
能登半島のさいはてで素朴な灰黒色が美しい「珠洲焼」の作家を目指しませんか?
最新情報
プロジェクトの募集が終了しました。
2023/03/31経過レポートが追加されました!「令和5年度の研修生の募集がはじまりました!」
2023/01/12能登半島のさいはて・珠洲(すず)市でつくられる、「珠洲焼」をご存知でしょうか?
珠洲焼は、かつて全国各地に広まった中世日本を代表する焼き物のひとつですが、15世紀の戦国時代に忽然と姿を消してしまったことから「幻の古陶」と呼ばれています。その後、地元住民の尽力により、約500年の時を経て、昭和後期に復興されました。
珠洲焼の魅力はなんといっても、釉薬を使わず高温で焼締める作り方からうまれる、灰黒色の落ち着いた美しさ。
珠洲焼のふるさと・日本海に突き出た能登半島の最先端にある珠洲市は、決して生活の便がいい場所とは言えませんが、世界農業遺産に認定されるほどの豊かな里山里海に囲まれ、特徴的な伝統文化が根付いています。また、こうした地域の自然や文化、人々の暮らしの魅力をアートで再発見する「奥能登国際芸術祭」も2017年と2021年に開催しています。
そんな、たくさんのインスピレーションを得られそうな創作活動にもぴったりの場所で、「珠洲焼」作家を目指しませんか?
500年の時を経て甦った「幻の古陶」
珠洲焼は、12世紀後半から15世紀末にかけて現在の珠洲市周辺つくられた、中世の日本を代表する焼き物のひとつです。一時は、日本列島の四分の一を商圏とするまでになりましたが、15世紀後半に急速に衰え、まもなく廃絶しています。 その後、調査や研究が進むとともに、「幻の古陶をなんとかこの地に復活させたい」と願う地元住民の情熱により、昭和53年、約500年の時を経て珠洲焼は甦りました。
珠洲焼の特色は、鉄分を多く含む珠洲の土を使って成形し、それを1200度以上の高温で焼く「還元焔燻べ焼き(かんげんえんくすべやき)」という技法で焼き上げる点にあります。コーティングの役割を果たす釉薬は使わず、高温で溶けた灰が自然の釉薬となり、素地も炭化して珠洲焼独自の灰黒色の艶を生み出すのです。
また珠洲焼の器は、お酒の雑味を緩和したり、ビールの泡立ちをきめ細やかにしたり、水の浄化機能があったりと、酒器や花器として機能的にも優れています。 近年では、和食だけでなく、フレンチやイタリアンで使われることも増えているそうです。
このように深い魅力をもつ珠洲焼ですが、現在若い作家が少なく、次世代の担い手育成が課題となっています。 せっかく500年の時を経て復興したのに、このままでは再び「幻の古陶」になってしまうかもしれません。


珠洲焼を受け継ぐ人募集!体験から本格的な研修まで!
市内には、作陶技術の習得や陶工の自立を支援する施設「珠洲市陶芸センター」があります。ここでは、薪窯、ガス窯、電気窯、ろ過圧搾機、土練機など作陶に必要な機器がそろっています。
▼珠洲市陶芸センター https://www.city.suzu.lg.jp/sangyosinko/tougei_c2.html
ここでは、気軽に陶芸体験ができる他、より本格的に作陶技術を学びたい方向けに、2年間の研修制度「珠洲焼基礎研修課程」を設けています。 これまで9年間で31人の方が受講し、修了生のなかには、独立して窯をもった方もいます。
このように、作陶のための施設も環境も充実している珠洲市。こんな人にはぴったりではないでしょうか。
・田舎暮らしをしながら地域の伝統工芸を受け継ぎたい ・創作意欲溢れる自然豊かな環境で、ものづくりに没頭したい
また、市外から移住される方には、移住相談のワンストップ窓口「すず里山里海移住フロント」が全力サポートするのでご安心を。移住後3年間、家賃が最大半額になる家賃補助制度などの支援制度もあるので、安心して住まいを移すことができます。


暮らしながら本格的に学ぶ!「珠洲焼基礎研修課程」について
「珠洲焼基礎研修課程」では、2年かけて、プロの陶工を講師に、窯たきやろくろ、手びねりといった基本的な技術や、珠洲焼の歴史など基礎的な知識を学びます。
〇研修内容 1年目:珠洲焼の作陶技術を習得するための講義・実技 2年目:商品開発に必要なデザイン等の講座・フィールドワーク 〇研修時間 毎週火曜日~日曜日(9:00~17:00) 〇受 講 料 5,500円(予定)/月(施設使用料・材料費・共同作業費など含む) 〇受講資格 ①現に本市に居住又は市内に転居する予定の者 ②修了後、将来、市内において珠洲焼の陶工を志す者
少しでも興味のある方は、まずは「興味あり」ボタンからお問い合わせください。


このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

珠洲市
人口 1.13万人

すず里山里海移住フロントが紹介する珠洲市ってこんなところ!
石川県・能登半島の最先端にある、人口約13,000人の本州で最も人口の少ない市です。 世界農業遺産に登録されている豊かな里山里海の原風景や文化を色濃く残しながらも、「奥能登国際芸術祭」やSDGsなど、先進的な取り組みに挑戦する、なつかしくて新しいまちです。
珠洲で暮らしてみたい、珠洲と関わってみたいという方、ぜひワンストップ窓口「すず里山里海移住フロント」にご相談ください。珠洲の住まいや仕事、子育てなど、暮らしにまつわる情報を発信する、珠洲発・暮らしのウェブマガジン「すっとずっと」も運営しています。
珠洲発・暮らしのウェブマガジン「すっとずっと」 https://sutto-zutto.com/ すず里山里海移住フロント Facebookページ https://www.facebook.com/suzu.ijufront/