【地域おこし協力隊・事業継承】木工・家具職人を目指しませんか?【岩手県岩泉町】
働く・住む
公開日:2023/12/21
終了日:2024/12/20

【地域おこし協力隊・事業継承】木工・家具職人を目指しませんか?【岩手県岩泉町】

岩手県岩泉町は、全国的にも珍しい広葉樹を中心とした林業が盛んな町です。そんな環境もあり、岩泉町には高いスキルで家具を作る、職人の方々がいます。そんな家具職人の事業継承をしてくれる人を募集します。

木工や家具職人に興味があっても、いきなり独立を目指すとなると不安な方が多いでしょう。そこで地域おこし協力隊制度を利用し、まずは3年間収入を安定させたうえで、家具製造に必要な技術はもちろんの事、事業継承に必要な様々なスキルを学ぶことが出来ます。

木を植えない林業の町で

林業と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

木を植え、下草を刈り、間伐をして、枝打ちをして、何十年とかけて育てていく、杉やヒノキを思い浮かべる人が多いと思います。しかし岩泉町で広く行われている広葉樹主体の林業は木を植えません。自然に生えてくる広葉樹(ナラ、サクラ、クリなど)を伐採し、その切り株の根元から自然に生えてくる「ひこばえ」によって、新たな森が形成され、大きくなるとまた伐採されることを繰り返していきます。

植林した森と違い、広葉樹の森は樹種が多様になり、豊かな生態系を維持します。岩泉町ではそんな豊かな森を生かした産業が、いくつかあります。そのうちの一つが今回紹介する家具製造です。町には知る人ぞ知る「岩泉純木家具」という、家具の製造販売を行う会社があり、ここで多くの職人が学び、独立していきました。今回、ご紹介するのはそのうちの一人、「山口家具」の事業継承です。

「山口家具」の山口一夫さんです。山口さん自身も実は移住者です。

「山口家具」の山口一夫さんです。山口さん自身も実は移住者です。

「山口家具」は町の中心部にショールームも持っています。

「山口家具」は町の中心部にショールームも持っています。

継承するのは技術だけではありません。

岩泉町には多くの移住者がいます。近年は地域おこし協力隊での移住者が増え、様々な分野で活躍しています。自分で選んだテーマに挑戦するために協力隊になる方もいれば、岩泉町に魅せられ、地方での暮らしを希望し移住する方もいます。

しかし、岩泉町で暮していくのは決してハードルが低いことではありません。ましてや家具職人として生計を立てていくのは、簡単な事ではないでしょう。良いものを作る技術はもちろん必要ですが、それだけで上手くいくならば苦労はしません。

いくら技術が有っても、道具が無ければ、工房が無ければ、材が無ければ、何も始まりません。また、それらが揃って素晴らしいものが出来ても、販売ができなければ、生活は成り立ちません。

「山口家具」の事業継承はそれらを含めたものです。ただ単純に家具の製造技術を学ぶだけではなく、家具職人として岩泉で暮していく事を念頭にした事業継承なのです。

「山口家具」は工房があり、様々な道具を持っています

「山口家具」は工房があり、様々な道具を持っています

「山口家具」の製品です

「山口家具」の製品です

木工職人や家具職人にあこがれている方、まずはお問い合わせを!

応募必須条件:
(1)年齢が概ね20歳~40歳代の方(性別は問いません)
(2)現在、三大都市圏又は地方都市等(過疎、山村、離島、半島などの地域に該当しない市町村)に居住し、委嘱後に住民票を岩泉町に異動し、居住できる方
(現在、他市町村等で地域おこし協力隊として2年以上活動している方も応募可能です)
(3)心身が健康で、意欲と情熱を持ち、地域と積極的にコミュニケーションを取れる方
(4)普通自動車運転免許を取得している方
(5)パソコンを日常的に使用している方(基本的なパソコン操作ができる方)

なお、双方のミスマッチを防ぐ事を目的として、エントリー前に2泊3日程度で岩泉町での暮らしや仕事を体験してもらい、担当者や関係者と直接話せる「おためしプログラム」への参加を推奨しております。開催日程や内容については、参加を希望される方と相談しながら柔軟に対応していきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

活動時間:
月20日 1日8時間程度
但し、受け入れ先等の事情で、活動日数や就労時間が異なる可能性があります。

報酬等:
毎月、前月の活動実績を月報及び日報として提出いただき、活動日数1日あたり12,500円を活動日数に乗じた金額を報償費として岩泉町より支払います。ただし、1年間の支給上限を300万円とします。

その他、詳細な条件等はメッセージでお気軽にお尋ねください。メッセージはもちろんのこと、Zoom等を使ったご説明も可能です。また岩手県内と首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に関しては、直接お会いしてお話しすることも可能ですので、こちらもお気軽にメッセージにてご連絡ください。

現在岩泉町では、20名を超える方が地域おこし協力隊として活動されています。

現在岩泉町では、20名を超える方が地域おこし協力隊として活動されています。

広葉樹を使って雪板を作る人たちもいます

広葉樹を使って雪板を作る人たちもいます

一般社団法人KEEN ALLIANCE(岩手県岩泉町 地域おこし協力隊募集・フォロー業務受託団体)
プロジェクトの経過レポート
2024/01/07

岩泉町の冬

このページをご覧になる方は、岩泉町を初めて知る方も多いと思いますので、簡単に岩泉町の冬をご紹介したいと思います。

岩手県と聞くと雪深いイメージを持つ方も多いかもしれません。時々ニュースなどで流れる、道路の脇に人の背丈を超える雪の壁がそそり立つ、そんな風景を思い浮かべる人いませんか?

