集落営農×個人農園のWワークを実践!農業経営者 中山凌輔さん

今日は、集落営農と個人農園の二つを切り盛りする、やり手の若手農業者さんがいるということで、甲良町法養寺地区にやってきました。
その方のお名前は中山凌輔さん。
甲良町のお隣にある彦根市の出身です。
非農家のご家庭でしたが長浜農業高校に進学し、滋賀県立農業大学校を経て、甲良町で就農、そして農業経営者の道へと進みました。
いま凌輔さんは集落営農組織であるサンファーム法養寺の理事として米、麦、大豆を中心に20haを生産しています。
また個人では、ブドウを9棟、約4000平方メートル栽培してする中山農園の園主でもあります。
「おかげさまで地区内の人間関係も良好で農業組合長もしていますよ」という凌輔さん。
地域の役も率先し、信頼を得ることにも丁寧に取り組まれています。
穏やかな好青年ですが、熱い眼差しと歯切れの良い話し方から、若きリーダーの風格を感じます。
2つの農園を経営するのは中々大変だろうと思いつつも「人が減っている業界にチャンスを見出した」というポジティブな言葉から元気をもらいました。
今日は凌輔さんを深掘りしてみましょう。

集落みんなで “楽しい農業” へ発展させる

という理念を掲げるサンファーム法養寺では「先祖伝来の水田の維持管理」にとどまらず、集落営農を通してみんなで前向きで楽しい農業へと発展させようと取り組んでいます。
そして若い人が進んで農業に参加できる村づくりにも取り組んいるとのことで、農業大学校を卒業した凌輔さんも最初はサンファーム法養寺の社員として入社しました。
「代表の松原さんとのご縁で法養寺で就農することができました。最初の2年は雇用、3年目から理事として従事しています」
早くも経営者の一員として抜擢されたという驚きを感じるとともに、水稲9ha、小麦6.5ha、黒大豆6.5ha、ハウストマト 560㎡、ハウスイチジク1500㎡を生産しているサンファーム法養寺の担い手として地域の未来を背負っていました。
ちなみに他の理事は全員70代、凌輔さんは20代です。
さて本題の個人農園の話を聞いてみましょう。

ブドウ栽培「中山農園」の園主、そして、青年農業者団体代表の顔も

中山農園では、有機質肥料、根域制限、水分コントロール、バイオ炭の使用など環境整備を大事にした栽培方法に取り組み、糖度が高く味の良いブドウを生産しています。
品種は、シャインマスカット、あづましずく、竜宝、藤稔、クイーンニーナ、グロースクローネ、アスカサーティンなどで、年々規模を拡大しながら品種も増やしていくとのこと。
「高品質なブドウを作りたいじゃないですか。ブドウ栽培先進地の岡山県のブドウ農家とも交流しています」
中山さんのブドウは、道の駅「せせらぎの里こうら」や甲良町ふるさと納税、長浜・米原・彦根に4店舗展開するフタバヤなどで販売しています。
「次はイチゴもしたいと思っているんです」
凌輔さんは、地域の新たな特産品づくりとスタッフの通年雇用に向けた取り組みとして観光農園化もめざしています。
夢のあるエネルギッシュな取り組みを聞かせていただきました。
とてもパワフルな凌輔さんは、集落営農と個人農園というWワークをこなしながら、滋賀県農業青年農業者クラブ連絡協議会の代表も務めています。
甲良町をはじめ滋賀県の農業を盛り上げていく若手経営者としてこれからも注目したいと思います。

滋賀県 甲良町企画監理課
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甲良町
甲良町役場企画監理課が紹介する甲良町ってこんなところ!

甲良町は琵琶湖の東側に位置する、彦根から車で20分の小さな町です。鈴鹿山系から流れる清らかな水と自然豊かなで肥沃な土地に恵まれ、古くから美味しい米の産地として知られているまちでもあります。
七郎平邸のある甲良町の北落地区は、集落内に清らかなせせらぎが流れる閑静な地区です。
甲良町には他にも、紅葉の名所で国宝第一号を有する平安時代からの古刹「湖東三山西明寺」のほか、地元食品・ピザ・クレープ・ドッグランが楽しめる「道の駅せせらぎの里こうら」、地元の新鮮食材の栽培から加工、飲食店まで取り組む農家レストラン「おだいどこ野幸」、ゆず園を有しゆずたっぷりの食事が楽しめる「ゆずのだいどこ」、湖東地域の名産品近江牛の歴史や文化を食と共に味わえる「千成亭ぎゅ~じあむ」、大豆の風味豊かなこだわりの出来立て豆腐が楽しめる「一休庵 豆腐工房」といった個性豊かなスポットがあります。

甲良町役場企画監理課
滋賀県甲良町役場企画監理課

・1956年(昭和31年)生まれ
(生まれは滋賀県日野町、42年間首都圏で暮らし、
現在も滋賀県日野町と
 川崎市両方に自宅があります。
・大学(シェイクスピアと情報管理学)卒業後、
・コンピュータ・通信・電子デバイスを作っていた 
 総合電気メーカーに就職しました。
 NHKのプロジェクトXに出演できるような仕事
 が出来ることを頭に描きながら毎日、勤務して  
 おりました。出られませんでした。
 60歳で定年退職後ふるさと滋賀県に戻りました。
●休日の過ごし方
・昨年から農作業をするようになりました。
・人間が食べるコメはまだ作れませんが今は
 作ったコメを神戸のブランド牛が食べています。
・昨年度は自治会長として大忙しの毎日でしたが
 4月1日から今度は福祉会の会長
(年齢順に回ってくる仕事です)になりました。
 結構楽しんでいます。

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