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- 地域をまるごと売り込む!岩手・一関の地域プロジェクトマネージャーを1名募集!
一関市は、2021年5月21日、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた優れた取組、提案を行う自治体として「SDGs未来都市」に選定され、3年間の計画を策定しその達成に向けて取組んでいます。
その取組の一つとして、人口減少に伴い市場が縮小する中で、農林業の6次産業化や農商工連携による高付加価値商品の開発、本市が誇る農畜産物や特産品を生産者や関係団体と一緒になって、県内外に積極的に売り込む地産外商による新たな市場の開拓など、地域の稼ぐ力を高める必要があります。
そこで、地産外商に関係するステークホルダー間の橋渡しをしながら現場責任者として、本市の経済面の課題である「地域の稼ぐ力の向上」に資する地域プロジェクトマネージャーを募集します。
ボールはある。求む、販路の開拓者
人口約11万人の一関市。
もち食文化が盛んで、優れた農産物や特産品が揃う町です。
近年、地域の産品をより広くアピールしていこうという流れがあります。
一関市が力を入れ始めているのは〈地産外商〉
地域の物産を県外に積極的に売り込むことで、地域の稼ぐ力を高めていくというものです。
今回は、地域内外に販路を見つけ、商品を新しいアプローチで売り込むプロジェクトマネージャーを募集します。
マーケティングの知識を活かしたい。
ニーズの分析や販路開拓のノウハウに自信がある。
そんな人には、面白い仕事だと思います。
市の中心部にある一関市役所。
今回の募集元である農林部 地産地消・外商課にやってきました。
主に農畜産物の販売促進や、地産地消および外商を推進する業務を行っています。
課長の岩渕良憲さんに、これまで市が取り組んできたことを教えてもらいました。
「10年ほど前から、首都圏に一関市をPRする活動をスタートしました。
始めた頃は首都圏のコンビニにパンフレットを設置するという、地道なPR活動。
当時の担当者は手探りでしたが、何か取っかかりができればという思いでした」
すると、あるコンビニ店の紹介により、都内の飲食店と出会います。経営者が一関出身だということで、「一関のために何か一緒にやりたい」という思いが一致。
一関の生産者が首都圏に出向き、消費者と直接つながる飲食交流イベント「うまいもん!まるごといちのせきの日」を開催することとなります。
首都圏との方との交流の場が生まれ、まちの知名度向上へと結びつきました。
一方、取り組む中で課題も見えてきました。
一関のファンは増えたものの、個人消費にとどまっていて、大きなマーケットにはつながっていないということです。
「売り先を見つけるためにも、各事業者が販路開拓のノウハウを身につける必要があるなと思いましたね」
より販路開拓に力を入れていくために、事業者向けに販路開拓セミナーを3年前より実施。
バイヤーと生産者をマッチングさせる商談会も行いました。
しかし、地域外のお店に向けた販路開拓は、まだまだできていないといいます。
今回募集する人に担ってほしい役割も、そんなチャレンジのひとつ。
岩渕さんは、販路開拓を行政主導で進めていくことに限界を感じています。
「行政の体制上、職員が数年で人事異動するため、専門知識と人脈がある職員が根付かない。それに、行政はあくまで支援がメインで、販売のプロではありません。販路開拓に向けた効果的な取り組みができていないのが現状です」
マーケティングや販路開拓を専門に行う地域商社的な機能が、行政とは別に必要だといいます。
「消費者のニーズと、生産者の思い、これらをうまく結びつけることが大事だと思います。先導立って、地域をまるごと売り込む機能の調整役を担っていってほしいです」
外部のニーズと地域をどう結びつけるのか、そこを新しく入る人と一緒に考えていきたいです。
続いて向かったのは、JR一ノ関駅から徒歩5分の商店街にある「街なか産直 新鮮館おおまち」。
平日のお昼時にも関わらず、お客さんが絶えず足を運んでいました。
店内に入ると、一関市全域の生鮮野菜、加工品などがズラリと並びます。
産直の店長を務める、梁川真一さん。
運営元である、一関まちづくり株式会社の専務取締役も兼任しています。
このまちを元気にするためにさまざまな挑戦を続ける、リーダー的存在です。
今年で入社8年目の梁川さん。
一関市の生まれで、高校卒業後は地元電子機器メーカーに就職。
