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衣・食・住・医・学びの自給|子どもたちの未来を考え、ともに学び、助け合う暮らしを!
私たち家族が募集した前回のプロジェクト「助け合い協力し合う【自給自足×ホームスクーリング】自然と共に永続的な暮らしを子どもたちと!」を掲載して1年半。
嬉しいご縁がつながり、この夏2組のご家族が移住されてきました。
▶️前回のプロジェクトページ:https://smout.jp/plans/9724
自給自足の暮らしを始めてまもなく14年目。感じたことは、自分一人にできることを1とすれば、二人なら単純に2ではなく、3にも4にもなるということ。
夫婦で始め、やがて子どもたちが生まれ小さな仲間が加わり、集落の方たちから教えていただき、助け合い分け合うことでさらに輪が広がり、できることがだんだんと増えていきました。
3組での暮らしはまだ始まったばかりですが、同じ想いを持った家族が増えたことで、さらなる可能性の広がりを感じ、わくわくしています!
社会に流されずそれぞれの家族が自立を目指し、自然とともに暮らすよろこびを分かち合い、必要なときに助け合い力を合わせることができる。
そんな人たちが近くで暮らしているということは、この先の世の中でなにより頼もしく心強いと思います。
私たちは、大きなコミュニティを創りたいと望んでいるわけではありません。
子どもたちの未来を想い、足元のしあわせを大切に。子どもが本来もっている生きる力を発揮し、心から豊かに生きていくためには、私たち大人は何ができるのでしょうか。
ともに考え子どもたちの成長を見つめていきたい。価値観を共有し、同じ未来を見据えて行動できるご家族と、先人たちの生きる知恵を学び、衣・食・住・医・学を一緒に創っていきたい。そんなご家族との出会いを心待ちにしています!
家族の輪が広がる暮らし
私たち家族がホームスクーリングを選択して4年目。子どもたちと一緒に過ごして感じたことは、「日々の暮らしの中に学びはあふれている」そして「子どもの成長を逃すことなく見守れる」ということ。
自給自足の暮らしでは、田植えしたり、種を蒔いたり、鶏小屋を建てたり、木を伐ったり、鹿を捌いたり、薪をくべて料理したりと、暮らしを営む親の姿が子どもたちのそばにいつもあります。子どもたちも暮らしの中で、火の熾し方、ノコギリや包丁の使い方、木を扱うときの木目の見方など、一緒にすることで覚え身につけていきます。
ここでの暮らしには、自然が溢れ、多くの生きものがいつもそばにいます。一緒に暮らす犬や鶏はもちろん、花粉団子をたくさんつけて飛び回るミツバチ、影が見えるほどの満月や満天の星空、色づいた大きな銀杏の木が風に揺れる姿、森から聞こえる鳥の声。自然のうつくしさや不思議さをからだ全部で感じています。
そんな自然とともに暮らす日々には、「なぜ?」「どうやって?」「どうしたら?」と疑問を持ちながら、じっくり観察したり、何度も挑戦したり、考える機会がたくさんあります。
日々の学びを通して、子どもたちには、自分たちの生きる世界と学びが直接的に結ばれていることを実感してほしい。知識だけではなく、自分で考えからだで体験することは、この先の人生を生きていくうえで、きっと自分自身を支える軸となる。そして、何よりも、学びの楽しさをいつも感じてほしいと願っています。
家族を大切にして、子どもを愛情もって育てる。
そんな家族が集まり、みんなでみんなの子どもを見守り、本音で話し合える親たちがそばにいる。今回3家族に増えたことで、「お父さん」「お母さん」「子ども」が増え、家族の輪が広がり、大人にとっても子どもたちにとっても、心強さが生まれています。
現在、3家族で子どもは5人。小さい子は3歳から大きい子は11歳までと子どもたちの年齢もばらばらです。
小さな子も大きな子も一緒に遊べるように工夫したり、遊びや暮らしの中で教えたり、教わったり、行動を見て真似たり、あこがれたり、反発し合ったり、お互いに刺激を受け、遊びながらお互いの存在を受け止め、成長していく姿があります。
