家族で移住&新規就農にチャレンジ 〜未経験で農業の世界に飛び込みイチゴ農家に転身~

読みもの

公開日:2025/03/21 08:23

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「興味ある」が押されました!

2025/03/23

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2024年12月14日にオープンした「愛荘ストロベリーLab(ラボ).」。

愛荘町の平居地域にあるこのイチゴの直売所を営むのは、大阪からの移住者で、30代の子育て世代でありながら、農業未経験で新規就農にチャレンジした髙橋拓磨さんと紗矢香さん家族。 「自分たちが作ったイチゴで地域に恩返しをしたい、子どもたちやみんなを笑顔にしたい」という想いを胸に、日々経営されています。

今回は、髙橋夫妻が家族での移住を決断した背景や、未経験から就農するまでのお話をご紹介します。

地方での農業に興味がある方や新規就農に興味がある方、家族での移住に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

音楽の世界から、それまで無縁だった農業の世界へ

2022年2月、髙橋夫妻はお子さん2人を連れて大阪から滋賀への移住を決意。そして2023年6月には、今の直売所がある場所でイチゴ農家としてのスタートを切りました。 まずは、農業の世界を目指すことになったきっかけについて伺いました。

▼現役イチゴ農家さんのお話と、イチゴを頬張って嬉しそうにする娘の姿

拓磨さん:妻はもともと大阪出身、僕は彦根市出身で、実家は農業とは縁のないサラリーマン家庭でした。音楽の専門学校に進学するため大阪へ移り住み、妻の紗矢香とは学校で出会ったので20年の付き合いになります。それぞれライブ活動など音楽の仕事をしていました。結婚後、長女の出産を機に音楽を辞めて一般企業へ就職しましたが、会社の中で立場が上がるにつれて、仕事や家族と一緒に過ごす時間を大切にできる、自分たちらしい生活の形を考えるようになりました。

紗矢香さん:私たちは大阪にマンションを買って子育てをしていましたが、ある日、知人の紹介で岐阜県のイチゴ農家さんでお話を伺いました。 人を笑顔にできる農業の魅力やイチゴ栽培の魅力に触れた一日でした。 娘がイチゴを大好きということもあり、イチゴを食べている我が子の笑顔をこれからも見続けたい、他の人も笑顔になってほしい、家族一緒に作り上げていく農家の仕事なら、家族の時間も必然的に増えるのではないかと感じました。その晩、夫婦でいろいろと話しているうちにイチゴ農家になる事を決めて、翌日にはマンションを売る手配と、新規就農を叶える準備を始めていました。

農業大学へ通いながら師匠である市川農場さんのもとで研修を受け技術を学びました。
農業大学へ通いながら師匠である市川農場さんのもとで研修を受け技術を学びました。

人の優しさに触れ、見守られながらスタートした新規就農

家族への思いをきっかけに、新規就農を応援する補助金制度の活用も考えて農業の世界を志したお二人ですが、未経験であるがゆえに農業を始める前から高いハードルにぶつかったそうです。 地縁のない場所で新規就農を目指したとき、どのような課題があったのか伺いました。

▼誠実さと感謝の心を忘れずに、真摯に向き合えば、自然と人の輪が繋がっていく

紗矢香さん:新天地には主人が生まれ育った滋賀県を選び、できることなら彦根市で農業をしたいと思っていました。しかし、実際にさまざまな自治体に話を聞きに行ったところ「非農家で農業も未経験、なおかつ子育て世代での新規農業立ち上げチャレンジは難しい」と苦い顔をされました。既にマンションも売却していることや、家族で覚悟を決めて滋賀に来ていることを粘り強く話していく中で、「実際に地域の農家さんに話を聞いてみてはどうだろう」と、愛荘町の“農業法人あいしょうアグリ”さんを紹介していただきました。

拓磨さん:あいしょうアグリさんと出会えたことで、新規就農の実現に向けた前向きな話が進んでいきました。とてもウェルカムな雰囲気で僕たちの話も丁寧に聞いてくれました。 僕は先輩いちご農家さんからのアドバイスを受け、一から本格的に取り組むために近江八幡市にある県立農業大学に1年間通いました。大学では就農をゴールにしたカリキュラムが組まれていて、みなさんとても親切で優しく、非農家の僕たちにもさまざまなアドバイスをもらえる環境が本当に助かりました。同じ目標を持った人と一緒にゴールを目指せたことも良かったですし、地域の方にあたたかく見守ってもらえている感覚がとても強いですね。大学に通いながら豊郷町にある市川農場さんにも栽培の技術を教わりました。