その後、神奈川県にある外資系企業にスカウトされ、約10年間勤めます。
父親の体調悪化がきっかけで、30歳で地元にUターン。
知人の紹介により、産直のスタッフとして入社しました。
”課題を見つけ、壊す”をモットーにしている梁川さん。
入社当時は売上が落ち込んでいる状態で、課題だらけだったといいます。
「だからこそ面白そうだなと思って、入社したんですよね」
お店に並ぶ品物が少なく、出荷する生産者も少ない。
「これじゃ売り上げが上がるわけがない…」
課題に直面した梁川さんは、お客さんのニーズに合った商品を増やそうと動き出します。
まず行ったことは、産直で買い物をする人の購入データの分析でした。
「商品をただ売るのではなく、ニーズに合った売り方と発信をすること。買う人が増えて、出荷する農家さんも増える。そういった循環づくりを心がけていました」
毎日農家さんの元へ足を運び、多くの生産者さんと良い関係性が築けるよう努力したといいます。
始めた頃は、周りから「どうせ無理だ」と言われていたそうです。
「でも僕、無理って言われるとやりたくなるんですよね。まずはやってみることが大事かなって」
その反骨精神が実を結び、売上も上々。産直に賑わいが生まれます。
産直での販売はもちろん、今、特に力を入れているのが広報。
ECサイトやSNSなど、さまざまなツールで情報発信をしています。
農家さんの思いを載せた文と、人柄が伝わる魅力的な写真が印象的です。
特に、10品以上の新鮮野菜をセット販売する〈野菜の定期便〉は大好評。
生産者や農産物の良さを知り尽くしている産直だからこそ、出来ることです。
「農家さんができない部分をカバーする、それが産直の役目です。生産者の思いや人柄など、深い部分まで発信できるのが、我々の強みだと思います」
主役は、生産者。
農家さんの思いを聞き、工夫を凝らしながら、地域の魅力を届けています。
生産者、消費者、両方にとって心強い存在です。
田舎にはチャンスがたくさん眠っている。
梁川さんはそう話します。
「田舎って、まだまだ掘り起こせていない手法がたくさんあるはず。
都会でやっていることを、地域のニーズに合わせて作り変えればいいと思っています」
都会のいいところを、マネして、アレンジする。
「野菜の定期便もそうですよ。既に都会の方ではやっています。
ただ、そこに地域らしさが加われば、新しい地域プロジェクトとして成り立つんです」
「だからこそ、外で見てきた情報を、地域に落とし込む視点が必要です」
今、一関市に足りないものを聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
「商品を売るときの、ターゲットが定まっていないことかな」
「例えば、東京でトマトを売るにも、東京を細かくエリアで分けて考える必要があると思います。あとは本当に東京かどうか。トマトを必要とする地域ってもっと他にもあるんじゃないか、とかね」
首都圏といっても、エリアやニーズはさまざま。
お客さんのニーズを捉え、リサーチし、戦略を練る力が、地域にはまだ足りないといいます。
「ターゲットを決めるためにも、情報収集する人って、地域にとって大事な存在だと思います。そこのキーマンになってくれる人がいるとうれしいですね」
「外部のニーズと地域をどう結びつけるのか、そこを新しく入る人と一緒に考えていきたいです。農家さんや関係先は僕が紹介できるので、外部とのコネクションを持ってる人だと尚良いですね」
募集内容
【給与】
(1)月額403,700円 (2)その他手当等 期末手当、通勤手当等
【仕事内容】
一関市の地産外商の課題を解決し「地域の稼ぐ力の向上」に資する一関市ビジネスモデルの構築を図る現場責任者
(1) 地産外商の課題解決
(2) 地産外商に関係するステークホルダーとの連携
(3) 一関市の地域の経済・商品の現状と課題の把握、整理
(4) 一関市の地域内経済循環の促進と地産外商のビジネスモデルの検討・構築
【求める人材】
・プロジェクトの推進に意欲と情熱があり、地域に馴染む意志がある方
また、 次のいずれかに該当する方
・マーケティングや地域ブランドの構築(ブランディング)に長けている方
・地域商社的機能の構築、設立、育成、支援等に長けている方
【必要なスキルや経験】
次に掲げるすべての要件を満たすことが必要です。
(1) 年齢:令和4年4月1日現在で、20歳以上の方(性別は問いません)
(2) 三大都市圏または、地方都市等(過疎、山村、離島、半島などの地域に該当しない市町村)から一関市に住民票を異動し居住できる方
