
【地域おこし協力隊活動紹介】岩下晃士さん
公開日:2024/11/13 07:18
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2024/12/16地域おこし協力隊に就任して2年の熊本県出身の岩下晃士さん。SMOUT募集で見つけて多賀町に来てくださいました。 現在岩下さんが、多賀町大滝地域でされている活動は、主に三つ。空き家になっていた古い酒蔵を再生して、地域資源を活用したお酒の開発をすること。二つ目が、公共交通機関が無い山間部の一人暮らしの方などの買い物支援、移送サービス。三つ目が、飲食関係の経験を活かした、月二回の「おおたき給食弁当」販売。多岐にわたり活躍されています。
地域を未来につなぐために
2022年頃から、多賀町大滝地区の地域活性化と持続可能な地域にするために、住民と行政、大学と議論し、地域づくりの思いを実現するために出来たのが「NPO法人おおたき里づくりネットワーク」です。そのメンバーのひとりとして、岩下さんは活動されています。 多賀町富之尾集落に残る廃業した酒蔵をリノベーションし、酒造りに挑戦されています。先日の「多賀ふるさと楽市」でお披露目となった「Satoyama Liqueur」は、日本酒を作った後に出る酒粕をアップサイクルさせた「粕取り焼酎」をベースに、数種類のハーブと、農薬不使用で農業をされている「もんてくーる」さんのビーツで香りと色付けされたリキュールです。 地元産の食材を使うことで、里山の田畑が活用され、耕作する人の雇用が生まれて、お酒の材料をつくる。さらに、日本酒を作ったあとの酒粕から焼酎をつくり、その粕は肥料として田んぼに戻る。そして、お米をつくり、そのお米からお酒に・・・里山をフルに活かした地域での循環を夢見ておられます。年度内には酒蔵の内装を整備して販売拠点をつくることに奮闘されており、現在クラウドファンディングされています。 この地域にある小学校に通う児童数は1学年10人ほどです。自然豊かで美しい犬上川の清流に育まれた地域に雇用が生まれ、帰ってきたくなる持続可能な地域になることを目標にがんばっておられます。


地域の方との交流は嬉しい
月2回土曜日に販売している「おおたき給食弁当」は、地域の方々に栄養バランスのとれたお弁当を届けたい思いから始まりました。美味しいと評判の大滝小学校の給食を作っておられた調理師さん監修のお弁当は、毎回好評です。栄養成分表示も添えられており、手作りの優しい味が地域の方々に届く素敵な活動です。調理経験のある岩下さんが、裏方でいろいろ調整されて来られました。毎回楽しみにしてくださる常連さんも増えて、来てくださった方が喜んでくださるのは、嬉しいことで励みになります!と語ってくださいました。 また、月2回の移送サービスでは、今の買い物支援サービスの仕組みになるまで、区長さんや地域の方といろいろ話し合ってたどり着いたそうです。家族に気兼ねなく買い物に出られて、また、行ける時間の喜びが利用者さんから伝わり、やりがいのある取り組みの一つだそうです。


多賀町まちづくりネットワーク・おおたき里づくりネットワーク
このプロジェクトの地域

多賀町
人口 0.64万人

龍見 茂登子が紹介する多賀町ってこんなところ!
多賀町富之尾の大瀧神社横を流れる犬上川、写真の大蛇ヶ淵には大蛇が住んでいたという伝承「小石丸伝説」があります。
その昔、「稲依別王命」が「小石丸」という忠犬を連れて猟をされていました。しかしミコトがお疲れになって休んでいると、小石丸がけたたましく吠え立てます。ミコトがやかましい!となだめるも吠え立てます。ミコトは腹を立てて、犬の首を跳ね飛ばしてしまいました。ところが、跳ね飛ばされた小石丸の首は大蛇の喉に噛みつきミコトを救われました。
ところで、「小石丸」の子孫「鎮平六」が丹波篠山市でバケモノ退治をしたという伝説があることを知りました。「近江の国の犬上郡に鎮平六という犬がおって、バケモノを退治してくれる」という神のお告げがあり、かり出されて犬飼村の大歳神社へ行ったという。 近江の豪族が、古代水利などを治め、各地を治めていった歴史的背景が民話からうかがえます。
このプロジェクトの作成者
香川県東かがわ市生まれ 高校卒業後、県外の大学に進学 大学卒業後、東京で就職。 転職後、京都市内に住む。 結婚して、京都府木津川市に住む。 その後、天理市、奈良市に住み、 現在パートナーの実家がある滋賀県多賀町に住んで16年になります。 多賀町の自然の美しさに感動し、草花の種類の豊富さに驚き、越して来たころは植物図鑑片手に植物の名前を調べ歩きました。 2014年頃より、多賀町の民俗聞き取り調査に参加。 主に食文化について調査しています。 2019年、多賀町中央公民館オープン時に、地元の郷土料理を展示してふるまうイベントを主催。 2019年4月より、「多賀の食べるをつなぐ」をコンセプトにYOBISHIプロジェクトがはじまりました。 現在YOBISHIプロジェクトの代表をしています。 YOBISHIよびしとは、多賀町の方言で親戚やご近所さんを呼んで行事の時などにおもてなしをすること。 多賀町に伝わる郷土料理の聞き取り調査をして、レシピ化する活動をしています。聞き取った内容は、noteに綴り公開。また、動画撮影をしてYouTubeで少しずつ公開しています。 イベント情報はYOBISHIのInstagramアカウントで発信中。 年数回イベントに合わせて、町内全戸に「よびし通信」を発行。