大人にとっては、違う視点から子どもたちを見ることで、自分では気づかなかった子どもたちの新たな一面を知ることができたり、気づきを得たり。
子どもたちも、親以外に手助けしてくれたり、質問や相談できる大人が近くにいるということは、とても頼もしく、多様な価値観にふれることにつながると思います。
親がいて、愛情があって、ともに育つ子どもたちがいて、信頼できる大人がいて、自分らしくあるがままにいられる場所がある。心からやりたいことに夢中になれる時間がある。
「明日はなにやろっかな?早く明日になってほしいなー」とつぶやき、眠りにつく姿はしあわせそのものだと感じます。
3組での暮らしはまだ始まったばかりですが、自家採取する種を分担したり、蒔き時や育ち具合を共有したり、収穫したら分け合ったり、暮らしに必要なものや道具を共同購入したりと、互いに暮らしを創りながら協力し合って進んでいます。
3組の家族で納豆づくりを一緒にしたときのこと。
それぞれの家族で別々に作るより、一緒に作ると使う薪の量も少なくてすむ。それだけでなく、かまどを組む人、薪を用意する人、蒸し上がった豆を葉っぱに包む人、使った道具を洗う人。お昼ごはんをつくる人。それぞれが能動的に流れるように動き、たのしくあっというまにできあがりました。
かまどを組むときもそれぞれ知恵を出し合って工夫したり、大豆が蒸し上がるまで火を囲んでおしゃべりしたり。誰かが誰かの子どもを見て、子どもたちも裏山探検で遊びまわり、みんなで食卓を囲む。
そんな風景は、昔の農村の風景に近いのかなと感じました。
火を焚いたり、野草や果樹などを採集をしたり、畑に種を蒔いたり、家族で笑い合ったり、周りの人に助けてもらったり、人の役に立ったり。
そんな本来の人間らしい暮らしの営みの先にある自然と調和した心から豊かに生きる場所を創っていきたいと思います。
山から腐葉土を運んできて、ひよこと鶏の発酵飼料(ごはん)づくり。
「こうやってやってみたら?」と子ども同士で教え合いながら、桜の木でコマ作り。
目指す生き方にあった場所で暮らす
「子どもの声が聞こえるのはやっぱりいいねぇ」
「夕方になって窓に明かりが灯っていると嬉しいよ」
と、今回の移住で家族が増えたことを集落の方たちもとても喜んでくれています。
現在、集落に私たち3家族以外の子どもはほとんどいません。
子どもたちと道を歩いていると、近所のおじいちゃんやおばあちゃんが声をかけてくれる。「おやつで食べ~」と庭でなった果実を持たせてくれたり、「あれ?どうした?転んだんか?」と気にかけてくれます。
それは大人同士でも同じこと。困ったことがあれば助ける、採れたものは分け合うということが当たり前で、道で出会うと「いつもおおきによ!」が挨拶となっています。
私たちが暮らすのは紀伊半島の山の中の小さな集落です。
町へ出るには交通の便もよくなく、昔から必要なもの・ことは、自分たちの手でつくる営みがおこなわれてきました。そのため今でも里山で生きていくための知恵と相互扶助の文化が受け継がれています。
田畑も耕すし、漁や猟もする。春には山菜を採り、夏は川で鮎やカニを、秋は山で茸を。冬はたくさんの漬物を漬け、縄をなったり、草履やカゴを編んだり、季節毎に自然を暮らしの中に取り込み、自分たちの手で糧を生み出す集落の方々からは、学ぶべきことがたくさんあります。
集落の方々は、自分たちで育てた作物の種を自家採種しています。そのように代々受け継がれた種は、その土地に合った育てやすいものとなります。それを集落の方たちから分けてもらったり、周りにある草花の咲く時期に合わせた種まきのタイミングを教えてもらったり。
「切り傷にはこの草もんで貼っておき」と野草でのお手当の方法や、稲が弱ったとき「昔は灰を蒔いてたよ」といった対処方法など、身の回りにある自然を活かし生きてきたおじいちゃんおばあちゃんから学び得られるものは、かけがえのないものだと思います。
毎日飲む山からのお水、棚田の石垣、田んぼへの水路、田畑をつなぐ畦道。木を伐り、山に手を入れ里山を守ってきた先人の努力なしでは、私たちの今の暮らしはありません。
移住して暮らしてみて気づいたのですが、ここは、お金に多くを依存する生活から離れ、真剣に自給暮らしをするのにとても向いている場所だと感じています。豊かな水があり、田畑が広がり、森があり、この風土で暮らしを営んできた先人たちがいる。
