伊吹山の原風景が残る棚田で、持続可能な農業を(地域紹介:滋賀県米原市伊吹北部 )
公開日:2022/12/27
終了日:2024/12/31

伊吹山の原風景が残る棚田で、持続可能な農業を(地域紹介:滋賀県米原市伊吹北部 )

やまのおっ山だフォ。滋賀県では、農山村活性化に取り組む地域を「やまの健康」モデル地域に選定しているフォ。
モデル地域の1つ、米原市伊吹北部を紹介するフォ。

水道の蛇口をひねれば、あたりまえのように出てくる水。
京阪神にお住まいの方は、その水源が琵琶湖であることはご存じだと思うフォ。
では、そもそも琵琶湖の水はどんな場所で生まれ、そこにはどんな景色が広がっているフォ?

琵琶湖に注ぎ込む119本の河川のひとつである姉川を遡ってゆくと、伊吹山の中腹から湧き出る「桶水(おけすい)」に辿り着くフォ。

いまからご紹介するのは、琵琶湖の源流のひとつである桶水の美しさと、その恵みに育まれた豊かな自然に魅せられて都市部からこの土地に移住された、嶋野堅一・美知子夫妻のお話だフォ。

少しづつ蘇る棚田

嶋野夫妻が移り住まれた米原市小泉は、伊吹山の麓にある小さな集落。豊かな桶水で田んぼや畑ができる素晴らしい環境にあるのですが、日本全国の多くの山村と同じく、過疎化等によって耕作放棄地が増えていました。集落の人々は中山間復興組合を結成して、荒れた棚田を再生する活動を進めておられたそうです。

2010年。ここで嶋野夫妻は、新しい挑戦をスタートさせました。耕作放棄地の開拓です。

80aもの広い面積を、集落の方々や一般の棚田ボランティアの方々にも手伝ってもらいながら、コツコツ開拓していきました。
重機を使った木の伐採や伐根もおこなったそうです。刈っても刈っても伸びてくる草や、繰り返される獣害による被害のなか、
棚田は少しづつ甦っていったそうです。再生された棚田では、やがて、無肥料・無農薬による自然環境に負担をかけない農業もスタートされました。

また、ふたりで経営されている株式会社スロービレッジでは2020年から太陽光発電によるソーラーシェアリングにも取り組み、食とエネルギーの自給による暮らしの自立も模索されています。

桶水(「湖国百選 水編」指定、 「未来に伝えたい まいばらの水」選定」)

桶水(「湖国百選 水編」指定、 「未来に伝えたい まいばらの水」選定」)

嶋野さんご夫妻

嶋野さんご夫妻

棚田✖薬草 の可能性

薬草づくりも、棚田での大切な取り組みのひとつです。伊吹山には織田信長が薬草を栽培させたという歴史もあり、いまでも山の周辺には固有種も含め数多くの薬草が自生しています。
嶋野夫妻は2014年に有志メンバーで「伊吹くらしのやくそう倶楽部」を結成。千年の歴史がある伊吹の薬草ブランドの復活を目指して、体験イベントを開催したり、薬草を使ったクラフトビールづくりにも挑戦されています。

(嶋野)将来的には自分たちの醸造所で、棚田でつくった麦やホップや薬草からビールを醸造したいと考えています。好きな薬草を摘んでオリジナルのビールをつくるワークショップなんかもできたら、伊吹の自然や棚田のことを知ってもらういい機会になると思うんです。

果実のような甘さとトゥルシ(神目箒)の爽やかな香りが特長のホワイトビールと、ハーブや薬草類をブレンドしたペールエール。この2種類のビールの試作品は試飲会などで好評を博しているそうです。
棚田では、お米やマコモもつくられています。自然栽培のお米を加工した「焙煎玄米麺」はヘルシーでとても滋味あふれる味わいです。イネ科の多年草であるマコモの葉は、乾燥・焙煎して、栄養分も豊富な焙煎茶に。

このように、製品化することで付加価値を上げる試行錯誤も繰り返されています。
また、近年ではニホンアカネやイブキカリヤスといった伝統的な染料の元になる作物の栽培にもチャレンジ。

(嶋野)いろいろなことに手を出し過ぎているかもしれませんが(笑)。中心にあるのは、棚田であり、そこでの農業や暮らしなんです。棚田には多様な価値が生まれる土壌があります。これをなんとか持続可能なものにして次世代につなぎたい、という想いからさまざまな可能性を探っているんですよ。

美しい棚田と伊吹山を笑顔で見上げながら、こんなお話もしてくださいました。

(嶋野)棚田ボランティアなどにご参加いただくことで、農業の楽しさをお伝えできればとも思っています。私もこれまで色々な仕事を経験してきましたが、農業がいちばん奥が深く、難しく、そして面白い仕事だと実感しています。

この記事を読んで少しでもご興味を持たれたみなさま是非、嶋野さんの活動に参加してみてくださいね。経過レポートにて、参加できるイベント情報を発信していく予定です。

薬草ビールの試作品

薬草ビールの試作品

玄米麺とマコモ茶

玄米麺とマコモ茶

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滋賀県森林政策課「やまのおっ山」が紹介する滋賀県ってこんなところ!

滋賀県は日本のほぼ中央にあり、北は福井県、東は岐阜県、南東は三重県、西は京都府と接しています。まわりを伊吹、鈴鹿、比良、比叡などの山々に囲まれ、中央に県の面積(約4,017平方キロメートル)の約6分の1を占める日本で一番大きな湖「びわ湖(マザーレイク)」があります。まわりの山々からびわ湖に流れこむ川の数は、大きな川だけでも120以上も。
森ー川ー里ー湖のつながりを感じられる滋賀県。やまの恵みを活かした暮らし(FATHER FOREST Life)を一緒に楽しみませんか。

滋賀県が取り組む「やまの健康」推進プロジェクトのイメージキャラクター「やまのおっ山(さん)」だフォ。
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