田舎に泊まってみたら、白ご飯が美味しすぎた話。
募集終了

こんなに美味しい白ご飯があるのだろうか。
18:30。農家の人と一緒に夜ご飯を食べる。炊きたてのご飯がつやつや。

聞けば、今年の9月にとれた新米だそう。

「どこかで販売をしているのですか?」と聞くと、「販売はしておらず、自分で食べたり、近所の人にあげたりしている」と。

僕は山口県萩市の地域おこし協力隊で、いま、「田舎に泊まろう」企画として、農家のお手伝いをしながらお家に泊まる企画をしている。

先週1週間は、萩市の明木という地域で農業をしている方(伊藤さん)のお家に滞在していた。
そこで感じたことを、この記事ではレポートしたい。このような方に読んでもらえたら嬉しい。

・地域での暮らしに興味がある方
・田舎暮らしをしてみたい方
・地域おこし協力隊など、地域での働き方に興味がある方
・田舎に泊まろう企画について知りたい方  等

*進行中のプロジェクト
さすらい企画始動!家を求めている地域おこし協力隊と一緒にお家を探してくれませんか?
https://smout.jp/plans/4869

自然と生み出された田舎の景色

夜ご飯を食べながら農家の伊藤さんに話を聞いた。一見、田畑には関係ないあぜ道で、どうして草刈りをするのか。と

道の草刈りをしなければ、付近の田んぼにも虫が付く。そうすれば米が収穫できないらしい。

ちゃんと理由があった。

僕は、仕事帰りの軽トラから田園風景を眺めていたが、この美しい田園風景は、すべて人の手で、生活の為に生み出されたものだ。
わざと、美しい景色を作ろうと思って生まれた景観ではない。

伊藤さんは、近所の人の田んぼも預かり、代わりに耕作を行っている。
今日は一日、朝から夕方までトラックで何か所も回りながら、除草作業を行った。

普段、身体を動かさない僕には、ぬかるんだ田んぼを歩くだけでもかなり体力を必要とするものだったが、伊藤さんは黙々と仕事を続けていた。

後から聞いたのだけれど、「生まれ育った土地が高齢化で耕作放棄地として荒れてしまうことが悲しいから」と言っていた。
誰かがやらなければこの景色はなくなってしまう。だったら自分がやると。

伊藤さんは、近所の人からも信頼されて、田畑の管理を任せられている。だからこの景観がこの場所に残っている。

今年の9月にとれた新米のごはん。美味しすぎた。

今年の9月にとれた新米のごはん。美味しすぎた。

地域の人から頼りにされている伊藤さん。この日は、いもほり。

地域の人から頼りにされている伊藤さん。この日は、いもほり。

すべて無駄のない、自然とともにある暮らし。

僕は普段、地域おこし協力隊として活動しているが、僕が住んでいるエリアは市街地であり、コンビニもあれば電波も通る。ファミレスも夜までやっている。

今回、滞在した伊藤さんの家は、街から車で20分ほどであるが、携帯電話の電波が入らない農村地域だ。

スマートフォンが使えないから、なにか近所の人に用件があれば、直接トラックで家に伺う。
夜は、家で本を読んだり、ご飯を食べたりしながら、20:00には布団に入る。

外は真っ暗で、もちろんお店などはないので、外で過ごすことはできない。その分、早起きして、朝日と共に活動を始める。

朝から活動をするためには、朝ごはんは必須だ。午前中に精一杯動くためには、朝ごはんを食べなければ動けない。そして、活動するとお腹がすくから、昼ご飯も、夜ご飯もとても美味しい。
一日精一杯身体を動かして帰るとすごく気持ちが良い。ジムに行かなくてよい。自然と夜はぐっすり眠れる。