ですが、豊かな暮らしを支えてきた自然も昔とは変わってきています。
自然からの恵みも、生きていくための知恵を持つ人も少しづつ減っているのです。
私たちが今、享受している自然からの恵みを次の世代につなげていきたい。子どもたちもその先の子どもたちも、同じ里山で暮らす生きものたちも、もっと豊かに暮らせるよう、里山を守ってきた先人たちの暮らし方を知識で終わらせるのではなく、聞いて、見て、自らからだを動かし、考える。そうして知恵と技術を身につけていきたい。
目指す生き方にあった場所に暮らすことはとても大事だと思います。
その風土と調和した暮らしを営むことで、自然と地域の人たちとも繋がることが増え、分け合ったり助け合ったりが積み重なり、地域の人々とともにある暮らしを築いていけるのだと思います。
それはつまり、その地域の文化を尊重し継承することにつながる。
暮らしと調和した自然をつくり守りながら、大人たちが助け合い分かち合って暮らす姿を、子どもたちに見せていきたいと思います。
稲の束ね方のお手本を見せてもらう。片手でくるくるっと束ねる手を見て「魔法みたい!」
「子どもの頃は毎晩のようにこさえたよ」と、お話を聞きながらの草履作り。
依存から自給へ
移住されてきた2組のご家族。それぞれの暮らしもまだ始まったばかり。
心地よく暮らしていくために住まいに手を入れ、畑を耕し種を蒔き、果樹を植えるため土地を整え、鶏や犬など新たな家族を迎え入れるなど、少しずつ暮らしを創っていっています。
その内の1組。2024年8月に京都から移住されてきたご家族(夫・妻・8歳と5歳の兄妹)の、移住に至った経緯や移住されてからの暮らしの様子をご紹介します。
▽背景&目指す暮らし
私たち家族は長年にわたり、国内外で大都市に暮らしてきました。二人の子供が生まれ、夫婦二人から四人家族へと生活は変化。お金と引き換えに得られる時間的余裕や便利さに支えられる生活を享受しながらも、そのような生き方に対する疑問を抱える日々を送っていました。
お金で外部に依存するのではなく、家族の毎日を支える食を自給できるようになりたい。為替相場や原油高、国際紛争などの外部要因に極力影響されないよう、より小さな範囲で成り立つ暮らしを実践したい。地域の人々の暮らしを尊重しながら、日々の関わりを大切に暮らしたい。できる限り地球に負荷をかけない暮らしをしたい。生き方の選択肢は多種多様であることを子供たちに伝えたい。子育てに訪れる無限の課題を共有し、互いに補い合うことができるコミュニティが欲しい。
農を中心にした自給自足生活を目指そうと、移住先候補となる場所を探し始めました。しかし、様々な土地を訪れる度に行き着く結論は、「手がかりがない」でした。作物を作る経験がない私たちは、農的暮らしの始め方を知らず、農を営む土地や生活拠点となる住居の探し方についても、頼れる場所も人も無かったからです。どこを訪れても、「ここに暮らしたい」という決心には至らず。
そんなとき、smoutを通じた出会いがあり、それまでは動かなかった物事が大きく動き始めました。目指す生き方を、初めて具体的に想像できるようになったのです。そして今夏、和歌山県への移住が叶いました。
▽移住後の生活
家の片付けをしながら、初めての畑仕事に取り組んでいます。先輩移住者家族や集落の人々の知恵をお借りし、畝立ての真っ最中です。初めて手にする様々な道具もどうにか使い、これまでに、オクラ、小豆、黒豆、大根、人参、ゴボウ、ベビーリーフの種を播き、ブロッコリー、サンチュ、レタス、白菜、高菜の育苗を始めました。種の多くは、集落の方々が自家採種してきたものを分けていただいています。
卵鶏として飼育するひよこたちも家族に加わりました。やらなくてはならないこととやりたいことが山積みですが、時間は限られ、体力も追いつかず。毎日気づけば夕方で、夕飯が終わる頃にはへとへとです。生活動線が確立しておらず、働きもまだまだ要領を得ないため、毎日の歩みはひたすらゆっくりですが、自分たちの持続可能性を見失わないよう、焦らずに一つひとつ積み上げていこうと思います。
