【兵庫県姫路市】家島神社例大祭に行ってきました!【Jターン協力隊が島の魅力を紹介します!】
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公開日:2023/07/27
終了日:2024/12/31

【兵庫県姫路市】家島神社例大祭に行ってきました!【Jターン協力隊が島の魅力を紹介します!】

~ここは家島 瀬戸の島 ここが始まりの島~
姫路市家島地域おこし協力隊としてR5年4月に着任した新人隊員が見つけた島の魅力を定期的に発信します。第3回となる今回は夏のメインイベント家島神社の例大祭(通称:天神祭り)を紹介してみたいと思います。元々、この地域に所縁を持つ自分だからこそ、島の魅力を発信してさまざまな人に来てもらうことで島々に恩返しができればと思います。

なお、島自体の紹介は過去の記事(SMOUT記事:https://smout.jp/plans/8493)やページ下部をご覧ください

地域行事と歴史の重み

 各地から海開きの便りが聞かれる季節になりました。地元に戻ってきてやりたかったリストの筆頭、「海水浴」にまだ行けていない昂祐です。さて、夏と言えば海水浴以外にも様々な行事や催し物が地域で開催される季節です。そこで今回は家島本島最大の催し物「天神祭」に地域おこし協力隊目線で光を当てたいと思います。
 地域を紹介するうえでもかかせないのが、その土地に応じたイベント行事です。家島地域は先祖から受け継いだ行事ごとを、地域全体で守ろうとしている現代では数少ない地域です。行事ごとの中でも、死の危険と隣り合わせの生業(石材採掘、漁業、海運など)が多いこの地域では、特に神事に関係する行事を大切にしている印象を受けます。毎年6~7月は氏神様である家島神社の例大祭(通称:天神祭)に向けて、祭典委員会や青年団を中心に子どもからお年寄りまですべての世代が準備を行います。これは先人たちが「日常生活を送れていることがどれだけ有難いか」を脈々と伝え続けてきたからこその風習であると同時に、家島で暮らす人々の根っこを形作る重要な要素であり、地域住民の誇りでもあると感じます。
 その片鱗をこの記事で感じていただければ幸いです。

祭りの舞台。千年以上の歴史を持つ神武天皇も参詣した神社です。

祭りの舞台。千年以上の歴史を持つ神武天皇も参詣した神社です。

提灯への火入れ。信仰と感謝の火を燈して奥宮まで届けます。

提灯への火入れ。信仰と感謝の火を燈して奥宮まで届けます。

天神祭

 さて、1000年以上の歴史を持つ天神祭りですが2日間に分けて行われます。初日の宵宮では里宮(人々が暮らしている、普段お参りする神社)である宮浦神社から奥宮(人の住んでいない神域にある神社)である家島神社へ御神燈を移す提灯行列が島の東側の地区で行われ天神祭の始まりを告げます。提灯行列では自治組織や青年団を先頭に東側の地域住民が家島の生活を歌詞にした祭囃子を歌いながら町内を練り歩きます。一方の西側の地区では青年団と獅子舞保存会による獅子舞が奉納され2日目の安全が祈願されます。御神燈が奉納された後、花火大会(ページ下部:左)が行われる年もあります。
2日目には西と東の地区からだんじり船(ページ下部:右)という船が出され、船上で獅子舞が披露されます。この獅子舞の主演は地域の子どもと若者たちです。写真のような化粧をした童子役の小学生が青年団の演じる獅子と共に舞を奉納します。青年団の多くは童子役の経験者で1月前から始まる練習では子どもたちの師匠的な役割も担います。そして、その青年団に獅子舞を教えるのは同じく青年団出身の保存会メンバーという構図です。つまり、この地域の人々は小学生のころから祭りの演者として伝統を継承し、成長すると今度は自分が伝統を伝える役になる風習があるということです。そのため、昭和の時代は天神祭の役決めでケンカになるほど、地域住民にとってとても大切な行事でした。

子役の衣装。演目ごとに持ち物が変わります。

子役の衣装。演目ごとに持ち物が変わります。

船上で舞う獅子舞。とある演目はアクロバティックな大技も・・・ぜひその目で確かめてください。

船上で舞う獅子舞。とある演目はアクロバティックな大技も・・・ぜひその目で確かめてください。

感謝してますか?

