町と一緒に準備を進めているんだそうです。熊石と窪山さんの「これから」が今からとっても楽しみです。

「ハルクマ」は今後「ナツクマ」「アキクマ」「フユクマ」と四季を楽しむ定期イベントとして開催されます。下記ブログにて、窪山さんの活動が確認できるようになっています。まずは熊石を知るために、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

そして、窪山さんに続く、新たな地域おこし協力隊も募集中。窪山さんの活動を素敵だと感じたあなた。ぜひそちらもご覧ください(^^)

▼熊石ブログ「春夏秋冬」 https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/kumaishi/

▼熊石で窪山さんのように地域で活躍したい協力隊を募集しています▼ https://smout.jp/plans/17359 https://smout.jp/plans/17355 ※7月19日募集締め切り※

100年続くお祭り「根崎神社例大祭」には町外からも参加者がいらっしゃいます。
100年続くお祭り「根崎神社例大祭」には町外からも参加者がいらっしゃいます。
夏の熊石の様子。海水浴にも釣りにも持ってこいのエリアです
夏の熊石の様子。海水浴にも釣りにも持ってこいのエリアです

特定非営利活動法人やくも元気村

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

北海道

八雲町

人口 1.40万人

八雲町

赤井 義大が紹介する八雲町ってこんなところ!

北海道の左下、日本海と太平洋、ふたつの海をもつ八雲町は一次産業が盛んな約1万4千人が暮らす町です。漁業・農業の一次産業を中心に、1年を通して絶品食材を生産しています。

海も山もあり、自然での暮らしや遊びも存分に楽しむことができるのが八雲町のすごいところ。リバーウォーク、登山、釣り、キャンプ、スキー・ボード、サーフィンなどアウトドア好きにはたまらない環境です。

日本海側の熊石からだと一つ山を越えますが、衣服店、ホームセンター、電気量販店、スポーツショップなど、生活に必要なものは大体揃う便利な町。飲食店も豊富で夜の楽しみも多いのが魅力。ゲストハウスがあり、外の人と出会えるイベント等も多く、毎日楽しいです!

▼子育て支援制度も充実!(町内の支援制度一覧) https://www.town.yakumo.lg.jp:2010/soshiki/jyuumin/kosodate.html

▼狩猟免許取得にかかる経費を全額町が補助!(※条件あり) https://www.town.yakumo.lg.jp:2010/soshiki/nourin/hunting-license-subsidy.html

▼八雲町移住情報 https://www.town.yakumo.lg.jp:2010/soshiki/seisaku/content0589.html

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

八雲町で中学を卒業後、高校大学を海外(ニュージーランドとカナダ)で過ごし、東京で2年間サラリーマンをした後、日本の田舎の魅力を世界に伝えたいと思い地元八雲町にUターン。現在はゲストハウスとレストランを運営しながら体験型の観光事業を推進。2020年7月に南北海道の各地で連携して魅力発信と観光の受入をするための協議会「Discover Southern Hokkaido」を設立。2021年には八雲町の山奥にある廃校になった元小学校のリノベーションを行い、キャンプ場とコワーキングスペースの開業に携わる。

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