今回のくらしごと体験では、2024年3月9日〜24日に開催される「響きあうアート宗像」の期間中、ボランティアスタッフとして会場でまちのみなさんとの交流がメインとなります。イベント期間外にご参加を希望される場合は別途ご相談ください。

作品を出展してくださるアーティストの方々との交流も魅力の１つ。さらにはまちの方々だけでなく、期間中に宗像を訪れてくださるゲストとの出会いも楽しめます。人との会話が好きな方、空間演出に興味がある方にはピッタリです。

さらに、この芸術祭の魅力は、本土にある唐津街道赤間宿と海を渡っての大島での２拠点開催。宗像の魅力をふんだんに感じ、写真撮影や動画編集をされている方や、地域のPR、情報発信の活動に関心がある方にもオススメです。

武藤さんとのやりとりを通じて、たくさんの「記憶と記録」を残していくのはいかがでしょうか？

宗像で育った武藤さん。

「特に芸術に興味があったわけではないんです」

そう笑って話す武藤さんの転機は、2000年からご主人の赴任で過ごした上海での5年間でした。急速に発展を遂げていた上海で、今まで銀行勤務しかしたことがなかった武藤さんは、社会から取り残された感覚になったそうです。

そこで、インテリアコーディネーターの資格を取得し、新たな世界を夢見たものの、思い通りにはいきませんでした。

「どうせ仕事がないのなら自分で何かやってみよう。そう思って始めたのがgallery wabiなんです。美大出身でもない私が、両親が器が好きだったことから、小さなアパートの一室で器を並べることからスタートしました。今考えたら、びっくりですよね！」

旅先で訪ねた美術館や展示会での出会いが重なり、今では全国から作家たちが来てくださるギャラリーへと成長しました。

作家や作品に触れ、芸術に関わることによって自分自身の人生が大きく変化していったと武藤さんは話します。しかし、ギャラリーを運営する中で、別の課題に直面します。

「ギャラリーと言うとアートに興味がある方しか足を運ばないんです。宗像市には市立美術館もない。地域の人たちに優れた作品に触れてほしい。そんな思いが膨らんでいきました」。

たくさんの方々に、自由な形で芸術と出会う場をつくりたいと考えた武藤さんは、屋外での芸術祭の実現を模索し始めました。ギャラリーのお客様や関係者や行政の方々そして作家たちと力を合わせて、０から作り上げていきました。

この芸術祭「響きあうアート宗像」そのものが、人の心を豊かにするアートであることは言うまでもありません。

自然、地域、アート、人。すべてが織りなす感動を肌で味わいたい方はぜひ、宗像に足を運んでください。