あいちの山里 新城市の先輩移住者 ~テントサウナがつなぐ、山里での新たな暮らし~

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公開日:2025/04/10 02:19

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「あいちの山里」とは、岡崎市(額田地区)、豊田市(旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡の各地区)、新城市、設楽町、東栄町、豊根村の6つの市町村にまたがる山村地域の総称です。豊かな自然ときれいな星空、さまざまな活動が活発なこのエリアの魅力です。  今回は、新城市役所で、あいちの山里・離島移住体験ツアー山里編の新城市で先輩移住者である山本颯太さんに、移住のきっかけ、新城での暮らし、そしてテントサウナを通じた地域とのつながりについて、さらに深く、エピソードを交えながらお話いただいたインタビューの内容をお届けします。

「サウナが好き」と発信したことから始まった移住ストーリー

―改めて、移住のきっかけを教えてください。 山本:新城市に来る前は、漠然と「何か新しいことを始めたい」と思っていました。そんな時、たまたま新城市のことを知る機会があり、地域に関わる仕事を紹介してくれる人が現れたんです。最初は地域の統計調査の仕事やキャンプ場でのアルバイト。この土地で好きなこと、やりたいことで生きていってほしいという、その方の熱意に心を動かされました。新城市には、雇用創造協議会というサポート体制があることも心強かったですね。担当者の方とは、住まいが近かったり、以前同じ職場だったりと、本当に偶然の縁が重なって、手厚いサポートを受けることができました。

―移住を決断する上で、一番大きかったことは何ですか? 山本:情報を発信していると、不思議と情報が集まってくるようになったんです。例えば、「サウナが好き」と話していると、「あそこにサウナ好きな人がいるよ」と教えてもらえる。イベントや説明会にも積極的に参加しました。実際に足を運ぶことで、たくさんの人と繋がることができ、「この地域で暮らすのもいいな、楽しいのかな」と、具体的にイメージできるようになったことが、移住を決断する上で一番大きかったですね。

―テントサウナをなりわいにしようと思ったきっかけは? 山本:もともとサウナが好きで、いつか自分のサウナを作りたいという夢を持っていました。でも、現実的には、資金や場所の問題など、課題もたくさんありました。そんな時、新城市で地域の人たちと出会い、色々な情報を得ていくうちに、「もしかしたら、ここでなら夢を実現できるかもしれない」と思うようになったんです。最初は、川辺でテントサウナを試してみたり、地域の人たちと一緒にサウナに入ったり。そうするうちに、「これだ!」という確信に変わっていきました。

行政との関わり・地域との関わり

―行政との関わりは、どのように進めていったのでしょうか? 山本:行政の方には、まず空き家を紹介してもらいました。ただ、それだけでなく、「本当にここで生活していけるのか」と、親身になって心配もしてくれました。その上で、一歩踏み込んだサポートとして、地域の事業者さんを紹介してくれたんです。その事業者さんとの出会いが、僕の夢を形にするための具体的なアイデアや、さらにディープな人脈、そして活動場所の紹介へと繋がっていきました。行政だけでは得られない情報や繋がりが、本当にありがたかったですね。

―地域とのつながりは、どのように築いていったのでしょうか? 山本:とにかく、場と機会を大切にしました。例えば、ある時、住む地域でテントサウナをやってみたんです。そうしたら、地域の人たちが興味を持って集まってきてくれて。一緒にサウナに入りながら、たわいもない話をする。そんな中で、だんだんとこの場所での暮らしのイメージが、ぼんやりとしたものから、具体的なものへと変わっていきました。

―テントサウナの集客はどのように工夫されていますか? 山本:一人で頑張るのではなく、コラボレーションを重視しています。例えば、三河地域でサウナをやっている人と意気投合して、「一緒にイベントをやろう!」と。それぞれのSNSで告知することで、お互いのフォロワーにアプローチでき、より多くの人に来てもらうことができました。集客だけでなく、ファン作りにも繋がっていると実感しています。

