働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「うっちー」編その2
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公開日:2023/06/02
終了日:2024/12/31

働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「うっちー」編その2

 皆さま、こんにちは。岩手県花巻市で地域おこし協力隊を担当している栗澤です。
 花巻市では、令和5年度から、地域おこし協力隊員が自分で、自身の働き方を選択できるように、現役の協力隊員と一緒になって制度改正や仕組みづくりを行いました。

 まず、はじめに地域おこし協力隊の働き方は、主に2つのタイプに分けられます。

①任用型…自治体の有期雇用の職員(会計年度任用職員)として、協力隊活動を行うタイプ
②委託型…自治体と業務委託契約を結んで、協力隊活動を行うタイプ

 花巻市では、これまで①の「任用型」のみで運用してきましたが、令和5年度からは、協力隊員が自身の活動テーマやライフスタイルに合わせて、採用時から「任用型」か「委託型」かを選択できるようになりました。

 さらに、いったん「任用型」で採用された隊員についても、自分のプロジェクトやライフスタイルの変化に合わせて、市と隊員が活動内容をすり合わせたうえで、「委託型」へと移行できる仕組みとしました。

 今回は、前回の記事で紹介した「うっちー」こと内田祐貴隊員本人に、委託型に移行した経緯や今後の活動について聞いてみましたので、その内容をお届けします。

※関連記事はこちらからご覧ください。
▼▼働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「ぼうまい」編その1▼▼
https://smout.jp/plans/11331

▼▼働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「ぼうまい」編その2▼▼
https://smout.jp/plans/11371

▼▼働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「あかっちゃん」編その1▼▼
https://smout.jp/plans/11402

▼▼働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「あかっちゃん」編その2▼▼
https://smout.jp/plans/11489

▼▼働き方は自分で決める!!花巻市地域おこし協力隊「うっちー」編その1▼▼
https://smout.jp/plans/11651

◆◆◆委託型への移行理由と移行してからの変化◆◆◆

 皆さん、初めまして。岩手県花巻市で地域おこし協力隊として活動中の、「うっちー」こと内田祐貴です。花巻ゆかりのメジャーリーガー、大谷翔平選手と同い年、同じ空気を吸って育った花巻出身の隊員です!
 私の活動テーマは、「若者と街をつなぐシティプロモーション」です。自身も花巻で10代を育った身として、若者世代が花巻に住み続けたいと感じてもらうことが、市民の幸せ、将来的に街にもメリットのある取り組みになると考え、このテーマで活動しています。

 具体的には地元の高校生や大学生と共に行うまちづくり、人材育成、社会教育などを通して、若者世代が将来も花巻に暮らしたいと思えるための環境づくりや、花巻から巣立ったとしても、関係人口として何かしらの形で地元に関わってくれたり、Uターンしたらこんな感じで生きていけるかもな、というような選択肢を持ってもらえるように、様々な活動をしています。

 さて、花巻市の協力隊については、職員の皆さんや、協力隊OB・OGの過去の取り組みの積み重ねもあって、とても働きやすい環境だなと感じています。そして、めちゃくちゃ面倒見がよくて、優しい方が多いです!!

 だって、どう考えても任用型で採用されたあとで委託型に切り替えられるという、他の市町村でもあまり見ない制度設計づくりは、職員の皆さんの目線に立つとシンプルに超面倒臭い・・・(笑)
 そんな面倒をクリアしてでも、「うちの協力隊たちは、どうしたら力を発揮してくれるだろう?」と、日々考えて温かく見守っていただいている皆さんがいる。

 任用型・委託型の前に、協力隊を”使う”という意識ではなく、協力隊員の意志や成し遂げたい”想い”の部分を尊重していただき、任用期間中のみ頑張ってもらうというのではなく、将来も花巻に住み続け活躍して欲しいという温かい職員の皆さんがいるからこそ、今の形になっていったのだと改めて感じ、感謝でいっぱいです。この場を借りて、お礼申し上げます。

■委託型への移行理由
 委託型に移行するかどうかは、正直ギリギリまで迷っていました。何がメリットかデメリットか整理が大変だったのと、正直そのままでも出来ないことはなかったのがその理由です。

 他の隊員も記事に書いてくれていますが、任用型のメリットも大変大きくありました。
 例えば、私の活動の場合、市内の高校と連携が必要な取り組みなのですが、その際に学校への挨拶周りやアポイントなど、市役所職員という肩書きだからこそスムーズに進んだと思える部分も多々ありました。”社会的信用度”この部分は任用型の大きなメリットでした。
 また、行政内各部署との連携がとりやすい事もメリットの一つでした。

 1年間活動してきて、これらの旨味を吸わせてもらったなーと(笑)

 その上で、委託型にするとそれらが薄くなるデメリットもあったのですが、すでに連携はとれている部分があったので、委託型になった場合のメリットの方を探して考える事にしました。と、いっても、自由に動きやすくなるなーと、時間に縛りがなく活動できるなーくらいしか思いついていなかったのですが、担当職員の栗澤さんに、「うっちーは委託型の方がやりやすいと思うよ!」とアドバイスをいただき、先々そうなるであろうと思って一歩踏み出してみました。