実は岩泉町、太平洋に面している岩手県沿岸部という事もあり、あまり雪が降りません。岩手県には夏油高原や安比高原など有名なスキー場がいくつもありますが、そのいずれも内陸部にあり、岩泉町を含む沿岸部はスキー場が開設できるほど雪が降らないのです。

岩泉町役場などがある岩泉町の中心部で、道路が雪道になるのは年間で数日程度です。下記の動画は数少ない雪の降った日の光景ですが、よく見て頂けると、車が走る道路には雪が積もっていないのが分かると思います。

岩手県・岩泉町[冬編]
https://youtu.be/kEynIZqHSCc?si=Vk7j878atv96j7xv

この程度の雪は天気が良いと数日で溶けてしまい、日陰に多少残る程度となります。気温は多少低いですが、岩泉の冬は雪が少なく、そして夏は涼しく、結構過ごし易い地域だと思います。

このプロジェクトに興味は持ったものの、雪深い東北はちょっとなぁ・・と思ったそこのアナタ!まずは実際に冬の岩泉町に「おためしプログラム」で来てから考えてみませんか?お気軽にお問い合わせください。

2024/01/04

木を植えない林業

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 プロジェクトの説明でも軽く触れましたが、私たちの町、岩泉町の林業は、その多くが木を植えません。同じ品種の木をひたすら植林をして、間伐や枝打ちなど多くの手間をかけて、数十年後に伐採をする、そういう一般的な林業も行われてはいますが、面積からすると少数派です。
 
 広葉樹を中心とした多種多様な自然に生えてくる木々を、数十年単位で繰り返し伐採していく林業が行われています。数十年間の生育期間中も、特に間伐や枝打ちはせずに、自然に任せて生育は進みます。

 植林から始まる林業はどうしても単一品種の木を多く植えるため、人々の暮らしも含めた山の多様性が失われることが多いですが、植林をしない広葉樹の林業では、山は山菜やきのこなど、人々の食卓を豊かにする場でもあり、生態系のみならず、人々の暮らしにも多様性をもたらします

 そうした背景は、岩泉町に家具を作る人々が多くいる理由でもあったりします。単なる家具作りではなく、林業や人々の生活にまで関心のある方に来て頂けたら、私たちはとても嬉しいです。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

2023/12/28

山口さんの想い

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多くの方に関心を持っていただいたようで、大変ありがとうございます。

今日は今回の主役である、山口家具の山口一夫さんの紹介をしたいと思います。

このSMOUTを見ている方は、地方への移住に関心のある方が多いわけですが、山口一夫さんはそんな移住者の大先輩でもあります。山口さんは今から40年以上前に、東京都から岩泉町に移ってきました。

製薬会社の営業の後、27歳で東京都立品川高等職業訓練校に入学。前から興味のあった家具作りを1年間学びます。

その後、東京都荒川区の家具を製造している小さな町工場で働いていましたが、都内デパートの家具販売イベントにて、岩泉町にある純木家具の製品(1枚板の大きなテーブル)に出会い、一目惚れをします。

そしてそれを作った純木家具で、どうしても働きたいと思った山口さんは、社長あてに手紙を出します。(まだメールがない時代ですからね)

社長からの返事には「まずは3か月来てみないか」と書いてあり、都会を出たいという思いのあった山口さんは、すぐに岩泉に向かいます。当時はまだ、東北新幹線が盛岡まで来ていなかったので、特急「はつかり」で盛岡まで向かい、そこから国鉄バス(今のJRバス)に乗り、岩泉町に着いたのは1979年8月のことでした。

そして純木家具で働く傍ら、週に1回、大工さんについて、家具の技術だけではなく大工さんの技術も学びます。そして、最終的に数年間純木家具で働いた後、33歳で独立。山口家具を始め、今に至るわけです。

そんな山口さんも歳を重ね、自分が学んできた様々な技術や道具、そして材などを次の世代に渡したいと思うようになったのが、今回の募集のきっかけです。

今後もこのプロジェクトについて、情報を挙げていきたいと思いますので、ぜひご注目ください。

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岩泉町
穴田光宏が紹介する岩泉町ってこんなところ!

岩泉町といえば日本三大鍾乳洞の一つである龍泉洞が有名ですが、食の豊かさも実は素晴らしいです。もっちもっち感がたまらない岩泉ヨーグルト!短角牛に龍泉洞黒豚!日本酒の八重桜に山ぶどうワイン!山菜にマツタケ!そしてウニにアワビに鮭!まさに海から山まで、自然の恵みで溢れています。
  
また歴史文化の面では、日本全国に熱心なファンがいる中野七頭舞をはじめ、地域ごとの郷土芸能が子供たちにしっかり受け継がれています。
  
2011年の東日本大震災、2016年の台風10号被害と立て続けに大きな自然災害に見舞われましたが、全国からの温かい支援もあり、ゆっくりですが復興を遂げつつあります。
 
他の地域と同様に岩泉町も過疎化が進む地域ですが、人々は自然の厳しさと豊かさを感じながら、ゆっくりとした時間の中で、幸せに暮らしています。みなさんもぜひ一度、岩泉に来てみませんか?

穴田光宏
一般社団法人KEEN ALLIANCE
 生まれは東京都練馬区ですが、東京農業大学卒業後、岩手県岩泉町に移住。20年間住んでいました。岩泉在住中は農業と小さなハム屋をしてました。  親のことなど、色々事情が重なり、再び東京に戻り、現在は首都圏にいながら岩手県岩泉町の移住コーディネーターをしています。    岩手県岩泉町に本拠地のある一般社団法人KEEN ALLIANCEに所属し、働くことだけではなく、暮らすことも考える、岩泉型インターンシップの運営、地域おこし協力隊の募集・フォローなどを担当しています。
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