滋賀県長浜市で暮らし始めました! <先輩移住者にインタビュー①>

移住の相談で、近頃多いなと思うのが「ゲストハウスorコアワーキングスペースを運営したい」というもの。自家栽培の野菜を使った料理を提供するなどでゲストと交流したいというあたりまでが似ていて、「場づくり」や「関わり」がキーワードになっているように思います。

長浜市移住定住促進協議会が移住支援した、北野純哉さんの移住プロセスとその現在は、そんな希望をもつ方にきっと参考になるはず。お話を伺ってきました。

★★北野純哉さん(47)★★  ゲストハウス「蔵の宿 隠れ蔵」オーナー 長浜市西浅井町へ2022年移住 大阪府出身。外食産業に従事、全国、海外の転勤生活を経て、長浜市でゲストハウス開業。学生時代、ペンションのオーナーとの出会いから宿開業の目標をもつ。また食の仕事に携わったことが野菜や米作りへの関心を高めていったという。妻と子ども二人。


物件探しから古民家リノベまで 

◯イメージはかたまっていた (北野)物件探しをしていた頃は妻の実家のある奈良県に居住していました。当初は同県などを中心に物件を探していて、正直滋賀県はまったく範疇になかったんですよ。エリアを広げていくなかで、たまたま長浜市の空き家バンクも検索してみたのが始まりでした。
協議会のスタッフの方の対応がスピーディーでやりとりがしやすくて、コロナ禍ではあったものの、比較的早く物件を見にいくこともできました。
条件は土蔵がある古民家。蔵を改装してゲストハウスにしたいという思いで、5〜6軒見学。
築70年ほどのここに決めたのは、なんといっても景観。隣家とも程よい距離があって、田んぼと山と空が広がっていて。最初に見学してから物件の売買契約までは約1年がかかりました。

◯リノベは予算想定外 (北野)妻は元ホテルサービス業で、僕の思いにも賛同してくれました。かつ妻の実家もほどよく田舎の昭和な家だったので、田舎暮らしとか古い家に暮らすことの違和感はなかったようです。子どもたちは生き物好きで、見学時から生き物探しに夢中だったくらいなので問題はなさそうでした。
まず母屋を市内工務店にリフォームしてもらいましたが、人件費や世界情勢による資材の高騰で、想定を超えるお金がかかりました。 そこで蔵の改修にはクラウドファンディングを活用し、皆さんから応援していただくことができました。クラファンは資金調達以上に、ゲストハウスのことを知ってもらういい機会になったと思います。

宿に改修した土蔵は母屋の北側にあり、この風景が広がる
宿に改修した土蔵は母屋の北側にあり、この風景が広がる
蔵にはお風呂も。ヒノキ製で天然素材の香りに包まれる
蔵にはお風呂も。ヒノキ製で天然素材の香りに包まれる

田舎暮らしのリアルとゲストハウスオープン 

◯軒先に野菜が届く日々 (北野)物件を選んだポイントのひとつが、駅から近いこと。子どもが学校を選択するとき、アクセスの問題は少ない方が良いですし。長男はちょうど今年高校に進学し電車と自転車で通学してます(長浜の高校生は自転車通学が多い)
自治会に加入し、集落の行事は積極的に参加しています。集落の人はみんな、移住した我が家のことを知っている。けど僕らはまだ集落全員の人を覚えきれていない。そしたら自分たちから積極的にコミュニケーションとりにいくのが当然だと思っています。 この物件には田んぼと畑が付属でついていて、まったくの初心者からですが農業を始めました。
わかんないことだらけです、けれど必死でやってると近くの方が「この道具を使ってやってみ」と貸してくれたり「いつ頃に植えなあかんで」とかアドバイスいただけたりするようになりました。「ああ本気でやろうとしてるんやな」というのがわかると、相手も本気で関わってくれるんです。
田舎暮らしだからとか田舎ルールとか、結局こういうことって関係なく人付き合いの基本ですよね。その地域のルールに従うのは当たり前だし。

◯今後さらに進化 (北野) おかげさまで、近頃は徐々に予約が増えていて、海外からのお客さんの比率が高くなりつつありますね。
現在、蔵一棟貸し(風呂・トイレ・ミニキッチン付き)で素泊まりの形、食事はゲストが自分で用意します。理想は母屋のいろりを囲んでうちの家族と一緒に食事を楽しむというようなスタイルなんですが、チェックインの時間の問題、そしてそもそも泊まることだけが目的の場合、このような滞在にならないんですよね。
宿で過ごす時間の魅力を伝えるべく、ホームページをはじめ、いろいろとアピールしていこうと思っています。

・・・協議会より・・・
 漠然と田舎暮らししたいなあ、ゲストハウスに興味あるというような方は、ぜひ一度「蔵の宿 隠れ蔵」へ宿泊してみてください。 周囲の自然を体感するのに良し、北野さんに移住話を聞くのも良しです!
 インスタ @kuranoyado
 予約サイトhttps://lit.link/junyakitano

合わせてぜひ「興味ある」ボタンを押していただけると嬉しいです。

北野さん一家が暮らす母屋のリノベでは囲炉裏を設置。ゲストと囲んで食事を楽しむ宿のスタイルが理想
北野さん一家が暮らす母屋のリノベでは囲炉裏を設置。ゲストと囲んで食事を楽しむ宿のスタイルが理想
自家菜園にて。北野さんのお子さんが畑仕事を手伝うことも。お手製案山子が日々見守る
自家菜園にて。北野さんのお子さんが畑仕事を手伝うことも。お手製案山子が日々見守る

長浜市移住定住促進協議会

このプロジェクトの地域

滋賀県

長浜市

人口 11.02万人

長浜市

いざない湖北 が紹介する長浜市ってこんなところ!

滋賀県内で有数の観光地である長浜。 羽柴秀吉が初めての城持ち大名となって開いた城下町で、戦国の三英傑が駆け抜けた足跡が数多く残る戦国ロマンあふれるまちです。 歴史だけでなくユネスコ無形文化遺産である長浜曳山祭りや黒壁スクエアなど市民が中心となって作り上げた新旧の文化が交差しています。 古くから交通の要衝であり、総合病院もあり、暮らしに不便を感じることはほとんどありません。 次の文化をつくるために、リモートワークや起業、副業・兼業も促進しています。 そんな長浜市の空き家情報はこちらで公開中。 https://www.nagahama-capital.net/ もしお好みの物件が見つからなかった場合はこちらもご覧ください。 高島市 https://move-takashima.jp/sumai 米原市 https://koisuru-akiya.com/akiyabank/ 彦根市 https://www.hikone-akiya.com/

このプロジェクトの作成者

プロフィール画像

びわ湖の東北部に位置する滋賀県長浜市です。 羽柴秀吉が初めての城持ち大名となって開いた城下町です。 豊かな歴史と自然に恵まれながら、新しい文化もはぐくむ長浜で、やりたかったことにチャレンジしてみませんか? 移住だけでなく、リモートワークや起業、副業・兼業と新しい働き方も支援します。

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