畑も人も高齢化した地域を、未来に繋いでいく「多世代の居場所」を作る。プロボノ募集!
募集終了

三重県南部の港町、尾鷲市。
海と山に囲まれたこの美しく豊かな土地で、市民主体から行政主導にいたるまで、新たなまちづくりの動きが始まっています。
NPOおわせ暮らしサポートセンターでは、この課題先進地で日々生まれているプロジェクトに参加していただける方々を募っています。

このプロジェクトでは、下記の文章を読んでいただき、本気でみんなの居場所を作りたいと思ってくださる方を募集します。
また3ヶ月を経て、拠点の運営メンバーとなってくださる方には、現地で企画内容の実行に進んで頂きます!

まずは、プロジェクトリーダーである尾鷲市地域おこし協力隊日向からのメッセージをお読みください。

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初めまして。三重県尾鷲市向井地区の地域おこし協力隊、日向風花です。
私は現在大学3年生でありながら、尾鷲市向井地区の地域おこし協力隊として、休学せずに両立しています。
18歳までは、生まれてからずっと、神奈川県横浜市にいました。でも2年前、親戚も友達も、知り合いが誰もいない、ここ尾鷲市にやってきました。

なぜか。

それには今までの私の人生を少し振り返らせていただきます。

私は、小学生の時に猛勉強をし、親の支えがあって、大学まで続いている附属の中学校に入ることができました。普通に勉強をして、中高大とずっと行って、都市部の企業に就職するんだろうなあとぼんやりと思っていました。けど中学校3年生くらいから私の中に芽吹き始めた思いがありました。

「人生の大半を占める社会人という時間を、思い切りめちゃくちゃに楽しんでやりたい」
だから私は大学生になったら、自分のやりたいこと、したいことをしようと心に決めました。晴れて大学1年生になり、自分の興味のある授業を履修しました。胸躍らせて授業に臨みました。

しかし、現実は全くそうではありませんでした。1日を振り返ると、ずっと椅子に座ってパソコンを見ているだけ。どれだけ授業で一生懸命アイデアを考えても、それはパソコンに吸い込まれて消えていきました。

コロナウイルスで入学式から全てオンライン授業になって、私は本当に死んだ魚になっていきました。自分から笑顔が消え、このままでは腐る。そう思いました。

そこから授業そっちのけでネットで情報を探しました。

そして、本当に運命的なご縁をいただいたのが、三重県尾鷲市でした。そこの小さな中小企業さんが私を住み込みインターンとして受け入れてくださることになりました。

インターンの毎日は、本当に辛くて楽しい日々でした。よく私はインターンの日々を、「夢中で生きている」と表現していました。そんなインターンの期間も終わりに近づきました。「まだ帰りたくない」「ここにいたほうが、自分がやりたいことをできる」そう思いました。

そんな思いでいたとき、尾鷲市向井地区の地域おこし協力隊の募集があり、真っ先に手を挙げました。

向井地区の文化や日常を、未来に繋ぐ、多世代の居場所を作りたい。

私の人生における目標は、「常に目をキラキラさせて、自分のやりたいことをやっている人になること」です。
そんな私には今、やりたいことがあります。
それにはまず大切な出会いからご説明させていただきます。

私が中小企業さんでのインターンの時に出会った、おわせむかい農園さんです。
もともとは火力発電所で仕事をされていました。でも火力発電所が廃止、撤退。仕事がなくなり、たくさんの人が他の街へ仕事を求めて出ていきました。でも、おわせむかい農園の岡社長は「生まれ育った街である向井地区に、もう一度子供が走り回るところを作りたい」と体験農園を始められました。

私はおわせむかい農園さんの決意に圧倒され、全力で応援することを決めました。それと同時に、おわせむかい農園さんのある向井地区にも思い入れを持つようになりました。

向井地区はかつては段々畑での甘夏や野菜の栽培が盛んでした。でも時代が変わるにつれ、農業で稼いでいくのが難しくなり、若者は街から出ていくようになりました。おばあちゃんたちは少しずつ、畑をするのが体力的に辛くなってきています。耕作放棄地が、一つ、また一つと増えてきてしまっています。

街には一つだけ小学校があります。全校生徒は18人です。かなり地域に開かれた学校で、運動会は地区の人も参加します。けれども、向井地区に住んでいるのに、市街地の方の小学校へ通っている子もいます。それは向井地区には学童保育施設がなく、また親が働く場所もほとんどないからです。

課題がたくさんな向井地区ですが、とても綺麗な段々畑があります。おばあちゃんたちが手作業で丁寧に野菜を育てています。ここでしか栽培されていない、門外不出の伝統野菜「虎の尾」もあります。そして向井地区の続いてきた文化があります

こんなにも素敵なところなのに、このままでは綺麗な段々畑はどんどん耕作放棄地になり、向井小学校へ通う子も少しずつ減っていってしまうのではないでしょうか?

おわせむかい農園の岡社長の思いも叶えたい。そして向井地区が続いてほしいしもっと輝いてほしい。

そこで私は、「子供たちや地域の人が集まる、みんなの居場所」を作りたいと思いました。場所はおわせむかい農園さんの中とさせていただきました。この居場所は、向井地区を未来に繋いでいくところです。学童保育施設とは違うものにしたいと思っています。子供たち、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん。誰でもどんな用事でも来られる場所です。困ったらあそこに行こう。一人で寂しい時はあそこに行こう。そんな場所にしたいです。

そしてここでは地区の自然、文化が「教材」です。子供たちがおばあちゃんから漬物の作り方を教わり、逆に子供たちがおじいちゃんに畑にいる虫のことを教えてくれます。地域の自然・文化を「学びの材料」とすることで文化の継承をしたいと思っています。

おわせむかい農園さんのこの場所に、みんなの居場所がある。

みんながいつでも来られる場所があることで、街はぽっと暖かくなります。少し賑やかになります。そしてここで、上の世代から下の世代に、文化が受け継がれてゆきます。

このみんなの居場所があることで、向井地区の灯りは灯り続けます。

おわせむかい農園さんとの大切な出会い

おわせむかい農園さんとの大切な出会い

向井地区の毎年の冬の風景、「たくあんづけ」

向井地区の毎年の冬の風景、「たくあんづけ」

みんなの居場所を共に作っていくオンラインの仲間を募集します!