 天神祭りにかける地域の人々の思いに焦点を当ててみましたがいかがだったでしょうか?小さなころから地域の行事に参加し、それを伝承することが当たり前のこの地域ですが、「現代社会では実生活との共存が難しい」と青年団の方や自治会の方が語ってくれました。島外に働きに出ている方やそもそも子どもの数が少なくなったことが原因です。ただ、その一方で今残っている人たちが一生懸命になれるのは上述した責務や受け継いできた思いを遺伝子レベルで理解できるからだと感じます。某人気漫画の炎柱も言っていましたが「俺は俺の責務を全うする!!」これが家島地域の島民性の1つであることは新参者の私でも確信できます。ぜひ、皆様もご自身の地域や移住先で行事ごとがある際にはその由来や思いというものに目線を向けると新たな発見や、ますますその地域を好きになるきっかけを得ることができるかもしれません。
今回この記事を書くためにお祭りの最中にもかかわらず、青年団の団長や自治会長さん地域の皆様にご協力いただきました。ありがとうございます。

この記事で少しでも家島の魅力が伝われば幸いです。それでは次回の更新もお楽しみに!

■■お知らせ
姫路市の移住支援
地域おこし協力隊らしく最後は姫路市の移住の取り組みについて紹介します。
姫路市では様々な移住支援を実施しており、移住を考えておられる方に向け、姫路市の魅力や移住支援のメニューをまとめたポータルサイト「いいね姫路」を運営しています。
姫路市に興味のある方は、ぜひご覧ください。

■姫路市移住定住促進・ふるさと納税促進サイト「いいね姫路」
 https://www.city.himeji.lg.jp/iinehimeji/

■姫路市HP「地域おこし協力隊」紹介ページ
https://www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000006209.html

港から上がる花火。場所によっては海面に映った花火も楽しめます。

港から上がる花火。場所によっては海面に映った花火も楽しめます。

絢爛華麗なだんじり船。日々の生業で培った操船技術にも着目です。

絢爛華麗なだんじり船。日々の生業で培った操船技術にも着目です。

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姫路市地域おこし協力隊が紹介する姫路市ってこんなところ!

兵庫県姫路市は、新幹線や高速道路などにより交通アクセスが良く、少し足を延ばすと、山や川、海といった自然豊かな地域があるなど、都会の便利さも、自然の豊かさも両方併せ持つ「ちょうどいい」街です。ぜひ一度足を運んでみてください。

姫路市政策局ひめじ創生戦略室です。
主に兵庫県姫路市の離島、“家島諸島”で活躍する地域おこし協力隊に関する情報等を掲載します。
家島諸島とは・・・
兵庫県姫路市の沖合い18kmの瀬戸内海に浮かぶ大小40余りの島々から成る家島諸島。家島、坊勢島、男鹿島、西島の4島が有人島です。
家島諸島の魅力の一つは、島の近海で獲れる新鮮な魚介類です。複雑な海岸線に囲まれた島周辺は、魚の格好の棲み家で、タイやタコ、アジなど年中多くの魚介が揚がります。特に、ぼうぜ鯖、ぼうぜがに(ガザミ)、華(はな)姫(ひめ)鰆(さわら)、白鷺(しらさぎ)鱧(はも)はブランド魚として売出し中で、島内の旅館や飲食店には新鮮な魚料理を求めて多くの来訪者があります。
また、家島本島の港の両側に山が迫る裾野に石材運搬船、ドックや建物が並び、島の人たちが生き生きと行き交う瀬戸内の港町や、隣接する坊勢島の湾奥の漁港を取り囲む漁村の風景は他の島では見かけることが少ない貴重な風景です。
まるで昭和にタイムスリップしたような原風景を大阪からは2時間、姫路市本土からは30分の至近距離で味わえます。
ぜひ一度、足を運んでみてください!

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