
その試行錯誤の時間が、わたしを強くする。「たくましくなるキャンプ場」のディレクター&住込みボランティア募集!
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2022/03/31田舎というのは、余白にあふれています。そして、余白は人の創造性を引き出します。
例えば…クリエイティブ、なんて言葉とは無縁だと思っていた僕を「コンテンツクリエイター」と呼ぶ人が現れるようになりました。聞けば、田舎で暮らす中で、様々な"何か"を生み出し続けているからなのだと。クリエイティブ=デザインに関わること、だと思い込んでた僕からすれば、なんだか目からウロコが落ちる気分でした。 とにかく、何でも自分の手で実際に「やってみる」こと。そして工夫を加えていくこと。その繰り返しと積み重ねが、傍から見ればある種のクリエイティブに映るのだとすれば、田舎で暮らすということはクリエイティブに生きるということなのかも知れません。
学びの場はたくさんあるけれど、実践する場と機会がない都会。 実践の場はたくさんあるけれど、学びのお膳立ては少ない田舎。 あなたがいま求めているのは、どちらでしょうか?
実践の場を求めているなら、一緒にこの場所を再開拓していきましょう。頭も身体も使う、キャンプ場のディレクターというレアな職業が、あなたを待ってます。
お膳立てのないところで、自分の力を試すチャンス
日本三大秘境と呼ばれる、宮崎県椎葉村。その中央に位置するダム湖のほとりに、今回の舞台となるキャンプ場があります。約30年の歴史を持ちながら、立地条件の難しさなどから廃業寸前だったこの施設を「もったいない」の一心で引受けたのが3年前。試行期間を経て、BASE CAMP shiiba(ベースキャンプシイバ)という愛称と共に、2020年4月から指定管理者として運営を始めました。
「たくましくなるキャンプ場」をコンセプトに掲げ、キャンプという共通点を通じて様々な年代や背景を持った人たちが混じり合う、汽水域のような場づくりを目指しています。SDGsの例を出すまでもなく、源流域という立地からもエコフレンドリーな施設であることは大前提。通常のキャンプ場運営に加えて、自然の恵みを活かすこの村で培われた知恵や技と、世界各地で発達した思想や技術とを掛け合わせ、これからの不透明な新時代を生き抜くたくましさを身に着けるプログラムを開発し、様々な体験を提供できる宿泊型体験施設にしていきたいと考えています。
今回募集するのは、そんなキャンプ場で実務を担うディレクターと、その相棒となる住込みボランティアです。 (仕事は薪割りばっかりじゃないので安心してくださいね) 方向性はある程度定まっていますが、決まったことを淡々とやるわけでもありません。単純作業には工夫を施し、プログラムの企画開発や集客では、知識や経験をすべて動員しても、悩ましい試行錯誤の日々が続くでしょう。その、過程も大事にしたいと考えています。 僕自身、色々な人に手伝ってもらいながら、ほぼ1人でこの場所を3年以上管理運営してきました。都会で暮らしていると、自分はちっぽけな歯車のひとつに過ぎないと錯覚することもあると思います。でもここでは、人一人の持つ力が、大きな可能性を発揮します。 「たくましくなるキャンプ場」というコンセプトは、お客さんに向けたものだけでなく、ここで働くスタッフにとってもそうでありたいと願っています。


伸びしろしかない場所で、手も頭もフル回転させる実践の日々を
このキャンプ場は湖のほとり、山の斜面に造成されています。すべて間取りが異なる5棟のコテージと、フリーサイトにもなる広場、そして森に覆われた区画サイトがあります。炊事棟には羽釜も使えるしっかりしたカマドがあり、温水シャワーも付いた風呂小屋もあります。風呂は薪で沸かす五右衛門風呂で、超軟水の湧水の効果もあり、温泉にも見劣りしません。晴れた夜には満天の星空、そして月明かりが頼りの闇夜が訪れます。人工音のしない、天然の静寂を楽しむことができます。
一方で、場内の遊歩道は手入れが行き届かず、荒れてしまっています。整備すれば、木漏れ日を楽しめる散歩道になるはずです。窓枠まで木製のコテージは少しくたびれた感は否めず、小さな虫が入ってくる隙間を塞ぎきれなくなりつつあります。水は数km先から天然の沢水を引いてきているので、台風の後や寒波のときには、山に入ってメンテナンスが必要になります。
そんな、手入れのしがいのあるフィールドを、実践の場として楽しめる人。それが、唯一にして最大の応募条件かも知れません。クセのある環境ではあります。でもだからこそ、ハマれば他では得られない経験を手にすることができます。


