【おといねっぷ村役場の面々③】保険などの業務を通して、顔見知りの人々の安心を支える

【保険などの業務を通して、顔見知りの人々の安心を支える】

一言で「役場職員」といってもその仕事はさまざま。部署によって業務内容は大きく変わります。誰がどんな仕事をしているのか、周りからはちょっとわかりにくいかも。 そこで、音威子府村の役場で働く面々にインタビューしていきます。

住民生活室の田中さんは、村民の保険に係る仕事を担当しています。お互いに顔の見える音威子府村だからこそ、仕事のやりがいも大きいと語ってくれました。

取材/2026年3月

国民健康保険と後期高齢者医療制度を担当

旭川市のお隣、東神楽町の出身の田中さん。「そこから旭川の高校に通って、札幌の大学に進学しました」。大学卒業と同時に音威子府村役場に入庁しましたが、北海道で最も人口が多い札幌から最も人口が少ない音威子府への就職となったことで「最初はものすごく不安でした。自分がやっていけるのかと思って」と当時を振り返ります。

田中さんが公務員を目指したのは、就職活動を意識し始めた大学2年生の頃。「国家公務員とか北海道の職員とか、転勤があるといろいろな場所に住めて楽しそうだなと思っていました。単なるイメージですけど」と笑います。入庁時に配属されたのは経済課でした。「商工観光労働係で観光を2年やって、住民課の保健福祉室に移りました」。

保健福祉センターで3年間医療給付関係の業務に携わったあと、同じ住民課の住民生活室に異動して、国民健康保険と後期高齢者医療制度の業務に当たっています。村役場に勤め始めて、2026年4月で8年目になる田中さんいわく、「転勤はありませんが、いろいろな仕事ができるのが役場の面白さですね」。

よく知っている村の人たちのために働ける喜び

田中さんに仕事のやりがいを尋ねると、「お一人おひとりの顔が見えることですね」と答えてくれました。国民健康保険と後期高齢者医療制度の事務を担当していますが、「単なる事務仕事としてではなく、自分もよく知っている村の人たちのためにという気持ちで仕事ができるのがいいと思っています」。

保険の仕事だけではなく、住民課としての窓口対応もあります。「住民課は4月がものすごく忙しいんですよ。おと高の入学式の日に、新入生たちの住民票を移す手続きがあるので」。大人数を一気に受け付けることになるので、課の職員が総出で対応に当たっているとのこと。さらに今では、転入先でマイナンバーカードの住所変更もしなければなりません。一人あたりにかかる時間もそれだけ増える傾向にあるそうです。

そのほかに大変なこととして挙げてくれたのが頻度の少ない手続きで、「人口が多い他の市町村だと毎月何十人も扱っていると思いますが、音威子府の場合は年に1回あるかないかくらいのレベルで。そのたびに思い出してなんとかこなすみたいな感じになってしまって」。本当はきちんと覚えた方がいいんですよね……と苦笑する田中さんですが、その気持ち、よくわかります。

ペーパードライバーから始まった田舎暮らしと、充実した休日

車の免許は学生時代に取得していた田中さんですが、札幌にいた頃は運転したことがありませんでした。「地下鉄や市電、バスなどの公共交通機関が充実していましたから、全然不便を感じなかったんですよ」。

ところが音威子府村に来たとたん、運転せざるを得ない状況に。「買い物をしようと思っても、このあたりで一番近い名寄市まで60キロぐらいあります。運転に慣れていない頃は、かなりビクビクしながらハンドルを握っていました」。

ペーパードライバーだった田中さんが、車の運転に慣れてきたのは移住から3年目の頃だそうで、「大変だったのは冬道ですね。雪は多いし、吹雪くと視界が悪くなるし。今でもとにかく無理をしないことだけを心がけて運転しています」と語っていました。

暮らしている公営の単身者向け住宅については、「部屋はちょっと手狭ですけど、綺麗で住み心地がいいので快適ですね。あと、車庫があるのが大きいです」。以前に住んでいたところでは、冬になると屋外に駐めた車の雪おろしが一仕事だったそうで、それから解放されただけでも嬉しいとのことです。

休日の過ごし方を聞いてみると、「競馬ですね。テレビで見ながらインターネットで馬券を買っています」。競馬専門チャンネルに加入しているのかと思ったら、「買うのは重賞レースだけと決めているんです。専門チャンネルに入ると一般レースにも手を出すようになっちゃうので(笑)」。1レースの予算も1,000円から2,000円ほどで、「負ける一方ですけど、趣味と割り切っています」と笑う田中さんです。

そんな田中さんにとって、音威子府村の魅力とは? 「とにかく空が綺麗ですね。夜空が」。旭川や札幌のように大きな街だと夜でもかなり明るいのですが、「音威子府は夜にちゃんと暗くなるんです。特に空気が澄む冬は、夜空にものすごい数の星が見えて。それがとても綺麗です」。大好きな赤ワインを飲みながら、冬の夜空を眺める田中さんの姿を想像してしまいました。

将来は同じ住民課で税の関係の仕事もやってみたいと語る田中さん。一人ひとりの顔が見える音威子府村で、保険を通して村民の安心を支えています。

このプロジェクトの地域

北海道

音威子府村

人口 0.06万人

北海道音威子府村が紹介する音威子府村ってこんなところ!

北海道のほぼ中心に位置する旭川市と、最北の稚内市のほぼ中間に位置するところに、人口が600人ほどの北海道で1番小さな村(おといねっぷ村)があります。

過疎最先端地で人口は少ないけれど、その分唯一無二な地域資源(人・文化・鉄道・村立美術工芸高校・木工・芸術などなど)が沢山あります。どこの地域よりもスピード感があって、おもしろいことに敏感で、能動的でチャレンジできる方を求めている地域です。

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