【山と暮らす】世界農業遺産の森を活かす『山の民芸作家』にチャレンジする方を募集します
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「興味ある」が押されました!
2024/12/22「興味ある」が押されました!
2024/12/21かつて、日本人の多くは農村に住み、「百姓」として暮らしの大部分を自分たちの手で作ってきました。
それから移り変わって現在、日常の暮らしは豊かに便利になった一方で、何か大事なものが私たちの手の中からこぼれてしまっている。そんな感覚を抱いている方も少なからずいるのではないでしょうか。
九州の山奥に位置する宮崎県諸塚村は、そんな昔懐かしい暮らしの趣が今でも残っている村の一つです。
諸塚村では、『山と暮らす』を共通テーマに、活動を通して諸塚村の山々から学び、新たなものを創造し、それらを発信していく方を地域おこし協力隊として複数名募集します。
複数の活動テーマを設定しているので、「これは私が呼ばれている気がする」とピンときた方は、ぜひ気軽にご連絡ください。
この記事では、『山のものづくり』の担い手として、諸塚村の自然素材を活用した工芸品制作や大工仕事に取り組みたい方を募集します。
かつては当たり前だった「手づくり」を取り戻したい
【背景】 村の暮らしは、様々な道具を使うことで成り立っています。日常で使用する竹籠や、神楽の面、神事で使われるわら細工など。かつてはどこの集落でも器用な人が身の回りの素材を使って手作りしていましたが、今では諸塚村でも他所から買ったり、あるいはプラスチックの製品に代替されたりしつつあります。
【本活動の目的】 これら昔ながらの道具が失われていくことは、文化の消失につながっていきます。道具、工芸品の制作を受け継ぐことで地域文化の継続を図ることが、本募集のねらいです。
【想定される活動内容】 以下に具体例を記載しますが、全てを実施しなければいけないわけではありません。ご自身の得意なことが活かせるように、役場との協議のうえで活動内容を決めていきます。
1.自然素材を活かす技術の習得 ・木工(めんぱ、能面・神楽面、指物など) ・竹細工(行李、竹ぼうき、手箕など) ・わら細工(履き物、ほたる籠、飾り物など) ・大工仕事(小屋づくり、空き家改修など)
制作物によって、村内に職人さんがいらっしゃる場合もありますし、いない場合もあります。限られた任期中での効率的な技術習得のため、活動費を使って村外へ勉強しに行くことも可能です。 また、伝統工芸品だけでなく、ご自身のアイディアにより新たな工芸品を作っていただくことももちろん可能です。
2.得られた技術の活用 ・制作物の販売、提供 村民文化祭、その他展示会やマルシェ等への出品、地域の祭りとの連携など。販売については、役場の副業規定により「地域おこし協力隊としての報酬を超過しない範囲で」積極的に行っていただければと思います。
・村内外向けワークショップの実施 人と関わるのが得意な場合、ご自身だけでなく他の方も巻き込んだ学習の場づくりにチャレンジしていただきたいです。
・インターン生やツアーの体験受け入れ 大学と連携したインターンシップの受入れなどを村として行っています。活動を通して得られた知識をもとに、受入れプログラムの作成や対応などにもご協力いただけるとありがたいです。
・SNSや取材対応による情報発信 マメな方や戦略的に考えるのが得意な方は、SNSの活用も積極的に行ってください。
3.退任後に向けた準備 ・開業に向けた講座受講などの学習 ・活動拠点となる住居や事業所の確保、整備 ・その他、任期終了に向けた準備
4.地域おこし協力隊としての定常業務 諸塚村役場の職員として雇用するため、役場のルールに基づいた定常的な業務もありますがご了承ください。たとえば次のような業務があります。 ・週報、月報の作成 ・担当者、隊員の定期的なミーティングへの出席 ・出張に伴う書類の作成 など
【活動のゴールイメージ】 得られた知識や技術を活かして、民芸作家として活動を継続していただくことが理想です。 ただし、それ一本で独立して生計を立てていくことはなかなか現実的ではありません。(村の住民の多くも、様々な仕事を組み合わせて複業的に暮らしています) 就職など別の収入源も確保しつつ、活動の柱の一つとして創作活動を継続していただくのがベストだと考えています。 開業のサポートとしては地域おこし協力隊の起業支援金(上限100万円)があり、複業的な開業であっても使用可能です。
実施体制
