募集終了

【協力隊見学ツアー・随時案内中!】吉野林業の川上村で奈良型作業道×副業を探る

最新情報

経過レポートが追加されました!「【重要】今年度の募集を締め切りました。」

2025/01/09

プロジェクトの募集が終了しました。

2024/12/30

この記事を読んでいる方は、もしかすると今までの人生の中で一度は「吉野林業」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?「吉野」林業とあるように、川上村は奈良県の吉野地方にあります。吉野川の最上流・源流に位置しており、実は500年前から植林が始められました。

驚くことに、川上村には田んぼが一枚もありません。 それほどに、産業として林業に集中し、山で生きてきた村なのです。

そして、奈良県川上村では今年度より【本格的】に、吉野林業が栄えた村での林業を主体として活動する協力隊を募集します。川上村は、基本的に自由に動くことができるスタイルの協力隊であること、そして、村の林業に携わる方々の前向きな変化も生まれていることが特徴です。

今回の記事は以下の内容についてお話ししていきます。 ぜひご興味のある方は記事に【いいね!】&協力隊ツアーにご参加ください。

———— 目次 ————-

1.川上村での林業の特徴 2.作業道開設とは? 3.川上村の協力隊について

——————-————-

吉野林業が発展したワケと新しい変化

まず、川上村の林業が発展したわけを語る上で必要となる情報が大きく分けて3つあります。①川上村が位置する場所、②歴史との接点、③気候にあわせた木の育成方法と木の運搬方法に分けられます(人々の工夫)。この3つが重なり、吉野林業は繁栄していきました。

ズバリ!吉野林業が繁栄したポイント

【土地・地形編】 ・日本一雨が集まる紀伊山地に位置している ・中央構造線に関係し、土壌が適している

【歴史編】 ・時代の発展とともに木の需要が増加した

【人の工夫編】 ・密植・多間伐・長期の育て方 ・急峻な土地や河川を活用した運搬方法 ・山守制度(山持ち・山守・やまいきさん)

吉野林業は以上のような要因を踏まえた事業サイクルで発展していきました。近代は短期間で次々と変化する世の中のスピードに対応するために、山持ちさん・山守さん・やまいきさんのそれぞれがどんな変化をするかの選択が迫られており、試行錯誤をしながら変化をし始めています。

①山持ちさんの変化 :運搬方法の効率化/山の環境保全 ②山守さんの変化  :事業体の変化(木材加工/特殊伐採/作業道開設) ③やまいきさんの変化:関係する副業(獣害対策/木工/土木/建築/境界調査)

川上村の地域おこし協力隊での林業の募集は、作業道開設を通して木の伐採・重機の操作を学びながら、作業道開設にこだわらず、副業を見つけるというミッションをもうけています。

急峻な土地の中で木を切るのは、平らな土地で切るのとは比べ物にならない…!体感/体の動かし方が分かったうえで思った方向に木を倒すことは難しくもあり楽しさを感じるポイントかもしれません。
急峻な土地の中で木を切るのは、平らな土地で切るのとは比べ物にならない…!体感/体の動かし方が分かったうえで思った方向に木を倒すことは難しくもあり楽しさを感じるポイントかもしれません。
川上では植林する際に1haに1万本木を植え(密植)、定期的に間伐をし、目が細かく節のない真っ直ぐな木を長期で育てる方法で代々林業をしています。
川上では植林する際に1haに1万本木を植え(密植)、定期的に間伐をし、目が細かく節のない真っ直ぐな木を長期で育てる方法で代々林業をしています。

林業は安全の次にコミュニケーションが第一!?

作業道開設とは、山林に木を搬出するための2トントラックが入る幅(2.5m)の道をつけることです。吉野の地域はどこの山よりも急峻な土地であるが故に木の搬出方法に関して問題がありましたが、地域に合わせた作業道開設の技術を使って道つけが行われ始めています。

ですが、作業道開設は簡単なものではありません。 というのも、以下の理由があるからです。

①複数の山持ちがいる中でどこに道をつけるかの合意形成が必要 ②急斜面な土地であるが故に、道をつけられる場所が限られている ③道をつけたときに、災害が起こらないようにする技術が必要

このように、山の状況を見て安全に木を切り倒す能力、チェーンソーや土木作業をするためのユンボなどの重機を使いこなす能力はスキルとして必要ですが、仕事をするための合意形成や安全に作業を進めるためのコミュニケーション能力が実は一番大事だったりもします。

元々は木が植えられていた場所に、道をつけていきます。あらかじめ切る木を決めて切り、ユンボで根っこを取ったり、切った木を使って道や斜面を補強させていきます。
元々は木が植えられていた場所に、道をつけていきます。あらかじめ切る木を決めて切り、ユンボで根っこを取ったり、切った木を使って道や斜面を補強させていきます。
林業は1人ではできないともいわれています。それぞれで作業を分担し合いつつ、お互いの位置関係を見ながら安全に作業をしています。
林業は1人ではできないともいわれています。それぞれで作業を分担し合いつつ、お互いの位置関係を見ながら安全に作業をしています。

地域のかたと足並みを揃えて挑戦していきたいひとに来てほしい!