そんな生活をしていると、自然と規則正しい暮らしになってくる。「早寝早起き」「ご飯を決まった時間に3食食べる」「運動と睡眠」というのは

昔から大事であると聞いてきたが「大事だからそうする」のではなく、「ごく自然に生活をした結果、自然とそうなった」ということに気が付いた。

伊藤さんは、自分の家のガレージも、自分で設計をして、地域の材木を用いて自分の手で作ったと言っていた。
食料も、自分で育てた米と野菜を食べて、暮らしている。その地域にある材料を使って、自分で生活をしてきた。

でも、これは、伊藤さんが特別なのではなく、輸送が今ほどできない時代には、「そこにあるものを用いて生活する」というのは、非常に合理的なことだと思う。

だから同じ萩市でも、地域によって瓦の色が違ったり建物の材料が違うのは
人がその土地にあるものを用い、自然と共に暮らしをしてきたからこそ、特色が生まれたのだろう。

伊藤さんは、その日採れすぎたサツマイモを、近所の人に配っていた。そこで、顔を合わせて雑談をしたりするのだが、だからこそ、近所の人も、作業が大変な時は手伝いに来てくれたりする。普段から、こうして地域の人たちは生活を助け合っている。

僕は1週間の滞在だったが、暮らしの一部を知ることが出来た。
いま、これだけ変化が大きい時代だけれど、こうして昔から地域の人が自然と共に暮らしてきた変わらない姿も、きっと知る必要があると思う。これからも、取材を続けていきたい。

ーーー
今月から始まった田舎に泊まろう企画。
「興味ある」を押してもらった方へ、また情報を届けていきたいです。

ご飯を食べる時間が毎回楽しみ。

ご飯を食べる時間が毎回楽しみ。

今回滞在した地域、萩市明木

今回滞在した地域、萩市明木

プロジェクトの経過レポート
2021/11/22

お家探し第2弾がまもなく始まります!!(11/22)

6422

現在進行中の「田舎に泊まろう」企画
なんと、次に滞在の予定が決まりました!12月の中頃に、萩市むつみの農家の方より、理解を頂き、お手伝いしながら滞在することになりました。

詳細はまた追ってレポートします!リアルな田舎暮らしを伝えられるように、丁寧に取材をしたいと思います!

受け入れ(12月中頃予定)
農業生産法人アグリード 竹重さん
https://youtu.be/lQBAQ2qlkvE

2021/11/10

農家の伊藤さんインタビュー動画が公開されました(11/10更新)

6175

今回、受け入れをして下さった農家の伊藤さんインタビュー動画が公開されました。

「誰かが守らなければ、この景色がなくなってしまう。」
「次の代に伝えていかなければいけない。実績を見せていかなければいけない。」
そんな伊藤さんの想いがあふれる動画になっています。

地域のリアルな暮らしを知りたい、という方にぜひ見て頂けたら嬉しいです。

インタビュー動画
https://youtu.be/KX9xdyKpXb0

登録しよう!

にユーザー登録して もっと活用しよう!無料

  • 地域をフォローできるようになり、地域の最新情報がメールで届く
  • あなたのプロフィールを見た地域の人からスカウトが届く
  • 気になった地域の人に直接チャットすることができる
萩市
JOkunが紹介する萩市ってこんなところ!

JO Mutsumiが紹介する萩市ってこんなところ!
萩市に地域おこし協力隊として移住して1年が過ぎました。私は普段、文化財や公園、駅舎など、街中のざまざまな場所を使ってワーケーションをしたり、田舎に泊まろう企画として、地域の暮らしに密着しながら自分なりの視点から地域の暮らしを発信しています。まだ知らない地域のリアルをこれからも知り、伝えていきたいと考えています。

JOkun
萩市ローカルエディター
萩市地域おこし協力隊として、自身が地域に潜入しながら市内でのローカル情報の収集、発信の業務をしています。映像を通して人の繋がりが生まれたら面白いなと思っています。地域での働き方や暮らしについて一緒に楽しみながら考えませんか。
41
※興味あるを押したあと、一言コメントを追加できます。
訪問しました!
移住決定しました!