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【仕事体験】桐箪笥からインテリア雑貨まで手掛ける稀有な会社。木やモノづくりに興味がある方へ
紀の川市は和歌山県の北部に位置し、美しい自然環境に恵まれながら大阪や和歌山市とのアクセスも良い利便性に優れたまちです。ここで伝統工芸品の桐箪笥をはじめとする家具やインテリア雑貨をつくり、販売まで行う「有限会社 家具のあづま」さん。明治24年に桐の材木業者として創業し、時代のなかで進化を続けるとともに桐を使ったモノづくりを代々受け継いできました。
伝統工芸と聞くと少しハードルを感じる方もいるかもしれませんが、家具のあづまさんでは普段から中学生の職業体験の受け入れや、大学や職業訓練校での授業など積極的にモノづくりや伝統工芸の技術を伝える取り組みをしています。しごと暮らし体験について、代表の東福太郎さんは伝統を守りたい気持ちと、一人ひとりの将来を思う気持ちの両方をもってこのように話してくれました。
「伝統工芸ってすごく廃れていっている産業なんですよね。魅力を知ってもらいたいと色々動いているなかで、自分から“やってみたい”と思っている人って僕らからしたら宝やと思うんです。『モノづくりは人づくり』ってよく言われるんですけど、伝統工芸だけではなく誰かを喜ばせるためにモノをつくりたいとか、道に迷っているけど木が好きだからやってみたいとか、何かそういう人たちのプラスになったら良いと思っています。」
中学生のときに家具のあづまさんで職業体験をし、成人を迎えて就職した方もいるそうです。若い職人さんが増え、独立を希望する人には積極的に支援も行っています。
今回体験できる内容
基本的に、体験者の方が桐を使ってつくりたいものをつくるか、またはその時にしているお仕事のお手伝いをすることになります。当日の流れとしては、まずお互いの自己紹介から始まり桐箪笥のお話やお仕事の流れの確認、つくっている商品を見せてもらうなどした後、実際のモノづくりを体験します。時間は基本9時から18時までですが、その間であれば調整も可能。何をつくるかについても、事前または当日にヒアリングして対応していただけるということです。また、普段されているお仕事の工程のなかに入って家具づくりのお手伝いをすることもできます。
「その日によって、やっている仕事の内容ってどんどん進んでいくんです。たとえば、木を切って板にして、組み手を組んだりして、完成したら下地処理や塗装をして……という感じで、一連のローテーションなんですよ。だからローテーションのどこに入るかによってその日の仕事って変わっちゃうんですけど、実際の仕事の体験であればその工程に入ってもらいます。」
コミュニケーションを大切にしており、普段から職人さんたちと一緒に昼食をとることも多いという東さん。しごとくらし体験の当日は、ぜひお昼ご飯を食べながらいろんな質問をしてみてください。
就職を機に、2019年に紀の川市へと移住した高知県出身の濱口さん。将来独立することも考え技術を磨いている。
ミリ単位の繊細な作業に集中。当日は、どんな工程が体験できるかお楽しみです。
仕事のこだわり
桐箪笥職人の家に生まれ、小学校の卒業アルバムには将来の夢として「世界一の桐箪笥職人」と記していたという東さん。職人への道を一直線に歩んできたのかと思いきや、大学では経営学や心理学などを学び、さらに音楽や車に熱中し伝統工芸からは遠ざかっていったそうです。周囲の人からも、車屋さんや音楽関係の道に進むだろうと思われていたなか、仲の良い料理人さんから聞いた話をきっかけに桐箪笥職人として家を継ぐ決心をしました。
「話の最後に『今まで親や先代が培ってきたこと、自分のなかにある記憶、いろいろ考えたときにお前はその道で後悔せえへんか?』って言われたんですよ。それがめちゃくちゃ響いて。よく工場のなかで遊んでたり、何百本って積んである丸太の上を登って遊んだり、そんな光景が頭に浮かんだし、僕の代で終わらせたらあかんなって。歴史って一本の線になってるけど、“人”っていう点が集合体になって一つの線になってると思ってて。僕っていう点がなくなった時点で、もうその線が繋がることはないんですよね。」
大学を卒業後、東さんは本気で家を継ぎたいという意思を父親に伝え、京都の学校で伝統工芸について学び直し、モノづくりの世界に入りました。
「どんな工程を体験したいかにもよるので、ある程度事前のヒアリングができればその人の夢を叶えるということはしてあげたいなと思います。」と東さん。材木業から始まり130年以上の歴史を持つ家具のあづまさんには、魅力的な体験内容はもちろん、まだまだお伝えしきれていないお話がたくさんあります。心に響くものがきっとあると思いますので、ぜひ体験に訪れてみてください。
所要時間:2泊3日程度 ※ご都合に合わせて調整可能です。
費用:無料(宿泊費別)※宿泊費は一部補助されます。
最小催行人数:1 人
集合場所:和歌山県紀の川市名手市場1169-1
解散場所:和歌山県紀の川市名手市場1169-1
◎ 1日目(9:00~18:00)
1.ごあいさつ、自己紹介
2.家具のあづまの仕事の説明
・会社の歴史や商品、仕事の流れの確認
・体験者の方がしたいことや作りたいものの相談、確認
3.仕事体験
・普段の仕事を体験/自身が作りたいものを作る
※普段のお仕事はどの工程に入るかにより体験内容が異なります。
◎ 2日目(9:00~18:00)
1.仕事体験
・普段の仕事を体験/自身が作りたいものを作る
※普段のお仕事はどの工程に入るかにより体験内容が異なります。
◎ 3日目(9:00~18:00)
1.仕事体験
・普段の仕事を体験/自身が作りたいものを作る
※普段のお仕事はどの工程に入るかにより体験内容が異なります。
2.体験の感想、質疑応答
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◎ 日本有数のスカイスポーツゲレンデがあるなど、自然を生かしたアクティビティも充実しています。
◎ 猫の「たま」が駅長に任命されて話題を呼んだ和歌山電鐵「貴志駅」がある市です(現在はニタマ駅長)。
東京都に住みながら、キャリアコンサルタントとして、和歌山の仕事の情報発信や、職業体験の企画をしています。
和歌山のこと、お仕事のこと、なんでもお気軽にご連絡ください。
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