花巻は街でも農業ができる!もんのすけ農園②

もんのすけ農園さん取材記事・第二弾です。
リンゴの花が咲いたので4月下旬に伺いました!
第一弾はこちら https://smout.jp/plans/11058

・農業は田舎じゃないとできない?
・山のすぐ近くに住まないといけない?
・農業を始めたいけど、コンビニやスーパーが遠いのは大変…
そんなお悩みはありませんか?
岩手県花巻市では、市街地からすぐのエリアで農業をすることが可能です!

4月上旬、北東北である岩手県花巻市も、一気に暖かくなり桜が満開に。
例年では4月下旬からゴールデンウィークにかけて見頃になるのですが今年はかなり早めの開花。
「リンゴの花は桜から一週間後に咲きますよ。」と聞いていたので慌てて二回目の取材をお願いしました。

この日のもんのすけ農園のオーナー菅原さんの作業は、2~3月に古い樹を伐採してところを鍬で耕すこと。花とミツバチに囲まれながら手作業で耕します。

4月下旬、花が咲いたら次は受粉作業!

そもそも、リンゴってどうやってできるのでしょうか?
花巻市では、小学校3・4年の社会科で使う教科書『わたしたちの花巻』の中でリンゴをつくる仕事について学びます。
この記事を書いている移住コーディネーターの菅崎は千葉市で育ったので、落花生や梨、海産物のことを勉強したな~というのを思い出しました。

では、リンゴづくりの一年を社会科副読本より引用してお伝えします!
***
【1~3月 剪定】太陽の光がよく当たるように、いらない枝を切り落とします。
【4月頃 施肥】肥料を与えます。
【4月中旬~9月下旬 草刈り・薬剤散布(薬かけ)】
【5月 ハチや人手による人工授粉】
【5~6月中旬 摘花】必要以上に実をつけないように、花をつみます。
【5月下旬~7月上旬 摘果】小さな実をとって、数を減らし、残った実を大きくします。
【6月中旬~7月下旬 袋かけ】りんごの表面をきれいにするために袋をかけます。昔は虫をつけないためなどの目的で袋をかけましたが、袋をかけない品種もあります。最近は、「みつ」がよく入るように袋をかけることがあります。
【8月中旬~10月中旬 袋はぎ】
【8月下旬~10月下旬 葉つみ・玉まわし】葉つみ:リンゴに日が当たるように余分な葉をつみ取ること。玉まわし:日が当たらず、陰になっている部分にも日が当たるように、リンゴを半分回すこと。
【9月下旬~11月下旬 収穫】リンゴの種類によって、3つの時期に分けてりんごを収穫します。早生種(つがるなど)・中生種(ジョナゴールドなど)・晩生種(ふじなど)
***
★花巻市教育委員会『わたしたちの花巻』 平成31年度版より引用
リンゴの袋かけについては、品種によって袋をかけた方がみつが入るもの、かけない方が入るものと様々だそうです。もんのすけ農園さんでは袋かけは基本的にはしないそうです。

もんのすけ農園さんでは、受粉はミツバチのお仕事!
受粉樹になる王林の樹を3本植えていて、そこから花粉を運ぶそうです。周りもリンゴ農園なので、他のところからハチが持ってくることもあるそう。
不思議なことに、受粉樹自体は相性が合えば何の樹でもよく、リンゴの実も問題なくつくそうです。

ミツバチの巣箱 タンポポに寄り道するハチもいます

ミツバチの巣箱 タンポポに寄り道するハチもいます

もんのすけ農園さんのリンゴの圃場

もんのすけ農園さんのリンゴの圃場

新規就農してリンゴを植えて、果実ができるまでは5年かかりました

菅原さんが農家になったのは7年前。
リンゴは果実ができるまでは3年と言われているそうですが、まともにできたのは5年目からだったそうです。
農業のイメージと言えば、『のびのび』『悠々自適』『自分のペースで』などが浮かびますが、やはり農業だけで生活するには安定まで時間もかかりますししっかりと計画を立てた上で始めなければいけないなと、取材をしていて感じます。
自営業として生計を立てていくことは、簡単ではありません。

さて今回耕した場所には、新たにリンゴの樹を植えるそうです!
そのために接ぎ木を作っているところでした。接ぎ木は気候に耐えるため、また実のつき方をコントロールするためなど、様々なメリットがあります。
ふと道端のリンゴ畑を見ると大きなリンゴの樹でもみんな接ぎ木の”コブ”があることに気付きました。

次回は6月中頃に摘果の作業を取材に伺う予定です!
これからも、もんのすけ農園さんをはじめとした若手農家さんの情報発信をして参りますので、ぜひ移住の際には参考にしてください!

ちなみに、ブドウ栽培の方は剪定と枝の結い付けが終わったところだそうです。ブドウよりリンゴの方が作業が始まるのは早いのですね。

新しい接ぎ木

新しい接ぎ木

鍬で耕す様子 4月下旬の爽やかな日差しが気持ちいい!

鍬で耕す様子 4月下旬の爽やかな日差しが気持ちいい!

執筆者:花巻市定住推進課 菅崎
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花巻市
菅崎 小夏が紹介する花巻市ってこんなところ!

【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。
岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。
おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。

花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、
自分に合った地域が見つかるかもしれません。

菅崎 小夏
花巻市定住推進課 移住コーディネーター
千葉県出身、今まで住んだことのある地域は京都・大阪・東京です。 2020年1月にIターンで岩手県花巻市に移住してきました! 花巻市に興味がある方、移住してみたい方を移住者の目線でサポートしてまいります。
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