【レポート】山の多様性から学ぶ自然な生き方のヒント「里山LIFEアカデミーin伊吹山」
公開日:2024/12/26 05:59
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2025/01/13「興味ある」が押されました!
2024/12/26滋賀県米原市を舞台に「自然との関わり」から自分のこれからの生き方を学ぶプログラム「里山LIFEアカデミー in伊吹山」。第1回となる今回は「山の多様性から学ぶ自然な生き方のヒント」というテーマで、専門家2名によるトークセッションを配信しました。
ゲストスピーカーは、米原市在住の動物生態写真家で、株式会社イーグレットオフィス代表取締役の須藤一成さんと、memu earth lab東京大学生産技術研究所特任准教授で、一般社団法人資源再読機構代表理事の森下有さん。
分野が異なるお二人の豊かな経験に基づいた他では聞けないお話と、ローカルの新たな可能性や人の生き方につながるトークセッションで大いに盛り上がりました。現代に生きる自分たちの感覚を少し地球時間に調整してもらったような、そんな素敵な会になりました。
~年間300日霧に包まれる伊吹山の魅力~
●須藤さん 今日は、霧で何も見てもらえなかったのがとても残念なのですが、 伊吹山の特長って、他の日本の山と比べて動物をすごく観察しやすいことなんです。
○森下さん 全く見えなかったですね( 笑)。 でも、逆に霧が美しいと感じることができました。 あんなに力強いミストの力を感じるっていうのもなかなかないことなので、 見えないのも良いんじゃないかと思いましたね。
●須藤さん 動物に出会う機会もすごく多くて、 シカをはじめ、クマも結構な確率で見られますし、 アナグマなども割とすぐ近くに出てきたりしますね。
○森下さん ドライブウェイの最初のところでカモシカに出会えましたね。 あの辺りは大体広葉樹ですよね。 とても立派な素晴らしい山だなと感じましたね。
~視点を変えて再読する人間と自然の豊かな距離感~
●須藤さん 地元のおばあさんが育てた大根をサルが食べていくんです。 地表に出ている部分をかじって、土に埋まった部分はそのまま残して。 それを見たおばあさんは、 「サルもちゃんと私らの食べる分を残してくれた」って笑ってたんです。 すごく余裕があって良いなと、それくらいの大らかさが必要だと感じましたね
○森下さん エゾジカは、みんなが言うように牧草を食べてしまうという観点では 産業にとっての害獣なんですよ。 でも視点を変えて、その鹿たちを放し飼いにしていると錯覚すれば、 その牧草はシカに食べさせている餌だということになり、 その鹿の肉を回収すれば正にグラスフェッド(牧草飼育)の鹿なんです。 その辺で鹿がウロウロしているように見えて、実はグラスフェッドしているっていう。 そうやって考えてみると良いんじゃないかって。
~「時間をかけること」それがこれからの生き方のキーワード~
○森下さん やっぱり時間って大切だと思うんです。 最初はあたふたして荷ほどきしなきゃ、メール返信しなきゃって追われている。 1週間経つとようやく目の前のもの落ち着いて見られるようになり、 次の1週間で少しずつ地域の方々やそこにある自然と対話し出して。 3週間目にちょっと何かつくってみたり、何か書いてみたり。 なかなかその時間を今つくれないですが、 それでも、それだけの時間を心身に入れていかないと見えてこない。 自分の持ってきたものをもう1回考え直す時間っていうのが大切ですね。
●須藤さん 徐々に変化が早くなっているというふうに感じます。 その進行がゆっくりなら、 動物たちにとってそれほど大きなインパクトにならない。 けど、今人間がやっているのはものすごく早い変化。 野生動物たちが生活パターンを変えようとしても対応できる時間もない。
○森下さん 長い目で見た伊吹山の未来をみんなで共有したいですね。 100年200年後をイメージした絵を描いてみたりとか。 そんなのが見てみたいですね。
※以上、印象的な部分の抜粋となります。 より詳しいレポートは以下のURLをご参照ください。 https://market.jr-central.co.jp/conomichi/report/detail/33
このプロジェクトの地域
米原市
人口 3.72万人
米原市シティセールス課が紹介する米原市ってこんなところ!
米原暮らしの楽しみ方は人それぞれ。1時間を近いと感じるか遠いと感じるかによって楽しみ方が変わってきます。 四季折々の何気ない写真を撮るのもよし、仕事終わりにラーメン屋を巡るのもよし、休みの日にケーキ屋を巡って自分だけのとっておきを見つけるのもよし、友達とカフェやパン屋を巡るのもよし、思い立った時に琵琶湖や海に行くのもよし、楽しみ方や楽しむ方法は自由、全てを米原市だけで完結させる必要はありません。だけどそんな暮らしができる″自分流の暮らしができるまち”が米原市だと思っていただければ結構かと思っています。
このプロジェクトの作成者
滋賀県では北部に位置し、県内最高峰の伊吹山を有しています。総面積の63%は森林でびわ湖の貴重な水源を担っています。 また、近畿・中部・北陸を結ぶ交通の要衝でもあることから、JR、新幹線、高速道路、国道と交通網が整っており、高い利便性と豊かな自然を併せ持つのが米原市です。