【活動場所】 村に木工所があり使用可能です。
【活動支援金】 円滑に活動していただくため、隊員1名につき年間50万円を「活動支援金」として用意しています。この金額内で、道具の購入、出張、資格取得などを行っていただくことができます。ただし公的な財源であるため、もちろん役場と協議のうえでの活用になります。
【技術習得】 諸塚村の他、近隣市町村でも伝統工芸に取り組む方がいます。役場側で紹介するので、必要に応じて技を習得しに行ってください。
【所属】 諸塚村役場企画創生課になります。人や場所の紹介、予算に関することなど、あなたの活動を全面的にバックアップします。
【自治体担当者】 担当:星川達哉 ひとこと: 私自身も村外から移住して諸塚村に住んでいるため、多少は皆さんの心情も理解したうえでサポートができると思います。一緒に地方創生に取り組んでくれる村の新たなチャレンジャーをお待ちしています!是非まずは、お試し協力隊で村のことを知って、協力隊にご応募ください。
【現役地域おこし協力隊】 2024年12月現在、2名の隊員が活動しています。
隊員:石元大稀 活動期間: 2024年4月~ 出身地: 兵庫県西宮市
移住のきっかけ: 昔の「お百姓さん」のように自然からあらゆるものを生み出す技と暮らしのあり方に憧れて、そうした生き方を学びたいという思いで「大秘境」諸塚への移住を決めました。
活動内容: 主に村の農林業を盛り上げるというミッションの元、畑を開墾したり木工や細工に挑戦したりと幅広いことに取り組んでいます。いわば「山暮らしの何でも屋」修行の身です(笑)教われることは村の人に習って教わりつつ自分でも本など読んで試すなど、自分のやり方を見つけて励めるのが魅力です。ぜひ一緒に山暮らしを楽しみませんか!
https://www.instagram.com/moro_okoshitai/
隊員:村上龍太 活動期間: 2024年9月~ 出身地: 宮崎県西都市 移住のきっかけ: これまで経験したことを活かしながら宮崎県内で新しい事に挑戦したいと考えていた頃、宮崎県市町村図を広げて最初に目に留まった「諸塚村」に興味を持ちました。 諸塚村役場に連絡後すぐに日帰り相談ツアーを実施して頂き、村内の空気感に心を打たれてその日の内に移住を決意しました。 お陰様で諸塚の魅力を感じながら、心身健やかな日々を送らせて頂いています。
活動内容: ミッションは「スペシャルディベロッパー(森林資源を研究し、新たな特産品を開発 )」を選択し、村の伝統木工技術を継承しながら「守・破・離」の精神を胸にオリジナル特産品を創造(想像)しています。 また地域協力活動にも積極的に参加させて頂き、地域の方々と共に何かを創り上げる喜びを感じています。
Instagram https://www.instagram.com/ron.murakami/?hl=ja
facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=61565622857312
【サポート団体】 合同会社ミミスマス ひとこと: 諸塚村のおとなり、椎葉村にある会社です。椎葉村地域おこし協力隊の出身者がメインメンバーです。近隣市町村の地域おこし協力隊との連携をしたり、みんなで仲良くごはんを食べたりといったサポートをさせていただいています。 https://mimisumasu.wraptas.site/
募集要項
主催:諸塚村役場 サポート:合同会社ミミスマス
このプロジェクトの地域
諸塚村
人口 0.15万人
合同会社ミミスマスが紹介する諸塚村ってこんなところ!
諸塚村は宮崎県の奥地に位置し、面積の90%以上が山林です。農業に適した平地が少ないため、村人は昔からこの山林を活かして生活してきました。現在でも、村の主な仕事といえば林業と原木シイタケです。
針葉樹と広葉樹を混植することで形成されたパッチワークのような独特の景観は、「モザイク林」として村の象徴になっています。環境に配慮したこの山づくりが評価され、村内の山林の多くがFSC森林認証を取得しています。
諸塚村といえば「山」「シイタケ」「モザイク林」、そんなイメージの村です。
▼諸塚村役場ウェブサイト https://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/
このプロジェクトの作成者
日本三大秘境の1つ宮崎県椎葉村に本社を置き、中山間地域の未来のために活動しています。 週休3日制、地域おこし協力隊OBOGが多数在籍しています。