■実際に移行してみて
 改めて自分でも整理しながら、委託型になって思うメリットはこんな感じです。

・高校の放課後の時間帯(16時〜21時頃)に活動することが多いので、時間の融通を効かせられるのが良い。
・高校の管轄は市ではなく、県の教育委員会。県レベルの活動にも刺さるとなると、協力隊の業務外の部分で、個人で時間や裁量を決めて事業展開した方がよかった。
・これからも花巻に住み続けて活動する際に、2年目に法人立ち上げ→3年目に収益アップ(協力隊の給与がなくても自立できるレベル)というステップを踏むために、今日は協力隊の仕事を集中してやる日。今日は協力隊以外の業務の営業を頑張る日など、予定がフレキシブルに組みやすくなった。
・活動現場から報酬をいただける事も増えたので、仕事の幅が広がった。
・個人的に、細かい業務の進め方を逐一相談して進めるのは、結構苦手な方なので、結果で認めてもらえるのはありがたい。

 ということで、やっぱり委託型にしておいて良かった〜!!(笑) 栗澤さん、本当にありがとうございました。

「うっちー」主催のイベントの様子

「うっちー」主催のイベントの様子

「うっちー」が運営するユースセンター

「うっちー」が運営するユースセンター

◆◆◆これからの活動について◆◆◆

 委託型になってからも、活動自体は変わりませんが、より沢山の時間と力を注いで活動を続けています。

 私の活動の原点は、幼い頃転勤族で中学生になるタイミングで家族の実家である花巻市にUターンしたことがきっかけでした。全国転々と暮らしてきた私は、それまで地元や幼馴染という感覚がよくわからなかったのですが、花巻の環境はとても私に合っていて、私の居場所はここだ。やっと地元と呼べる場所ができたという感覚になったことを覚えています。 
 それでも、都会で暮らしてきた事もある私は、都市と地方の格差、遊び場や学べる環境が、こうも違うのだと子どもながらに感じて、大好きな花巻なのに、満足できない状況にもどかしさを感じていました。

 そんなこんなで、大学生時代に若者の力で花巻を盛り上げるための任意団体を立ち上げ、協力隊になる以前から現在まで、かれこれ8年間活動を続けてきたのですが、現在はその活動を協力隊としてよりパワーアップして続けられており、そしてこれからは、その活動を法人化してより多くの仲間とともに進められるようになりました。

 ちょうどこの記事を書いている5月29日にNPO法人を設立することができ、活動2年目の通過目標も達成して、次へ次へとステップを踏んでいる最中です。

・まちぐるみで若者を育てる花巻に~ユースセンター&イーハトーブまち塾構想~
 2年目の現在は、市内に10代の若者が自由に使える居場所として、ユースセンターを設立して運営を始めています。
 また、市内高校の探究学習支援などに入り、高校生たちが地域課題にアプローチする活動を共に進めています。
 活動を始めた当時は考えられなかったのですが、信じられないくらい理想通りに時代や世の中の環境が追いついて、私の活動も必要とされてきています。
 私の掲げる「イーハトーブまち塾構想」では、この温かい花巻の地域の大人たちが、これからの未来を担う若者等を、それぞれの経験やスキルを持って育てていく、そんなネットワーク、コミュニティづくりを考えています。

・”稼げる”協力隊に
 そして、この先3年目以降の活動やその先を見据えて、今年度の取り組みから、”稼ぐ”という事をとても意識しています。協力隊の制度は、給料・報酬をいただきながら、地域の課題解決のミッションを行える、素晴らしい制度だと思います。
 卒業後は、独立したり、どこかに就職したりする協力隊も居ると思いますが、私の場合は長年やりたいと思って続けてきたこの活動を、しっかりと”稼げる”事業に仕立て、継続することが、なによりも花巻のためになると信じて、これからも全力を尽くしていきたいと思います。

 「あの時、花巻の学生だった僕が、幸せに暮らせるように」

「うっちー」が支援している若者たち①

「うっちー」が支援している若者たち①

「うっちー」が支援している若者たち②

「うっちー」が支援している若者たち②

花巻市地域振興部定住推進課
プロジェクトの経過レポート
2023/08/29

【今年も地域おこし協力隊の募集を開始します!!】

15409

今年は「花巻cultivate~あなたと耕す花巻~」(略して「花カル」)と称して、花巻市で活動していただく地域おこし協力隊を募集します。

「花カル」についての詳細は、下記URLからご覧ください!
https://smout.jp/plans/12795

花巻に興味がある方、特技を生かして働きたい方、地方との繋がりがほしい方などなど、たくさんの皆様のご参加お待ちしています。

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花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!

【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。
岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。
おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。

花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、
自分に合った地域が見つかるかもしれません。

主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援
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