紗矢香さん:大変だったのは、農業をするための土地探しでした。非農家でツテもなく、スムーズにいかなかったのが現状です。不安に駆られる瞬間もありましたが、幸いにも紹介されたあいしょうアグリさんに農地を探していただき、今の場所を借りることができました。

拓磨さん:農業の立ち上げには補助金制度も活用し、地域のみなさんには本当にとても良くしていただいています。壁が高いと感じられがちな地方の人付き合いも、感謝の気持ちを忘れずに地域の方のアドバイスを聞いて、真摯に向き合うことが大切だと改めて実感しました。

農地決定後はイチゴ栽培に向けた準備を着々と進めました。
農地決定後はイチゴ栽培に向けた準備を着々と進めました。
花を付け、実りを迎える沢山のいちご。
花を付け、実りを迎える沢山のいちご。

"愛荘"を名前に入れて、地域の方への恩返しをしていきたい

強い決意と地域へ溶け込む姿勢が縁を結び、オープンを迎えた「愛荘ストロベリーLab.」。最後に、これからの展望について伺いました。

拓磨さん:事業を立ち上げたばかりなのでまだまだ忙しいですが、子どもとハウスで一緒に過ごすこともあり、大阪で働いていた頃に比べると家族と一緒に過ごせる時間が増えたので、とても嬉しく感じています。20年妻と共にいますが、今が一番仲良しと言えるほど充実した生活を送っているかもしれません。

紗矢香さん:土地探しも含めて地域の方に本当にお世話になり、こうして愛荘町で農業をスタートできたことや、近くの農家さんと家族ぐるみでのお付き合いなど、地域の方の優しさとあたたかさにとても感謝しています。どうやってこの気持ちを皆さんに伝えていけるのか考えたとき、お店の名前に「愛荘」を入れたいと思ったんです。

拓磨さん:町の名前とお店の名前をイチゴと共に広めて、いろいろな人に愛荘町を知ってもらうことが、お世話になった地域の方にできる恩返しになるのではないかと2人で話したんです。それで「愛荘ストロベリーLab.」にしました。 今は直売のみですが、少しでも多くの方に届けられるよう、これからもチャレンジしていきます。そして、我が子には自分の道を進む時が来たら最後までやり遂げられるように力強く背中を押して応援したい。その後ろ盾として、いつでも帰ってこられる場所「愛荘ストロベリーLab. 」を守り続けたいと考えています。

【愛荘ストロベリーLab. 基本情報】 ★イチゴの産地直売のみ(ハウス内) 場所:愛荘町平居 県道221号線沿い MAP: https://maps.app.goo.gl/BTLE95ikm12b7iia9

営業時間:9時〜15時(売り切れ次第終了) 「章姫」と「よつぼし」の2種類をご準備しています。 定休日:不定休 駐車場:あり Instagram: https://www.instagram.com/aisho_strawberry_lab

農業や新規就農、家族での移住に興味を持った方は、ぜひ「興味ある」ボタンを押してくださいね。質問も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください!

最後までご覧いただきありがとうございました。 次回の投稿までは、これまでに紹介した愛荘町の他の記事をご覧になってお待ちください!

ハウスの中が直売所。売り切れ次第終了です。
ハウスの中が直売所。売り切れ次第終了です。
カウンターには「章姫」と「よつぼし」が並びます。
カウンターには「章姫」と「よつぼし」が並びます。

このプロジェクトの地域

滋賀県

愛荘町

人口 2.14万人

愛荘町

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ!

愛荘町役場が紹介する愛荘町ってこんなところ! 平成18年に2つの町が合併してできた現在の愛荘町は、今年で19年目を迎えます。琵琶湖に流れる川の上流・湖東地域に位置しており、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、古くから水との関わりが深いまちとして発展してきました。

町の東側には、聖武天皇の勅願で行基が開山した湖東三山の一つである金剛輪寺があります。昔から四季折々の雰囲気を楽しめるスポットとして地元の方々をはじめ多くの人に愛され続けている場所です。また、近世には中山道66番目の宿場として愛知川宿が栄え、後の明治には郡役所や警察などの官公署が置かれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地方の中心としても栄えてきました。

国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかにてまりが入った不思議で美しい滋賀県の伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、愛荘町でしか見られない手仕事ならではの「ワザ」が光る工芸品を見られるのも特徴です。

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

愛荘町は2町が合併して今年で19年目を迎えます。琵琶湖までは車で約25分。軟水の湧き出る水の美味しい町です。

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