
多拠点居住お試し体験レポート⑧~花巻の可能性を感じる体験に感謝~
公開日:2025/03/27 05:25
「多拠点居住生活してみたいな~」なんて考えたこと、一度はありませんか? コロナ禍を経て、フルリモートワークやテレワークを活用した柔軟な勤務形態が広がっている中、岩手県花巻市では、居住地=拠点を1か所に限らずに全国いろいろなところに拠点を持つ「多拠点居住者」を花巻市に呼び込む取り組みとして、実際に多拠点居住者や、首都圏等のハイブリットワーカー・テレワーカーに花巻で交流や宿泊などを体験をしていただき、その様子を情報発信する取り組みを行っています。
今回は、花巻市を訪れた、Aさんがまとめた体験レポートをご紹介したいと思います。 花巻の可能性を感じる体験に感謝とのことです。
「多拠点居住」は次世代のワークスタイルにはぴったりフィット
先ずは今回参加をさせて頂いた目的を明確にしてから体験報告をさせて頂ければと思います。 私たちの会社は「次世代のオフィス空間をデザインし、施工・管理」まで一気通貫で行います。 昨今のオフィス環境は著しく進化し、働く人々のパフォーマンス発揮や心理的安心安全の提供、エンゲージメント向上の場、など多面的な役割も期待され、領域の拡大とともに「空間」に留まらず「働き方」、いわゆるソフト面へも広がりを見せ「モノ」「空間」から「何を成すか」「何を見出すか」まで発展し、いわゆる「働くスタイル」と定義化されるものに至るまで広がりを見せています。 そのひとつの事例がABW(Activity Based Working)であり、働く場面ごとに働く場所を選択できるオフィス環境のことを指します。 元々は「オフィスの中」を想定した概念ですが、昨今はワーケーション又は温泉ワーケーションなどオフィスを飛び出し、広義の意味でのABWと受けとめる考え方も広がっています。 その結果として、まさに「多拠点居住」は次世代のワークスタイルにはぴったりフィットするものと考えられます。 新たな働き方とその生活スタイルにおいて、本人のリクエストと会社側の了承2点が整えば、次に「では、どこで」となっていきます。 今回はその「どこで」を探るための「お試し」として参加をさせて頂きました。
多拠点は「地域」や「周りの方々」との関係構築が重要
ワーケーションは通りすがりのライトなものでも成立をしますが、多拠点とは言え「移住」のキーワードが付くことにより、その関係性濃度がぐっと一気に上昇します。 つまり、自治体を含む「地域」や「周りの方々」との関係構築が大変重要となってきます。 その関係接点つくりの多彩なバリエーションが今回花巻市主催のお試し体験であったと思っています。
関係構築において、一定のドライブがかかるまでを自治体にての支援を期待できるのであれば佐賀県の「パーマネントスタッフ制度(誘致企業永続支援員)※」が法人と個人の差はありますが、とても良い制度で参考になるかと思います。 (誘致等を担当した県庁職員が他部署異動があっても永年担当の制度) 職員には負荷がかかるかも知れませんが、自治体としての本気度(=課題重要度)を示す上で、移住見込み者の「どこで」を選択する上では大いなる差別化にはなると思います。 私自身が10年ほど前、企業誘致により佐賀県へ事業所を出店したのですが、未だに「わが社の担当者」とはお付き合いが続いており、担当者のご子息が出店した当社の事業所へ新卒入社をしたくらいです。 ※ https://www.saga-kigyorichi.jp/follow/support.html


花巻の可能性を感じる体験に感謝
花巻市でご活躍の地域おこし協力隊の皆様の活動や活躍は素晴らしいものばかりである一方で、やなのうえプロジェクトの高橋さんがおっしゃった、移住や地域での生活は、そう簡単なものではないとのメッセージやアドバイスはまさにその通りだなと感じました。 花巻という「地」と地域おこし協力隊など「地域みなさまの活動」とそれらを支える「自治体のバックアップ」三つどもえが揃うことが「花巻市における多拠点居住」拡大に繋がるのではないでしょうか。 また、野球にまつわる多拠点移住など「対象(ターゲット)」を明確にした体験やお試しもユニークで差別化が出来るのではないでしょうか。
総じてとても有意義であり、可能性を感じる体験をさせて頂き、感謝申し上げます。
〇JR東日本びゅうツーリズム&セールスの地域情報発信メディア「*and trip.」においても、体験の様子を掲載しています。 https://www.andtrip.jp/article/006501.html


このプロジェクトの地域

花巻市
人口 8.77万人

花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!
【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。
花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。
このプロジェクトの作成者
主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援