▽子供たちの様子
8歳と5歳の兄妹は、移住前はそれぞれ小学校、幼稚園に通っていました。新しい暮らしでは、兄は小学校には通わず自宅で学ぶホームスクーリングを選択し、妹も幼稚園/保育園には行かないことを選びました。
今は二人でひよこのお世話をし、父母の仕事の中でできることを手伝っています。移住先には引っ越し前から何度か通っていたこともあり、同じ集落に暮らす子供たち同士、毎日くたくたになるまで遊んでいます。自分たちの足元にある多様な学びを、これからぐんぐん吸収していってくれたらと願っています。
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▷▷ 一歩踏み出してみませんか? ▷▷
自給自足の暮らしをしてみたいけれど、本当にできるのだろうか?どこでどうやって始めたら?仕事や収入は?など、気になることや心配なことは人それぞれあると思います。
この暮らしを始めて試行錯誤の13年。移住先の探し方や畑のこと、地域とのこと、収支のことなど、私たちの経験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。興味のある方、人生の方向性を考えている方、何かきっかけをつかみたい方、まずは一度オンラインでお話ししませんか?
自給自足の暮らしやホームスクーリングの様子などは実際に来て見ていただけると雰囲気がつかみやすいと思います。オンラインでお話してみてさらにご興味ある方は、ぜひ一度私たち3家族の暮らしの場にお越しください。
ご興味ある方は、「応募したい」ボタンからメッセージお送りください。
※今すぐ移住したいということでなくとも、自給自足やホームスクーリングのことなど、聞きたいこと相談したいことありましたら、遠慮なくメッセージお送りください。
ご縁ある方とつながり、近くでご一緒できること心よりたのしみにしております!
鶏のひなと生後6ヵ月の仔犬。同じ庭で争うことなく共存しています。
お家の前の庭を草を刈り、大きな株を抜いて整地。鶏小屋を建てる予定です。
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紀伊半島の南に位置する「熊野」と呼ばれる地域にある山の中の小さな集落です。
駅や役場がある町の中心からは車で約20分。スーパーや病院、公園や図書館がある市街地へは約40分です。
緑豊かな山道を進みトンネルと抜けると、ぱっと開けた里山が目に飛び込んできます。
田畑と家々の距離がほどよく、川から山に田畑にと風が抜けとても気持ちがいい場所です。
年間降水量は多く、水の豊かな地域で100mm/h くらいの雨であればびくともしません。
標高は100~150m程で津波の心配もありません。
比較的温暖な気候ですが、山の中なので寒暖差は大きいです。冬はマイナスになり雪が降る日もありますが、年間を通して露地で野菜の栽培ができます。
限界集落でもあり、70代・80代のおじいちゃんおばあちゃんが多いですが、今でも田んぼや畑をしながら、梅干しや味噌・漬物など季節毎の保存食などを手作りし、日本ミツバチを飼い、夏は川で鮎を釣ったりと、自然を上手に取り入れた暮らしを営んでいます。
3.11をきっかけに、2011年東京から紀伊半島の南、熊野地方の山の中にある約20世帯の小さな集落に移住。夫・妻・ホームスクーラーの子どもたち(10歳・6歳)とともに、紀州犬と鶏10羽を飼い、田畑でお米や野菜を育て、山の木を伐り薪をいただく自給暮らしを実践中。
東京での仕事は、夫:経営コンサルタント、妻:ベンチャー企業の財務経理部門。未経験からのスタートでしたが、今では種を継ぎながら無農薬・無肥料でお米・麦・雑穀・豆・野菜など、年間を通して約100種類ほど育てています。夫は冬季のみ山師(木こり)をしています。
〇大人も子どもも自然とともに暮らし、つくり、食べ、遊び、学び、笑い、助け合い、みんながのびやかに健やかに生きていける「場」をつくっていく仲間を募集中です〇
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