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- 歴史と静寂に包まれる古寺散策、四季折々の花々に会いに出かけてみませんか。
滋賀県にある国内最大の湖、琵琶湖を中心に県の東エリアには湖東三山と呼ばれる天台宗 の大きなお寺が3つあります。
多くの人々の信仰と毎年多くの観光客が訪れるその一つが、滋賀県甲良町(こうらちょ う)にある龍應山西明寺です。
こちらは国宝第一号に指定された本堂をはじめ、同じく国宝の三重塔、そのほか重要文化財の建造物や仏像、名勝の庭園など文化財の宝庫。2015年、アメリカのニュース専門局CNNのWeb特集において厳島神社、金閣寺とならび『日本の最も美しい場所31選』(現在は36選)に選ばれた(滋賀県では唯一)(JAPAN‘S 31 most beautiful places)
鎌倉時代の古刹です。
境内はごみ一つなく清掃された静寂があります。
それだけではなく新緑や紅葉の季節は もとより、四季を通じて咲き誇るさまざまな花の風情が境内を彩るその魅力を、副住職の中野英幸さんに伺ってきました。
信長による焼き討ちを逃れた本堂と三重塔。その機転とは?
西暦834(承和元年)仁明天皇の勅願により開山された西明寺は、千年以上の歴史を有す る近江屈指の名刹。 天台宗の修行道場として大いに栄え、往時は17の諸堂と300もの僧坊を有する湖東エリア に一大勢力を築いた大寺院だったと言われています。
また秋の紅葉シーズンを中心に多くの拝観者が訪れ、花々や樹木、生き物たちと共生し、 その空間から生命力を与えいただけるような自然の中に佇むお寺であることが特徴の一つ。
重要文化財に指定されているご本尊、薬師如来は「薬」の文字からも解るように人々を病 から救うとされる仏様であり、比叡山延暦寺の根本中堂のご本尊、薬師如来と対面するように安置されていることから「湖東の薬師如来」とも呼ばれ、多くの人々の信仰と親しみを集めています。
そのほか国宝第一号に指定された本堂(瑠璃殿)や同じく国宝の三重塔、重要文化財の二 天門、重要文化財の十二天画像をはじめ、数多くの建造物や仏像、仏画、庭園などが国・ 県・町の指定を受ける文化財の宝庫としても名を馳せる名刹です。と、ここまで読んでくると「どうして一つのお寺にこんなにも文化財があるの?」と疑問 に思う方もきっといるはず。これには時をさかのぼり、織田信長の焼き討ちと関連があるんです。戦国時代、覇権を争う信長にとって宗教都市ともいえる大寺院は敵対勢力であり、他国の 武将と同じく滅ぼす必要がある存在でした。いうまでもなく西明寺も信長に目をつけられ 焼き討ちに遭いますが、幸い本堂、三重塔、二天門は兵火を免れ今に至ります。
これには 諸説あり、寺衆の機転により二天門の下で焚き木を勢いよく燃やし全山が炎上したかのように見せかけたことで信長勢はまんまと騙され帰っていった、という逸話や神仏に畏れおののく信長勢の躊躇もあっ たのではないかという一説も。
鎌倉・室町時代の建造物がこうして現存していることに驚きを隠すことができません。
とかくお寺の拝観は建物や仏像につい目が向いてしまいますが、今回ご紹介したいのは ちょっと違ったお寺の見方、楽しみ方。中野英幸副住職に西明寺の四季の花々と生き物、 自然感についてお伺いしたお話をご紹介していきます。
本尊薬師如来
不動明王並・二童子
副住職が持つもうひとつの顔とお寺の楽しみ方をご紹介!
龍谷大学時代に自然と昆虫の研究に勤しみ『博物館学芸員資格』という国家資格も持ち博物館勤務も考えていたという副住職の英幸さ ん。
「龍谷の森における土壌空隙と土壌動物の関係」という論文を発表しプレゼン賞も受賞した研究者の顔もお持ちです。
その英幸さんもある日、お父様であるご住職をカッコいいと思う瞬間が。 これが僧侶になる決心をした日なのだそう。
(この話はまた改めて…) その後日本仏教の母山とも言われる天台宗の総本山、比叡山延暦寺で「三年籠山行」という 修行の世界へ。 3年間の厳しい修行を経て、西明寺の副住職と延暦寺一山の西楽院の住職を兼務する将来 有望な若き僧侶が誕生します。
現在は花や自然と出会えるお寺の姿を一年を通じて発信。
特に滋賀県唯一の天然記念物にも指定されている樹齢250年の『不断桜』は1年間に2回満開となり9月上旬から5月上旬まで楽しめる。
毎日更新するインスタグラムで は、新春からサザンカ、フダンザクラ、アセビ、ロウバイ、ナンテン、ウメ、ボケ、サク ラ、ツツジ、ショウジョウバカマ、ムベ、アマドコロ、・・・etc。
数え切れないほどの春夏秋冬の花々や樹木、共生する昆虫などの様子を楽しむことができる注目したいコンテン ツとなっています。
四季折々お寺を彩る花々は、仏様へのお供物であることが本質で、そのお裾分けを私たち が愛でているという一言が今回伺ったお話の中でとても印象的でした。
不断桜県天然記念物
表参道1
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英幸さんから最後に一言。
「滋賀まで足を運んだ甲斐があった、と思っていただける寺院をめざしています。心より お待ちしております。」
公式Instagram https://www.instagram.com/kotousanzan_saimyouji/
※ぜひ「興味ある」ボタンも押していただけると嬉しいです。
・1956年(昭和31年)生まれ
(生まれは滋賀県日野町、42年間首都圏で暮らし、
現在も滋賀県日野町と
川崎市両方に自宅があります。
・大学(シェイクスピアと情報管理学)卒業後、
・コンピュータ・通信・電子デバイスを作っていた
総合電気メーカーに就職しました。
NHKのプロジェクトXに出演できるような仕事
が出来ることを頭に描きながら毎日、勤務して
おりました。出られませんでした。
60歳で定年退職後ふるさと滋賀県に戻りました。
●休日の過ごし方
・昨年から農作業をするようになりました。
・人間が食べるコメはまだ作れませんが今は
作ったコメを神戸のブランド牛が食べています。
・昨年度は自治会長として大忙しの毎日でしたが
4月1日から今度は福祉会の会長
(年齢順に回ってくる仕事です)になりました。
結構楽しんでいます。
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