―地域で活動している人との出会いは、どのように見つけていますか? 山本:自分がやりたいことを積極的に発信するようにしています。「サウナが好きで、こんなことをやりたいんです!」と話していると、不思議なもので、「あそこにサウナ好きな人がいるよ」「あの人に話を聞いてみたら?」と、誰かしらが教えてくれるんです。新城市は、やりたいことを持っている人に、とてもオープンな雰囲気があると思います。

移住後の変化と移住検討者へのメッセージ

―移住後の生活の変化について教えてください。 山本:理想は、一つずつ変化に対応していくことだと思います。でも、僕の場合は、仕事、住む場所、そして結婚と、大きな変化が一気に重なってしまいました。正直、大変な時期もありました。でも、それを乗り越えたことで、短期間で大きく成長できたと思っています。

―テントサウナの具体的な活動内容について教えてください。 山本:最初は拠点を持たず、出張形式で、色々な個人宅やレンタルスペース、キャンプ場などを回っていました。でもある時、ご縁があって、鳳来地域の古民家宿泊施設の運営を任されることになったんです。今では、そこで団体向けの宿泊とサウナ体験を提供しています。古民家の雰囲気と、自然の中でのサウナは、格別ですよ。

―山本さんにとって、テントサウナの魅力は何でしょうか? 山本:野外サウナは、年齢も性別も関係なく、誰もがフラットに交流できるのが魅力です。例えば、家族連れ、カップル、友人同士、時には、見ず知らずの人同士が、同じテントの中で汗を流し、語り合う。都会のサウナでは味わえない、特別な一体感が生まれるんです。バーベキューと組み合わせたり、お酒を飲んでそのまま宿泊したりと、楽しみ方は無限大です。自然の中でリラックスし、人と繋がる、そんな特別な時間を提供できるのが、テントサウナの醍醐味だと思っています。

―今後の展望について教えてください。 山本:新城ならではの歴史や文化を取り入れた、ここでしか体験できないサウナイベントを作っていきたいです。例えば、長篠の戦いにちなんだサウナイベントとか、どうでしょう?(笑) 新城には、まだまだ知られていない魅力がたくさんあります。それを、サウナを通じて、全国、いや、世界に発信していけたらと思っています。

―YouTubeチャンネルも運営されているんですね。 山本:「奥三河90s(ナインティーズ)」というチャンネルで、地域で頑張っている同世代の人たちにインタビューしています。僕自身、人の話を聞くのが好きで、その人の想いや活動を、より多くの人に届けたいと思っています。動画を通じて、新城・奥三河の魅力や、そこで奮闘する人々のリアルな姿を感じてもらえたら嬉しいです。ぜひ、チャンネル登録お願いします!(笑)

―最後に、移住を考えている人にメッセージをお願いします。 山本:移住は、人生の大きな転機です。不安もあると思いますが、一歩踏み出すことで、新しい出会いや発見が待っています。新城市は、自然豊かで、温かい人々が暮らす、魅力的な場所です。都会の喧騒から離れ、ゆっくりと時間が流れるこの場所で、自分らしい生き方を見つけてみませんか? ぜひ、一度足を運んで、この土地の空気を感じてみてください。そして、もし興味があれば、僕にも気軽に声をかけてください。一緒に、新城での新しい暮らしを楽しみましょう!

このプロジェクトの地域

愛知県

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人口 745.56万人

愛知県

愛知県庁が紹介する愛知県ってこんなところ!

日本列島のまんなかに位置する“愛知県” は、自動車産業をはじめとしたモノづくりが有名ですが、実は、山里や離島など豊かな自然に恵まれたところなんです。 愛知県の東に位置する三河山間地域には、さまざまな伝統を育んできた山里があり、知多半島と渥美半島に抱かれた三河湾のほぼ真ん中には、3つの個性的な離島があります。

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愛知県にはあなたが想う田舎があります。愛知県は産業県としてイメージされる方が多い県ですが、都市地域から近い山間地や離島があります。ぜひ、あなたの知らない愛知県の魅力に触れてみませんか。

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