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- フランスからの移住〜町のWelcomeな雰囲気が地方定住への一歩を踏み出せた~
2023年5月に日本に訪れ、ワーキングホリデー制度を利用し愛荘町に移住したアルボナ・イルヴィンさん。現在は町のパン屋でアルバイトをしながら、地元の方々とコミュニケーションを取ったり、就労ビザを得るための日本語の勉強を行ったりしています。
今回の「まるく繋がる愛荘町リレートーク」では、イルヴィンさんが肌で感じた愛荘町の魅力を伺いました。母国であるフランスと日本文化の違いについても語っていただいているので、ぜひ最後までご覧ください。私たちが意外と知らない日本の一面が垣間見えるかもしれません。
コミュニティスペースを通して地元の人との繋がりを得られた
幼い頃にフランスで初めて食べた日本食は、トマトの醤油がけと味噌汁。そして、ジブリシリーズのトトロが大好きだったと話すイルヴィンさん。食文化やアニメを通して、いつしか日本に興味を持つようになり、2023年5月に初来日しました。愛荘町を知ったきっかけは、「田舎から世界に繋がるコミュニティスペース」というコンセプトを掲げて運営しているSekaiCoハウス。国内で滞在先を探しているときに、Workawayというサイトを介して知ったのだそうです。
観光で北海道から鳥取まで、さまざまな場所を巡ってきた彼が、なぜ愛荘町を選んだのかお伺いしました。
▼稼ぐことよりも、日本の田舎暮らしの良さを体験したかった
ワーキングホリデーで来ているので働く経験も大切ですが、僕は今までもこれからも、日本の文化や言語をもっと積極的に学びたいと思っています。愛荘町に滞在中はたくさん料理し、地元の観光スポットをいくつもまわりました。30分くらい走れば、たくさんの自然に囲まれます。中でも好きなのは、自転車で行ける金剛輪寺の山です。そして、スーパーや図書館などが充実している点も魅力的でした。日々の喧噪を忘れられるような瞬間は、田舎だからこそ体験できると思っています。
▼Welcomeな雰囲気で国籍問わず受け入れてくれる人々
地元の人がとても優しく接してくれたのも、地方定住への一歩を踏み出せたポイントです。穏やかな場所な上にあたたかな人が多いので、Welcomeな空間をまとっていると感じています。おもしろいお友達もできたので、もっとたくさんの外国人に愛荘町をおすすめしたいです。都心部に比べて人と人との距離感が程よいので、日本の文化や言語を学びたいと思っている人にぴったりではないでしょうか。
サンタクロースのコスプレでお出迎えをするイルヴィンさん。
焼き上げ前のフランスパン。上部の切り込みは至難の業。
海外からの移住を望むなら"日本の文化"を受け入れられる人がおすすめ
コミュニティスペースSekaiCoに滞在することで地元の人々のぬくもりを知り、移住を決意したイルヴィンさん。現在は町内のアパートに移り、パン屋でアルバイトをしながら、就労ビザを得るために日々努力をされています。
母国・フランスと文化が大きく異なる日本で生活をするために、どのような工夫をしているのか。また、ワーキングホリデー制度から就労ビザを獲得するための難しさも語っていただきました。
▼「郷に入れば郷に従え」がまさにぴったりの言葉
フランスや他の国にいる人々は、喜怒哀楽を表情によく出しますが、日本人は表情に出さないようにする"本音と建前"を持っていることに気付きました。これは本音を隠すという意味に捉えられがちです。僕はそうではなくて、とても丁寧な人たちなのだと思っています。感情をダイレクトに出さないようにすることで、自分の気持ちをコントロールできるようになり、人と丁寧に接することができます。普段から周囲をよく観察し、僕も丁寧に接することを心がけています。まさに「郷に入れば郷に従え」ですね。
▼就労ビザを取ることの難しさを知る
愛荘町でたくさんの人と繋がり、ぬくもりを分け与えてもらうことで、僕はもっとこの町にいたいと思うようになりました。そのために就労ビザを取る努力を始めたのですが、現実は思うようにいきません。1年という限られたワーキングホリデーの中で、アルバイトから正社員として働くためにはさまざまな課題があります。正社員になるためには専門性や日本語力を向上させる必要もあり、帰国するまでの残り数ヶ月でどこまでできるかが試されています。もし就労ビザを取ることができれば、もっとたくさんの人とコミュニケーションを取りたいと考えています。農業に興味もあるので農家さんとも繋がりたいです。最終的にはジブリの宮崎駿さんなどに会うのが僕の夢です。
今回はイルヴィンさんに海外移住者としてのリアルな声を語っていただきましたが、いかがだったでしょうか。愛荘町にもっといたいと願う彼のような人たちを増やすためにも、町が一丸となって応援できる雰囲気作りをする必要があると改めて感じました。
また、イルヴィンさんの今後の活動や、愛荘町への移住を検討したいなと思った方は、ぜひ「興味ある」「応募したい」ボタンを押してくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。「まるく繋がる愛荘町リレートーク」は、滋賀県愛荘町の“ものづくり”にフォーカスして、それに関わる方々のお話を聞く連続企画です。今回は町づくりの視点から地域の人にフォーカスし、移住者の声を紹介しました。
次回のリレートークでは、本記事でも登場した「SekaiCo-セカイコ-」のオーナー兼地域おこし協力隊の一員である岩永 大陸(いわなが りく)さんへのインタビューを取り上げる予定です。興味のある方は、愛荘町の他の記事もぜひご覧ください。
「まるく繋がる愛荘町リレートーク」
Vor.1)地域の麻素材を活かした新たなブランドの創出!職人が集まる町で夢を形にしてみませんか?
https://smout.jp/plans/14703
Vor.2)希少な伝統工芸品「びんてまり」の幾何学な世界!462点ものアイテムが集うイベントも開催!
https://smout.jp/plans/11626
友人と近隣市町に出掛けて休日を過ごすことも。
フランス出身のイルヴィンさんが愛荘町内のパン屋で焼き上げたフランスパン。
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平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で17年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして知られてきました。
町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道65番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても発展してきました。
国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。
【アクセス】
・高速道路を利用すれば、京都まで1時間、名古屋まで2時間弱。
・近江鉄道を利用すれば、彦根や八日市には約15分。
・琵琶湖までは車で約25分!
【愛荘町移住・定住ポータルサイト】
https://www.town.aisho.shiga.jp/iju/index.html
愛荘町は2町が合併して今年で19年目を迎えます。琵琶湖までは車で約25分。軟水の湧き出る水の美味しい町です。
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