縄ないができる!が特技ってすごくない??

多賀町産もち米の藁でお正月準備、しめ縄を作るワークショップを開催します。
博物館会場ならではの体験も予定しています。
昔の縄ない機など民具を体験、お米が出来るまでと、お米の活用と食文化を知る展示も予定しています。
地元の「縄ぬい」(方言で、この辺のひとは「縄ない」を「縄ぬい」と言います)を体験してきた年配の方から教えてもらいます。
縄が、するするぬえる(なえる)ようになるまで、納得いくまで体験してください。そして、正月飾りを見ながら「じつは、縄ぬいできるんやで!」って自慢してください!

わらじが手に入らない??

まちのある建物を取り壊した時、ある神社のお祭りに使うためにストックしていたわらじを200足余りいただきました。わらじでは、歩きにくいので地下足袋に変更して、もう使わないとのことでした。
200足も!!イベントでわらじを飛ばして、明日のお天気占う?とか冗談を言って、どう活用しようかと悩んでいました。

ところが、別の神社に、わらじがたくさんあるんですけど使わないですよね??と聞いたところ、即、必要!と。今、祭事に使っているものがボロボロで、新調するにも作っていた人がいなくなって困っていたとのこと。
また、別の神社でも作り手がいなくて、手に入らなくて困っていたとのこと。さらに、神社の若手でわらじの作り方を習って継承したいので、200足作っていた地元の人を紹介して欲しいと。しかし、実はわらじのストックは10年以上前に作られたもので、作り手さんがもういらっしゃらない。滋賀県内、わらじが作れる人を探しましたがどうやら雲行きが怪しい。

実は、ここ数年、しめ縄作りワークショップの講師をお願いしている老人会メンバーのおひとりが、小学校の時の上履きがわらじだったそうで、自分で作っておられたそうです。ワークショップを始めたころ、「そんなもん、60年も70年もわらじなんぞ作ってへんし、作れんわ!」と言いつつ、「手が覚えとったわ!」としゅるしゅるっと作ってくださいました。その方の存在がとても貴重だと今回のことで気付きました。

まずは、縄ぬいができるようになって、次に、しめ縄が作れるようになり、さらに、わらじ作りの継承ができる人が一人でも多く増えること、関心をもってもらいたく、イベントを開催します。

200足いただいたうちの1足

200足いただいたうちの1足

6~70年ぶりに作ったわらじ

6~70年ぶりに作ったわらじ

縄ないにハマる小学生も続出。

縄ないは、小学校中学年くらいから一人で出来ると思います。
以前、多賀小学校5年生に出張ワークショップに行った時は、30分ほどで習得できる子が3分の1ほどでした。
ある年のワークショップで出会った小学生は、縄ないができるようになり、すごい集中力でどんどん長い縄を作り続けて、楽しすぎて終了時刻になっても作り続け、家でも作りたいと。藁の束を好きなだけ持ち帰ってもらいました(笑)。

縄がなえる仕組みが分かったら、先人が作った縄ない機のすごさに感動します。老人会の方たちが昨年2か月ほどかけて、縄ない機が動くように修理されました。足踏みで動かす縄ない体験もぜひしていただきたいです。

お米を収穫したあとの藁からいろいろなものが作られています。屋根材ももちろん、ムシロや俵、わらじ、雪靴、蓑などなど。このまちに伝わる民具も展示できればと思います。
そして、使い古した藁を燃やした灰も活用。ワラビのあく抜きに使用したり、最後は畑にまいてpH調整。素晴らしい循環が昭和半ば、ちょっと前まであったのを知るきっかけになったらと思います。

藁を叩いて柔らかくしてから縄ぬいします

藁を叩いて柔らかくしてから縄ぬいします

縄ぬい機を復活させた老人会のおっちゃんたち

縄ぬい機を復活させた老人会のおっちゃんたち

イベント・ツアー内容

開催日程:2024年12月14日~ 2024年12月14日

所要時間:10時から15時頃まで 途中12時~13時お昼休憩します。午前もしくは午後だけの参加も可。ひとつ作るのに1時間ほどかかりますが、納得いくまで作業してください!

費用:ひとつ500円

定員:20 人

最小催行人数:1 人

集合場所:あけぼのパーク多賀

解散場所:あけぼのパーク多賀

スケジュール

10時から15時頃まで 
途中12時~13時お昼休憩時間をいただきます。
午前もしくは午後だけの参加も可。
ひとつ作るのに1時間ほどかかりますが、納得いくまで作業してください!
しめ縄の飾りは別途料金がかかります。
汚れてもよい服装でお越しください。

*イベント内容が変更になることがあります

主催:YOBISHIプロジェクト 協力:・多賀町教育委員会・佐目有志・多賀柏葉クラブ・多賀町まちづくりネットワーク
プロジェクトの経過レポート
2024/09/28

もち米の稲刈り

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9月26日、
「もち米の稲刈り、午後からするさかいに、田んぼに集合!」と連絡があり、急遽わらをもらいに行ってきました。
滋賀羽二重という品種のもち米。もち米を作るのは難しいそうで、生産者は少ないようです。
縄ぬいには、もち米の藁が良いそうです。うるち米に比べて丈が長くて強いとの事。丈が長いので、強風や雨で倒れてしまうそうです。
最新式のコンバインで刈ったものを、順に一束ずつ手で束ねます。束ねるのも慣れないと上手くできません。
束ねる体験も12月にしてみてくださいね!

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多賀町
龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!

あけぼのパーク多賀は、博物館、図書館、文化財センターが入る多賀町の生涯学習施設です。
多賀町四手地区の丘陵に工業団地が造成された1993年、アケボノゾウ化石が完全に近い形で発掘されました。この発見を契機に多賀町立博物館が建設され、実物化石と復元された骨格標本が展示されています。
多賀町では大正5年以降、芹川で何度もナウマンゾウの化石も見つかっています。アケボノゾウとナウマンゾウの化石が出るまち、2013年から古代ゾウ発掘プロジェクトが発足し、新種のシカやワニの歯、昆虫、魚、植物などの化石が発見されています。
アケボノゾウ化石多賀標本発見から約30年の月日を経て2022年3月15日、国の天然記念物に指定されました。ゾウ化石が国の天然記念物になるのは日本初です。ぜひ本物に会いに来てください。

龍見 茂登子
多賀町まちづくりネットワーク・YOBISHIプロジェクト・シガタガゾウのサト祭り実行委員会・桃原プロジェクト 所属

香川県東かがわ市生まれ
高校卒業後、県外の大学に進学
大学卒業後、東京で就職。
転職後、京都市内に住む。
結婚して、京都府木津川市に住む。
その後、天理市、奈良市に住み、
現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。
多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。
2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。
主に食文化について調査しています。
2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。
2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。
現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。
YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。
多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。
イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。
年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。



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