協力隊員1名募集 棚田再生プロジェクトにどうやって興味を持ってもらうのか?
募集終了

 和歌山県 紀美野町では、中田の棚田再生プロジェクトに取り組む地域おこし協力隊を1名募集しています。

 今回募集する協力隊の主な仕事は、
 ・広報活動
 ・活動日の段取り一式とボランティアさんの管理や募集、定着
 ・棚田の維持管理活動
の3つです。棚田と棚田に関心のある人をつなぐことが主な仕事と考えています(他にも、イベントの手伝いや協力隊としての仕事等も含みます)。

 棚田では自然栽培の米作りに取り組んでいます。
 ・自然栽培に興味がある
 ・自分の食べる米は自分で作りたい
 ・農業全般に関心がある など
とお考えの方にも、十分米作りに携わり学べる機会が得られる仕事内容です。

 棚田では、活動日を設けています。どなたでも参加できますので、興味ある方はぜひご参加ください。

棚田を次世代につなぐには…紀美野町での新たな取り組み開始

 そもそも、なぜ棚田を再生することになったのか。
 2020年頃、紀美野町のとあるチームが新たな観光資源について話し合った結果、「中田の棚田」が急浮上したことがきっかけでした。しかし、当時は最長で20年以上の耕作放棄地があちこちにある状態で、とても、ここで米が作られていたとは思えない状態でした。
 とにもかくにも、ここを棚田にするためには、草刈り、木や竹の伐採などから始まりました。
 棚田の農地面積は約9ha。その約3/4(約7ha)が耕作放棄地といってもいいくらいでした。会員だけでなく、棚サポさんや援農ボランティアさん達も、草刈り機の扱いをいちから練習し、今や第一線で活躍する方もいらっしゃいます。最初の3~4年は、棚田をもう一度米や野菜を育てる場所に整えていくことにまい進しました。
 その甲斐あり、活動開始から6年目の2024年度には、約55,000㎡の棚田のうち水田12,000㎡で米作りをできるようになりました。毎年、着実に水田面積を拡大しています。

 こうした活動を実施しているのが、協力隊の受け入れ団体でもある「小川地域棚田振興協議会」です。協議会には、実のところ、協議会会員でさえ棚田地域の住民よりも地域外から参加しているメンバーが多いのです。紀美野町のまちづくりをけん引するリーダーたち、農家民泊オーナー、移住者、飲食店経営者、元旅行業勤務、自然栽培農家などなど…。また、登録制ボランティア「棚田サポーターズ(棚サポ)」などを含めて、「中田の棚田再生プロジェクト」は様々な人たちが交じり合うコミュニティになっています。
 また、棚田では、イベントとして、棚田deCAMPや「わら」を使ったイベント、「紀美野町自然環境ネットワーク」が主催する棚田での生き物観察会を実施しています。農業には直接関係の無いような取り組みも、活動の認知を高めるためには必要だと考えています。

棚田左側が協議会が再生した棚田 段が復活

棚田左側が協議会が再生した棚田 段が復活

棚サポさんたちと稲刈り

棚サポさんたちと稲刈り

地域の中と外をコーディネートできる・興味がある方を募集します

 「中田の棚田」を次世代に繋げていくためにも、活動を支えてくれるボランティアさん達を含め「活動に参加したいと思ってもらい、そうした場を作ること」が重要だと考えています。そのためにも、今回募集する協力隊員には、棚田全体を見渡して活動内容や人を調整したり、広報活動をしたりなど、コーディネートできる方が必要だと考えています。

 しかし、興味はあるけれど経験が無い方は多いはず。そのため、まずは、自身でも棚田で農作業に取り組み、「再生活動はどんなことをしているのか」「米を作るとはどういうことなのか」を学ぶ時間が必要です。
 また、仕事を進めるうえでも、協議会会員ら主催者側やボランティアらとのコミュニケーションや状況把握のほか、町内各所の飲食店、宿泊施設や教育機関などとも連携するような機会もありますので、協力隊期間に棚田再生活動に従事しながら、技術と経験と人脈を得ることが可能です。もちろん、自分自身で全国の取組事例や地域づくりとは何か?などを勉強することも大事です。

 仕事の内容の詳細は、プロジェクトの一員として活動している元協力隊OBから引継ぎを受けることが出来ますので、安心してください。

活動日 お知らせ~活動内容の調整も仕事(Instagram)

活動日 お知らせ~活動内容の調整も仕事(Instagram)

楽しい楽しい草刈作業 

楽しい楽しい草刈作業 

<募集内容>

応募条件などの詳しい内容は、紀美野町役場のページをご覧ください。
https://www.town.kimino.wakayama.jp/event/bosyuu/3937.html
※今後も紀美野町の情報をお届けしたいので、このページに「興味ある」または「応募したい」ボタンを押してください!ご協力よろしくお願いします。

○業務概要
1名

活動団体「小川地域棚田振興協議会」と共に、主に以下の業務を委託します。
・情報発信
・ボランティア活動の受け入れと段取り
・農作業(草刈りや米作りの手伝い)半日程度 など

○委託費用
基本月額:257,000円
※別途、活動内容に合わせて活動費あり。

〇締め切り
2024/8/30
※延長する場合もあります。

和歌山県 紀美野町
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紀美野町
まちづくり課が紹介する紀美野町ってこんなところ!

紀美野町は和歌山県北部に位置するまちです。
山あいのまちですが、海も近く、周辺市町村に商業施設が多くあるため、便利な田舎と言えます。
大阪市内からは車で約1時間半。関西国際空港まで車で約1時間だから、海外旅行が趣味の方や、ビジネスで地方や首都圏に行かれる方にも便利な町です。
また、農山村でのなりわいづくりを学び、地域の人との交流の場「きみの地域づくり学校」もあり、農山村ビジネスが活発。週末は多くの方が、紀美野町に食・体験・観光を求めて訪れています。
多くの移住者さんが地元住民と共に地域で活躍しています!

まちづくり課
紀美野町役場

紀美野町役場 まちづくり課です。
当課では、地域おこし協力隊を導入した地域づくり活動の支援のほか、移住支援を積極的に行っています。

主に和歌山県主催の移住相談会などに出展しているので、ぜひお会いしましょう。

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