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「応募せざるを得ない何かを感じた協力隊募集」だった【福井県ちおこ図鑑 Vol.2】
#地域おこし協力隊 が気になっているみなさん、こんにちは!
福井県地域おこしネットワークの中谷と申します。
この【福井県ちおこ図鑑】では、福井県内で活動する地域おこし協力隊へのインタビューを通して、多くの方に地域おこし協力隊のことを知ってもらいたいと考えています!
求人やイベント募集の情報がメインではなく、5分もかからず読むことができる読み物ですので、少しでも地域おこし協力隊のことを知ってみたいという方は読んでもらえると嬉しいです。
敦賀市の協力隊募集・・・応募せざるを得ない何かを感じた
敦賀の地域おこし協力隊に募集したのは、SMOUTで市から案内が届いたことがきっかけでした。実はその時、ちょうど福井県内で長期滞在をしていたんです。その前は東京で会社員をしていましたが、コロナ失業など紆余曲折を経てフリーライターになったばかり。せっかくなら場所に囚われずに生きていこうと東京のアパートを引き払い、知り合いづてに辿りついた福井市の越前海岸で2ヶ月間暮らすように旅をしていたんです。そのタイミングで同じ福井県の協力隊募集の案内をいただいたこともあり、ご縁を感じていました。
初めて敦賀に訪れたのは、面接の前日でした。大きなアーケード付きの商店街と、そこに残るノスタルジックなフォントの看板たちや様々なカルチャーが入り混じる港まちの雰囲気に対するキレイに整備された駅。さすがは新幹線がやってくる街らしい変化の気配を感じ、興味を持ちました。これから新幹線がやってくるまちなんて全国でも限られていますからね。その日、たまたま訪問したコワーキングスペースのオーナーさんがまた面白い方で、「変化を感じるまちには変化させようとしている人がいるんだな」と思いました。さらに、他の利用者に紹介してくだるなど、よそ者もちゃんと巻き込んでくれそうなまちの温かい風土を感じられました。
合格の通知を受け取ってからもなお、各地を転々とする暮らしへの憧れも捨てきれずにいました。敦賀で出会ったまちを盛り上げようとする地元の人や、よそ者を巻き込んでくれそうな風土、そして親身になってくれる市役所の職員さんに後押しされ、2020年10月から3年間の任期をスタートさせました。
○裾野を広げた1年半、活動を深めた2年目以降
最初の1年半は、どこかに属することもなく市内全域を駆け回り、さまざまな方からお話をうかがいました。委嘱元は観光協会でしたが、観光の枠にとらわれず、まちづくり、農業、商業、などなど、あらゆる側面から敦賀の情報を発信しました。敦賀で出会った人たちに刺激を受け、最初はSNSだけだった発信も、「わたしとつるが」という小冊子を作ったり写真展を企画してみたりと、次第に多角的に。協力隊期間中にさまざまなことに挑戦させていただけたのは、とても良い経験になりました。
ただ、3年間という期限付きポジションに焦ることも多く、まちに対して表面的にしか関われていないような、孤独感に似た感覚に悩まされていました。そこで2年目を過ぎた頃からは、横に広げてきた人脈と活動内容を深堀りする方向へとシフトすることに。まずは活動の拠点を絞り、そのエリアにあった歴史をもとに、地元の人と協力して定例イベントの開催を始めました。協力隊1年目にたくさんの人にお会いしたことがとても役に立ち、出店や協賛など、さまざまな形でご協力いただくことができました。卒業した今でもこのイベントは開催し続けています。
野菜の収穫をお手伝いしたり、気ままに海で遊んだりと、暮らすように旅をする中で、自分で自分の理想の暮らしを叶える人たちにたくさん出会い、強く憧れました。
アーケードのデザインや昔ながらのフォントが残る看板など、ノスタルジックな雰囲気に惹かれた。
福井で、敦賀で、自分をつくっていく
令和5年9月30日をもって、協力隊3年間の任期を終えました。振り返ってみると、敦賀市の初代地域おこし協力隊ということもあり、観光協会や市役所とたくさんコミュニケーションをとりながら、敦賀市での協力隊のあり方を模索し続けた3年間でした。
実は、地元の人と結婚もし、卒業後も引き続き敦賀で暮らしていくための盤石な体制が気づいたら出来上がっていました(笑)。仕事面では、3年間の活動がある種のポートフォリオとなり、新しい仕事の獲得に活かされています。任期中もフリーランスとして活動できたのも、卒業後の自分の暮らしがイメージしやすくありがたかったです。卒業後の自立をサポートしてくれる制度があるのも良いですね。私はこれを活用して会社を立ち上げました。コンテンツ企画・制作を主な業務として、引き続き私にできることでまちの課題解決をお手伝いしていきたいです。協力隊時代に制作していた小冊子も、自費出版として継続発行の予定です。
そしてもう1つ、幼いころから憧れだったセレクト古着屋をオープンさせました。協力隊を卒業して古着屋…?と思うかもしれませんが、あえて会社とは別軸で始めました。というのも、まちとは個人の集合体にすぎず、1人1人が「自分がしたい暮らし」を実現していくことがまちづくりの第一歩なのではないかと、地域おこし協力隊として活動してみて改めて感じました。だからこそ、まずは私が自分の「やってみたい」に正直になって挑戦してみようと思い、未経験にも関わらず始めてみました。決してスマートとは言えませんが、欲しい暮らしを作り上げようともがく私の様子が、いつか誰かの背中を押せるようなものになっていたら嬉しいなと思います。
ここまでのインタビューを通して、西山さんの活動や考え方、気になった方はいませんか?
今回ご紹介した西山さんがメンターとして登場するオンライン講座がありますので、話を聞いてみたいとか、自分の移住への想いを相談したいなどがありましたら、参加してみてください。
自分にあった地域おこし協力隊に出会うための予備校『地域おこし協力隊アカデミー』
https://smout.jp/plans/14421
参加費:無料
日程:
第1回11月 7日(火) 20:00-21:30「こんな暮らしをしたい!を叶える地方移住と仕事の話」
第2回11月14日(火) 20:00-21:30「地域おこし協力隊の仕組み理解と心得」
第3回11月21日(火) 20:00-21:30「活動地域の探し方と確認すべきポイント」
第4回11月28日(火) 20:00-21:30「いざ応募!募集要項の読み解き方と採用試験について」
第5回12月12日(火) 20:00-21:30「安心してほしい!着任後のサポートと心得について」
活動開始から半年ほどの頃、地元のデザイナーさんと知り合ったことをきっかけに小冊子を作り始めた。
長きにわたって朝市開催してきた前会長から実行委員会を引き継ぎ、新たな形にリニューアル。同エリアに会社事務所をと古着屋を構えるなど、自分の居場所を作り上げた3年間だった。
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#人口が少ない のが強み
なぜなら、福井県民はだいたい「友人の友人」でつながる
#目立ってないのが強み
なぜなら、目立つような新しいことをやっている人が少ないので、今からでも目立つことができる
#実はチャレンジ精神旺盛
なぜなら、ものづくりで生きてきた地域だから。常にイノベーションに取り組んできた
そんな「面白みのある」福井県に足を運んでみませんか?
福井県内の地域おこし協力隊OB・現役が集まったネットワーク。”協力隊”と言っても、活動範囲は幅広く、それぞれが持っているスキルやアイデアを活かして活動し、連携すると掛け算の効果があるときに連携しています。
私たちはプロジェクトとして、福井県地域おこしネットワークのメンバーが関わるイベント・プロジェクトを紹介していきます^^
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