※詳しくは総務省のHPまたは、一関市役所地産地消・外商課までお問い合わせください。
(3) 普通自動車運転免許を有している方
(4) 一般的なパソコン操作ができる方(Word、Excelなど)
(5) 地方公務員法第16条に規定する一般職の職員の欠格条項に該当しない方
【勤務地】
岩手県 一関市 竹山町7-2 一関市役所 農林部地産地消・外商課
【勤務時間】
週5日 1日あたり7時間45分(午前8時30分から午後5時15分まで。休憩60分) 定められた勤務時間以外に勤務する場合もありますが、その場合は週休日の振替等や時間 外勤務手当等を支給します。
【休日・休暇】
原則、土曜日、日曜日、国民祝日、年末年始(12月29日から1月3日までの間)とします。 年次休暇(有給休暇)を付与します。
【待遇・福利厚生】
(1) 雇用保険、公務災害補償、健康保険、厚生年金に加入します。
(2) 活動に要する車両は公用車が使用できます。
(3) 赴任や転居、居住等に要する費用は自己負担となります。
(4) 自家用車で通勤する場合は、駐車場は自身で確保してください。費用は自己負担となります。
(5) 営利企業等に従事する場合には許可が必要となります。任用期間中の兼業・副業については、地方公務員法をはじめ関係法規等の範囲内で任命権者の許可を得た場合に行うことが可能です。
(6) 会計年度任用職員として任用されると、地方公務員法上の服務に関する規定(服務の宣誓、法令等及び上司の職務上の命令に従う義務、信用失墜行為の禁止、秘密を守る義務、政治的行為の制限、営利企業等の制限等)が適用され、かつ、懲戒処分等の対象となります。
【選考プロセス】
(1)一次選考 書類選考 合否は3月上旬に文書通知
(2)二次選考 面接を3月12日(土)13時~17時15分の間で行う
場所:一関市役所(会場までの交通費及び宿泊費は自己負担)
【応募書類等】
送付ご希望の方はsmoutメッセージでご相談ください。
所要時間:オンライン個別相談
費用:無料
最小催行人数:1 人
集合場所:オンライン会議ツールZOOMなど
解散場所:
応募受付期間中に、オンライン個別相談(1回約45分程度)を実施いたします。
相談対応者は、元一関市の地域おこし協力隊員です。応募に際して不安なことや、地域の暮らしのことなど様々ご相談ください。
smoutメッセージにて希望の日時を連絡ください。(平日9時〜21時)
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一関の魅力は色々ありすぎるので、私的なライフスタイルを書きます!
一関は程よい田舎町で、買い物には困りません。街中には、いつもの大型店もありますが、私の住むところは目の前が田んぼで、朝起きると野良猫が、夜は星空でホッと一息な農村です。
農業が盛んで、至る所に産直・道の駅があり、仕事の合間や終わりに新鮮なお野菜やちょっとしたお惣菜を買って帰ることも。また、体育館やテニスコートなどの公共のスポーツ施設が沢山あるので(利用料は1時間数百円ほどで驚きます)、仕事終わりに楽しんでいます。温泉も近くにあるので、疲れた夜や週末には、フラッと日帰り入浴したりもできます。
自然も多く、キャンプ場多いので、アウトドアにも困りませんし、夏は家でBBQが定番です。もちろん、金曜日行きたくなるディープな飲み屋や、週末ランチで訪れたい素敵なカフェもあります。
色々書きましたが、一関での暮らし方・遊び方は無限大です!ぜひ一関で自分らしい暮らし方も見つけてほしいと思います!
1992年、岩手県一関市生まれの31歳。
大学卒業後、公務員になるものの、生き方を考えなおすため、2016年に地域おこし協力隊として一関市へ。農業支援・地域づくりを担当。
卒隊後の2019年より、一関市内の広告代理店業を個人事業で始め、2022年に合同会社ハルノ企画を立ち上げる。
主な事業として
・市内の行政・民間の企画・広報業務
・一関市内の協力隊のサポート
・一関市の起業講座「シゴト・ツクル・ゼミ」の企画
・シェアオフィス「ハルノバ」の運営
・U・Iターンの仕事・暮らしWEBメディア「イワイズカン」
また、自主事業として高齢により耕作を断念した金山棚田を引き継ぎ、シェア農園の取り組みも行う。
趣味は硬式テニス、猫を愛でること、焚き火、温泉。
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