【 現状や立ち位置について 】

川上村の協力隊は2013年から受け入れを始めています。 (川上村の他の募集▶︎https://www.kawakaming.jp/work/kyoryokutai

2021年から川上村の中で林業を主に進める協力隊を募集し受け入れを始めました。正直に申し上げると、林業をするミッションを持った協力隊として受け入れをはじめてまもないこともあり、安定したやり方があるわけでもなければ任期後の確固たる道が引かれているわけではないのです。

ただ、山持ちさん/山守さん/やまいきさんの三者がそれぞれ変化を求められていることがお互いにわかるからこそ、隊員自身や村内林業関係者の間でどのようにすればお互いに協力をしながら仕事をしていくことができるのか、その方法を模索している段階なのです。

現在3名の方が活動をしております。実は全員、林業の初心者で重機の使い方など講習を通して1から習得し、この土地での林業の方法を試行錯誤しながら活動をしています。

この話の流れで「初心者が…?」とお思いの方もいるかもしれません。しかし、林業を長年されている方の話によれば、「なにも知らないからこそいろんなことを吸収できる。」「(山の中で)我が出るやつが一番怪我をするねん。」とのことなので、一概にスキルを持っていることだけが良いというわけではないのかもしれませんね…!

【 任期中のこと・任期後のこと 】

川上村では、協力隊として林業に携わるうえでの必要な知識を身につけ、川上村の協力隊として林業にこだわらず新しいことに挑戦をすることができる環境だとポジティブに捉えていただき、柔軟に変化しながら行動してもらえると嬉しいです。

【技を習得するための3年間のスケジュール】

1年目:作業道開設を事業体の方に教わる。     重機関係の資格を取り使い方を学ぶ、木を切る、作業道をつくる。 2年目:上記に加え、林業のサイクルを知る、既存のやり方に関わらないやり方を模索する。 3年目:村内林業事業者のもとでインターンシップ(修行)     それぞれのやり方や事業の回し方を学ぶ。

協力隊として着任してからのスケジュールを用意しつつ、木を切るだけでは厳しい世の中であなた自身がなにをしたいか考えて行動することを推奨します。そこで、副業となるヒントを集めてみました。

【林業に関係する副業のヒント】

①チームで使える専門知識を鍛える(例:境界調査) 川上村では山の持ち主は村のそとにいることが多く、パッチワークのような所有の仕方をしているため、どの土地が誰の土地なのかを川上村役場・吉野かわかみ社中で現在調査をしています。

②林業に関わる副業に挑戦してみる(例:木工/猟師/大工/ワークショップ/その他)

もし人数が増えてきてお互いにやりたい意思が合致すれば、村内の現場にフレキシブルに対応できる協力隊林業事業体をつくることもできるかもしれません。また、任期中に村内の林業関係者に積極的に話しかけていくこともとても大事なことだと捉えています。

以上、川上村の林業にまつわることや協力隊の情報をお届けしましたがいかがでしたでしょうか? 確固たるレールがあるわけではないことを不安に思うかもしれませんが、一方でなにかに挑戦できる環境にワクワクした人もいるのではないでしょうか。そんな協力隊にご興味のある方のご応募をお待ちしております。

【 ぜひこちらもご覧ください 】 ●川上バケッツ(川上村地域おこし協力隊 林業メンバー)Instagram:https://instagram.com/kawakami_buckets?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ== ●川上村地域おこし協力隊(かわかもん) Facebook: https://www.facebook.com/kawakamon

また、応募前に川上村では必須として協力隊ツアー(随時申込可能▶︎  https://www.kawakaming.jp/work/kyoryokutai )を設けてります。記事では語りきれなかったこと、川上村が今直面していることをあなたの目で見てみませんか?皆さんの参加をお待ちしております。

3年目のインターンシップでは、村内の林業で活躍されている方のもとで修行をし、事業の知識を養います。この日の現場では、いつもみんなで朝食を持ち寄り、食事をしてから作業をしています。
3年目のインターンシップでは、村内の林業で活躍されている方のもとで修行をし、事業の知識を養います。この日の現場では、いつもみんなで朝食を持ち寄り、食事をしてから作業をしています。
市場には出づらいけれど、現場には「これ使えるのにな〜」なものがたくさんあります。それらを使ってグリーンウッドワークをしてみました。見方次第で、事業のタネは身近にあるのかもしれません。
市場には出づらいけれど、現場には「これ使えるのにな〜」なものがたくさんあります。それらを使ってグリーンウッドワークをしてみました。見方次第で、事業のタネは身近にあるのかもしれません。

川上村役場 くらし定住課

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

奈良県

川上村

人口 0.08万人

川上村

奈良県 川上村が紹介する川上村ってこんなところ!

奈良県川上村は吉野川(紀の川)の源流に位置する水源地の村。山と水を守りながら、豊かな生活を築いてきました。美味しい水とキレイな空気、森林に囲まれた環境は村の自慢です。特に、村が保全している「吉野川紀の川源流-水源地の森」は村のシンボルとも言えます。 大阪からは車で約1時間半と近いのですが、夜空の美しさには驚かれることでしょう。 ●一般財団法人かわかみ源流ツーリズム https://g-tourism.jp/ 上記サイトより、財団の基本理念、体験プログラムなどをご覧いただけます。 ●川上村HP - 移住・定住情報 – http://www.kawakaming.jp/ 上記サイトから補助金・物件の紹介の詳細などをご覧いただくことができます。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

つなぐ・つづける 「水源地の村づくり」 1313人の村がめざす 住まい心地を整えることと 恵みを共感できる流域連携による 持続可能な地域づくり。 そこには、ぶれない精神がある!

【公式HP】http://www.kawakaming.jp/ 【森と水の源流館】http://www.genryuu.or.jp/ 【かわかみらいふ】http://kawakamilife.com/

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