【正社員募集】厨房メーカーが世界を変える?日本の飲食業界を支える板金屋
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公開日:2021/11/11
終了日:2022/03/30

【正社員募集】厨房メーカーが世界を変える?日本の飲食業界を支える板金屋

◎企業のご紹介
今回は株式会社ハイサーブウエノさんになります!

◎企業詳細
厨房機器の製造に特化した板金屋、株式会社ハイサーブウエノ(以下、ハイサーブウエノ)は、数多くの店舗や施設の厨房をオーダーメイドすることで、日本の外食産業の裏側を支えてきました。
時代が変わり、板金加工の工場が全国的に淘汰されていく中、今や厨房板金加工を引き受けることができる工場は、新潟県の燕三条地域でもハイサーブウエノ1軒だけです。
会社が掲げているコンセプトが「みんなの工場」。
自社ブランドを持つのではなく、困っているメーカーや飲食店の黒子に徹するために、メインの厨房板金をはじめOEM品の製造やプライベートブランド品の設計・製造のみに舵を切ったのは、会社としての決意の表れでした。

板金の技術で製造できるものは多くの種類があるにも関わらず、あえて「飲食」をメインにする特化戦略を取ったことで、今や世界へ目を向けるほどの成長を遂げました。

想定するユーザー像は“17歳の女性アルバイト”。濡れた手で触れても大丈夫な設計を

ハイサーブウエノのものづくりでは、設計による安全性が徹底的に高く設定されています。その意識がこれほど高くなった背景には、ひとつのある事故が関係しています。
事故があったのは、とある厨房の製造委託先である飲食店。設計時に思いも寄らなかった箇所で、アルバイトの女性が手を怪我する事故が起きてしまったのです。この一件を受けて、「“17歳の女性アルバイト”が濡れた手で触れても安全な基準をハイサーブウエノは徹底する、もう二度と現場で怪我をさせてはならない」と強く意識を改めたと言います。

「安全性に関しては特に気を付けています。厳しい言葉かもしれませんが、現場での安全性を重要視しない会社とは、取引しなくていいとさえ思っています。実際に働く人のことを考えていないってことですからね」

飲食業界と密接な関係性のある会社として、安全設計は外すことのできない重点事項。実際に製品を使用するのは、取引先からさらに先の現場の人間です。そこに対して委託先も合意しないのであれば、自分たちの出番はない。これはハイサーブウエノの決意表明ともとれる指針です。

事故後に工場では、安全性を徹底するために非効率な作業を取り入れるほどの徹底ぶり。バリ*取りをする際には必ず人の手で触りながら行う工程を加えました。
*バリ…金属や樹脂などの素材を加工した際に発生する素材のでっぱりを「バリ」と呼ぶ

また、2016年には品質管理部を独立させ、わざわざ第三者の視線で最終チェックをする形に。これによって、より品質の高い品を顧客の元に届けることができるようになりました。
より良い品質のものをつくるために、今でも工場内の体制を継続的に変えつつあります。その体制づくりに大きく関わるのが、現在33歳の工場長である櫻井さん。工場内ではまだまだ若手に数えられる彼が工場長に就いた理由は、その生産管理の力にあります。

「たとえば、板金加工はシーズンごとの受注の変動が激しい仕事です。繁忙期と閑散期で売り上げが2倍近く異なるため、工場では繁忙期の分を閑散期に作るなどの計画生産を導入することにしました」
目下の課題であった生産体制。旧来の体制では、当日製造・当日出荷を当然とし、手直しする時間がなく、NG品も含めて納期に間に合わせて一気に作らざるを得ませんでした。しかし、櫻井さんが生産管理に赴任してからは納期前日に製造を完了させる体制に切り替え、工場の職人たちは次に何をすればいいのかが一目瞭然。こうした積み重ねによって少しずつ工場内の空気も変わり、今では各々の職人が自己チェックをする時間も確保する余裕も生まれています。

 厨房機器を手作業で研磨している

厨房機器を手作業で研磨している

工場長の櫻井さん

工場長の櫻井さん

僕らのような下請けだって勝負できる

燕三条にはスノーピークや玉川堂、藤次郎など自社ブランドをもつ会社が数多くあります。実際、ハイサーブウエノの様な下請け企業では、表立って自分の会社をアピールしにくいところもあります。
それでも元晴さんは、「下請けだからこそ描ける未来もある」と力強く語ります。

元晴さんが入社したときは、倒産の危機を迎えていたハイサーブウエノ。そこから立ち直り、丁寧に育ててきたビジネスの種が今ようやく大きく花開こうとしています。

ハイサーブウエノの企業理念は、「我々は額に汗して一所懸命働く人間が幸せになる手本となり、世の中に幸せを分け与え続ける」。お客様の幸せのために汗を流し、社員の幸せのために汗を流す。世界中の人を日本の外食を通して幸せにするお手伝いをする。そうした働きかけを通じて、ここ燕三条から世界への一助になれることをハイサーブウエノは目標にしています。
BtoBの、いわゆる下請け企業の存在は、最終消費者である私たちにはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、厨房機器メーカーや飲食店を支える彼らがいるからこそ、私たちは安全で美味しい食事をいただくことがきます。そういった意味でハイサーブウエノは、私たちの外食生活を支えてくれる存在だと言っても過言ではありません。

「僕らは世の中を変えることはできないかもしれません。けれど、僕らがやっていることをどんどん見てもらって、いいところは真似してほしいと思っています。そうして日本の中小企業が盛り上がるお手本のような会社になれれば嬉しいです」
社会的な意義を掲げること。顧客の「困った」を解決すること。そして、現場の社員に報いること。

明確に事業を飲食業界に絞ったハイサーブウエノの快進撃はまだまだ続きそうです。

◎株式会社ハイサーブウエノは一緒に会社を盛り上げてくれる仲間を募集しています!
https://www.hi-serv.com/recruitment.html

◎続きはこちらから読みください。
https://sanjo-school.net/spblog/?p=2547
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◎本記事は、三条ものづくり学校の取材した記事になります。

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三条市
三条市 地域経営課が紹介する三条市ってこんなところ!

ちょうどいい田舎、三条市。
新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりの街。
人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニが揃っており
少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。
ものづくりの技術は世界から認められており、グッドデザイン賞を受賞していたり、
アウトドア用品の有名ブランドのほとんどは実は三条市が本社だったりします。
三条市をもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
https://sanjo-city.note.jp/

三条市 地域経営課
三条市役所 地域経営課
▼三条市HP https://sanjo-city.note.jp/ 人口約10万人の地方都市・三条市は、鍛冶技術の伝統を受け継ぎながらも、時代に合わせて革新を続けてきた打刃物の技が光る「ものづくりのまち」です。新幹線が止まる燕三条駅から車で約30分走ると、自然豊かな地域・下田郷が広がります。地方都市暮らしも、田舎暮らしも叶えられる一石二鳥なまちです。
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