今、心の底からやりたいことは、これです。

でも、私たちだけでは知識とアイデアが足りません。
そこで、本気で一緒にこのみんなの居場所を作り、さらに今後一緒に運営していく仲間を募集します。

具体的には3ヶ月のプロジェクトの中で、参考となる事例のリサーチをし、また皆さんの知識を共有していただきます。そして
①全ての世代がいつでもこられて、ほっと安心する場にするにはどのような仕掛けが必要か
②向井の自然・文化をただ体験するのではなく、「学び」の材料とするにはどのような仕掛けが必要か

これらを皆さんと一緒に考えて、企画書にまとめたいと思っています。

また3ヶ月を経て、拠点の運営メンバーとなってくださる方には、現地で企画内容の実行に進んで頂きます!

エントリーはこちらのサイトの「ログインして応募する」というピンクのボタンよりお願いいたします。
https://furusatokengyo.jp/project/tokai/mie/p7865/

*プロジェクトパートナー
尾鷲市向井地区地域おこし協力隊 日向風花
まず長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。この挑戦は私にとってとても大きいものです。本当に実現できるのか、正直今は不安でいっぱいです。でも、その時にやりたいことをやり続けることが私の人生の目標です。今私が一番やりたいことは、向井地区を未来に繋ぎ、その文化を守り伝える、みんなの居場所を作ること。私は絶対になんとかみんなの居場所を作り、安定的に運用できるようにしたい。だからもっともっと仲間が必要です。みんなの居場所はより多様な人のアイデアがかけ合わさることで、より面白いものになると確信しています。私の思いを知ってくださって、あなたの心に浮かんできたアイデアを教えてください。

子供たちは何からでも学びます!!

子供たちは何からでも学びます!!

プロジェクトパートナー 尾鷲市地域おこし協力隊、日向風花

プロジェクトパートナー 尾鷲市地域おこし協力隊、日向風花

オンラインでのプロボノ募集!

*仕事内容
【STEP 0】プロジェクトや向井地区に対する理解を深める
・現地キックオフ
・プロジェクト詳細やビジョンについて共有

【STEP 1】先行事例のリサーチ
・みんなの居場所の参考になるような事例をリサーチ、共有

【STEP 2】
向井地区を未来に繋いでいくみんなの居場所とするために、
①全ての世代がいつでもこられて、ほっと安心する場にするにはどのような仕掛けが必要か
②向井の自然・文化をただ体験するのではなく、「学び」の材料とするにはどのような仕掛けが必要か
これらを企画書にまとめる

~~3か月地点で、その後の関わり方について確認~~
3ヶ月を経て、拠点の運営メンバーとなってくださる方には、現地で企画内容の実行に進んで頂きます!

*期待する成果
向井地区を未来に繋いでいく場となるための、運用の仕掛けを考え、企画書を作成すること

*得られる経験
企画力を身につけられる
地域との接点を作ることができる
過疎地域のリアルを知れる
多世代交流の場づくりの立ち上げに関わることができる
地域資源を教材にした学びのプログラムを作ることができる
向井地区が大好きになる

*対象となる人
文章を読んで共感し、共にみんなの居場所を作りたいと思ってくださった人

*活動条件
【活動予定期間】
2022年10月~2022年12月

【2022年12月以降】
3ヶ月を経て拠点の運営メンバーとして仲間になっていただけたらとても嬉しいです!!

【活動方法】
・現地キックオフ(10/1~10/2 1泊2日)
・週1日オンラインミーティング
※現地でイベントなどある際にはぜひきていただけたら嬉しいです!

募集終了日:2022年9月25日

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尾鷲市
NPO法人おわせ暮らしサポートセンターが紹介する尾鷲市ってこんなところ!

三重県の南に位置する尾鷲市は、面白いほどに強くふる「雨」が「木」と「魚」を育てる自然豊かな港町。新鮮な魚料理の店や小さな飲み屋が立ち並ぶ市街地と、リアス海岸沿いにつづく9つの入り江には漁村(ちょっと農村!)がそれぞれに異なる個性豊かな生活を営んでいます。力強く生きる地元の人材と少しずつ増え始めている新たな移住者たちが近未来のまちづくりに取り組み始めて十数年、じわじわと、盛り上がってきています。まだまだこれから。都会の暮らしに飽きてきた方、海と山のそばで新しいことに挑戦したい方、まずはお気軽にお越しください!(ちょっと遠いですが!)

NPO法人おわせ暮らしサポートセンター
NPO法人おわせ暮らしサポートセンター
紀伊半島東側の港町、尾鷲市で移住・多拠点居住の推進や空き家の利活用プロジェクトを推進しています!ここ数年、大きな変革期にはいった尾鷲市では新しいまちづくりがジワジワと動き出しています!都会の暮らしに不自由を感じはじめた方も、地方に活動の場を広げたい方も、海と山に囲まれた港町の暮らしに飛び込みたい方も、ぜひ一度、尾鷲にお越しください。
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