こんな人が向いてます!
・好奇心旺盛な人 ・時には不便さも楽しむことができる人 ・薪割りや草刈りなどの単純作業の中に楽しみを見つけられる人 ・エコフレンドリーな生活と聞いてなんとなくイメージが湧く人 ・一人の時間を楽しめる人 ・切り拓く人生を送りたい人 ・学校や仕事がリモートワークになったのでちょっと変わったところに住みたい人
*運転免許は必須ではありませんが、移動の自由を保障するためにはあった方が良いです *自家用車をお持ちで無い方はご相談ください *滞在中、郵便や宅急便は普通に届きます。WiFiあります。携帯通じます。 *コテージでの住込みとなります。蚊帳つきです。
【勤務条件(ディレクター)】 ・業務委託契約 ・報酬100,000円/月が目安 ・寮(光熱費・WiFi込み)と食事付き ・複業OK ・最低でも半年以上働けること ・その他委細面談にて
【応募以降の流れ】 ①「興味ある」「応募したい」ボタンでリアクションしてください ②メッセージのやり取りで面談日時を決めます(オンラインで行います) ※以下はディレクターのみ ③お試し期間(2〜4週間、試しに働いてみます。条件面は面談にて) ④正式勤務(双方の合意の上で、契約書を交わします)
【住込みボランティアについて】 ・期間は1週間以上から(応相談)、週30時間を目安に働きます ・業務内容は施設管理のための軽作業が中心となります(掃除、薪仕事、草刈りなど) ・得意なことを活かしてもらうのは大歓迎です ・出勤日の食事と宿泊場所は提供します。料理は当番制です ・金銭の支払いはありませんが、オフの時間に複業してもらってもOKです ・インターネットは光回線なので高速&安定しています ・滞在中、村内の案内や集落の皆さんの紹介もできるので、お試し移住的にも使えます ・いわゆるWWOOFウーフやworkawayワーカウェイと似た仕組みです ・その他詳細はお問合せください


このプロジェクトの地域

椎葉村
人口 0.22万人

村上 健太が紹介する椎葉村ってこんなところ!
九州中央山地のほぼ真ん中に位置し、人口密度は1キロ平方メートルに5人。淡路島とほぼ同じ広さの村は96%が森林。残りの斜面を家や田畑として利用してきたご先祖様たち。日本三大秘境・椎葉村は、山で生きる知恵と相互扶助の文化が色濃く残る地域です。
10の地区から成り、それぞれ景観、言葉、人の性格に特徴があって、例えるならアメリカ合衆国のような村。自然の恵みを活かしながら、暮らしと仕事を成り立たせてきた椎葉の人は、都会の人にはないおおらかさとたくましさを備えています。ちょっとした自然災害なら、集落の人たちで応急処置ができるし、地域に必要なものは自分たちで作ります。都市部では感じにくい、神様の存在と人との支えあいを日々実感できるのが、この村での暮らしです。
このプロジェクトの作成者
徳島生まれの愛媛育ち。あんまり四国っぽくない転勤族。大学進学を機に広い世界を求めて上京し、舞台俳優という夢に挫折。紆余曲折を経て、自転車で世界一周するという目標を掲げ、憧れのアイルランドへ。一時帰国中に東日本大震災を経験したことにより、旅の目的は「生きてる手応え」を掴むことにシフト。アイルランドに戻ったあと、スコットランド、イングランド、北海道余市町、岡山県西粟倉村などに滞在。 現在は日本三大秘境の村・宮崎県椎葉村にてキャンプ場のリノベーションに取り組む傍ら、古民家をシェアハウスに改修し、"逞しい未来"を実現する暮らしづくりプロジェクト「自給自足2.0」を進行中。元・椎葉村地域おこし協力隊/移住コーディネーター。ICF認定国際キャンプディレクター。JBS認定ブッシュクラフトインストラクター。
仕事においては企画制作とコーディネートが主戦場。多趣味なようで無趣味。強いて言えばマンガ。最近のマイブームは将棋とプロレス。物事を最適化するのが得意。