香りと風景をつくる〜湖西でオーガニックハーブを育てる移住者の挑戦〜

最新情報

「興味ある」が押されました!

2024/12/26

「興味ある」が押されました!

2024/12/26

 2016年に大津市に移住した山本真理さん(以下|山本さん)にSMOUTライター三輪がお話をお聞きしました。山本さんは大阪府出身で、オーガニックハーブの生産、加工、販売をされています。昨年には大津市北比良に「Organic herb center」をオープンされました。  今回は、山本さんの移住の経緯やハーブと出会ったきっかけについて伺いました。

湖西に移住した経緯

三輪:湖西に移住した経緯を教えてください。 山本さん:大阪生まれ大阪育ちでした。結婚してからも、両親と同じマンションに住んでいました。親の近くに住んでいると、子育ても手伝ってもらえますし、お互い支え合うことができるので、大阪から別の地域に移住することは全く考えたことがありませんでしたね。 ただ、ある日、子どもの生活音のことでご近所トラブルが起きました。最初は子どもに注意していたのですが、子供の行動を制限し過ぎることは可哀想だなと思い、マンションを退去することを選択しました。 当時から、ハーブの栽培を行っていたので、せっかくならハーブが育てやすい庭付きの家に住みたいなと思い、移住先を探していました。最初は大阪府内で考えていました。ですが当時、仕事の関係で滋賀県の湖西に定期的に通っていました。休憩時間にふと職場の周りを見渡すと、琵琶湖や山がとても綺麗に見えたんです。その時に、滋賀ってとても良い場所かもしれないと気がついて、夫に相談しました。 夫はヨットに乗っているので、琵琶湖が近くにあることが嬉しかったみたいですぐに賛同してくれました。

三輪:最初はご近所トラブルがきっかけでしたが、それを機に滋賀の魅力を知ることになったのですね。滋賀県にも様々な地域がありますが、なぜ湖西北部を選ばれたのですか? 山本さん:湖西にした理由は、私の職場がおごと温泉駅付近にあったからですね。なので、住居もその辺りで探そうと思っていました。ただ、夫が滋賀県のことを調べた時に、自分が好きなスイスにあるヨットのレース会場に湖西の景色が似ていたみたいで、湖西の北部に住みたいと言っていました。そんなこともあって、湖西の北部エリアで住居を見つけて移住したといった流れです。

三輪:湖西に移住して、自然の豊かさなどに気が付かれたと思うのですが、印象的なエピソードなどがあれば教えてください。 山本さん:私が仕事で理想としていることが風景をつくることなんです。ただハーブを育てたいというよりは、その地域の風景の1つにハーブがあって、うまく馴染むような景色をつくっていきたいと思っています。 そんな中で、北部エリアの景色を見ていると、山は広葉樹がたくさんあって、季節によって色が変わります。山から地域を見下ろすと棚田が見えて、田んぼも時期によって緑色になったり、黄金色になったりしますよね。その脇では透明な水が山から流れ出ていて。この色の変わる風景にとても魅力を感じましたね。その時に、この風景の一部にハーブがあるといいなと思ったことが印象に残っています。

ラベンダーのお手入れをされている様子
比良山系の麓で農作業をしている様子

ハーブを生業に選んだわけ

三輪:昨年、オーガニックハーブの生産、加工、販売をする「Organic herb center」をオープンされましたが、なぜハーブを生業に選ばれたのですか? 山本さん:2つありますが、1つは私が香りを発するものが好きだったことです。ハーブに関心を持つ前から、香水が好きで、たくさん集めていました。大学で化学を専攻していたことが関係しているかもしれませんが、だんだんと香りに興味が湧いていって、自分が好きな香りの原料を調べて作ったりするようになりました。なのでハーブに関心を持ったきっかけの1つは香りを発する素材だったからということだと思います。 好きで始めたことなので、今も仕事というよりは、ライフワークといった感じです。 もう1つは、ハーブに薬効があると気がついた時です。私はお酒が好きで、20代の頃はよくお酒を飲んでいました。ある日、バーでミントの入ったお湯を飲みました。いつもは二日酔いになるんですが、次の日は全くならなくて、すごく気持ちの良い日を迎えられたんです。その時に、ハーブは香りだけじゃなくて、薬効もあるかもしれないと思って、より詳しくなりたいなと思いました。

三輪:確かにハーブは香りのイメージが強いですが、薬効もあるんですね。香りも良く、体にも良いという点が山本さんにとっての大切なポイントなんですね。 そんなハーブを栽培、加工、販売されているのが、「Organic herb center」なのですが、これからチャレンジしたいことなどがあれば教えてください。 山本さん:たくさんあるのですが、一番やりたいことは、ラベンダーを田んぼ一面に植えることです。今、お米を作る田んぼが減ってきている中で、そこをラベンダー畑にしたいなという構想があります。大津市の比良という地域は土が砂地でラベンダーを育てることに向いている土壌なんです。また、先ほども言っていましたが、風景を作りたいという思いがあるので、ラベンダー畑を作って、それが1つの風景になったらいいなと思っています。それを実行するために、自治体や地元農家さんと連携を取っている最中です。収穫されたラベンダーは私たちが買い取って、加工できたらと思っています。

三輪:ありがとうございます。地元の方々や自治体と協力しながら、新たな試みを構想されているのですね。里山に紫色が広がる風景を僕も見てみたくなりました。 移住から始まり、湖西の風景をつくることに着手され始めた山本真理さんの今後の活動が楽しみです!

ラベンダーの挿し木作業
ラベンダー畑とスタッフの皆さん

このプロジェクトの地域

滋賀県

大津市

人口 34.51万人

大津市企画調整課が紹介する大津市ってこんなところ!

大津市は、比良・比叡の山並みとびわ湖に代表される自然と、様々な歴史の舞台となった豊かな文化財を有する歴史と文化に彩られた都市です。  滋賀県の県都として、市外の方からも評価をいただき、現在も転入超過※を続けている「選ばれるまち」です。 ※転入者数が転出者数を上回っている状態

【大津市が選ばれる理由5選】 1 大都市への利便性の良さ(JR京都駅まで9分、JR大阪駅まで40分(JR大津駅から)) 2 びわ湖の癒しを感じられる生活 3 大都市に比べて物件が取得しやすい。 4 豊かな教育環境 5 通える田舎暮らし、週末田舎暮らし

このプロジェクトの作成者

滋賀県大津市は、転入者数が転出者数を上回る社会増を続ける“選ばれているまち”です。 都会派、田舎派どちらのくらしも叶えられるのが滋賀県大津市です。 【大津市を示すデータ】 ・2016年から社会増を続けています。 ・最も多い転入者は、子育て世帯 【大津市が選ばれる理由】 ・抜群の利便性 (JR京都駅に9分、JR大阪駅に40分) ・住宅が取得しやすい ・びわ湖と山のいやしを感じるくらし