多拠点居住お試し体験レポート⑪~心躍る花巻市の魅力

「多拠点居住生活してみたいな~」なんて考えたこと、一度はありませんか? コロナ禍を経て、フルリモートワークやテレワークを活用した柔軟な勤務形態が広がっている中、岩手県花巻市では、居住地=拠点を1か所に限らずに全国いろいろなところに拠点を持つ「多拠点居住者」を花巻市に呼び込む取り組みとして、実際に多拠点居住者や、首都圏等のハイブリットワーカー・テレワーカーに花巻で交流や宿泊などを体験をしていただき、その様子を情報発信する取り組みを行っています。

今回は、花巻市を訪れた、Sさんがまとめた体験レポートをご紹介したいと思います。 花巻は、新しい暮らし方を模索する人々にとって、魅力的な可能性を秘めた土地なのだ、と感じられたそうです。

花巻市との出会い・若者たちの挑戦・ぼうまい村が織りなす物語

【花巻市との出会い】 花巻駅のホームに一歩足を踏み入れた瞬間から、空気が違うことに気づく。あちこちに宮沢賢治の世界観。あちらこちらに配置されたモニュメントが、この街の文化的な深みを物語っている。オリエンテーションでは、カードを使った参加者同士の交流が心を和ませ、これから始まる花巻での冒険への期待が高まっていく。

【若者たちの挑戦】 地域おこし協力隊との対話を通じて見えてきたのは、都会とは異なる教育環境の現実だ。都会では当たり前の塾通いや、カフェでの自習風景。しかし花巻では、そんな環境がない分、より創造的な解決策が生まれている。駅前のユースセンターは、その象徴だ。地域の大家さんの温かい想いが形となり、限られたバスの本数と戦いながらも、若者たちが自分たちの居場所を作り上げている。その姿に、地域の未来への希望を感じずにはいられない。

【ぼうまい村が織りなす物語】 「ぼうまい村」という不思議な名前に惹かれて訪れたのは、まさに驚きの連続だった。古民家のリノベーションは、地域住民との協働による壮大なプロジェクト。そこでは不登校や鬱病を抱えた子どもたちも、新しい居場所を見つけている。そば・ホップの栽培からビール醸造まで。3 ヶ月かけて作り上げたピザ窯。狩猟から始まる食事の提供を修行中。竹を割って作る器と炊き込みご飯。さらにはサップヨガを計画中。どれもが情熱と創意工夫に満ちた挑戦、オープンが楽しみである。

ユースセンター
ユースセンター
ぼうまい村の宿泊施設
ぼうまい村の宿泊施設

地域に根付く暮らしの知恵・地域の想いが紡ぐ名所の復活

【地域に根付く暮らしの知恵】 やなのうえプロジェクトでは、キッチンカーから焼き上がる米粉ピザの香りに誘われ、地域の味覚を堪能。実際に移住された方々との対話からは、車が必需品であることや、お裾分けへのお返しを大切にする文化など、生きた暮らしの知恵を学ぶことができた。

【地域の想いが紡ぐ名所の復活】 花巻の街の象徴的な存在、マルカンビル大食堂の物語を外すことはできない。43 年間に幕を閉じたマルカン百貨店。2016 年閉店は多くの人々の心に寂しさを残したが、ここでも花巻の底力が発揮された。高校生たちによる署名活動、地域の人々の熱い想い、そしてクラウドファンディングの力が結集し、翌年には昭和レトロな部分が残りつつマルカンビル大食堂として見事に復活。今では地元の家族連れや観光客で賑わい、新たな世代の思い出を紡ぎ出している。この復活劇は、花巻の人々の絆の強さを象徴する素晴らしい例となっている。

やなのうえプロジェクト
やなのうえプロジェクト
マルカン
マルカン

未来への課題・心に刻まれた花巻での学び

【未来への課題】 しかし、この魅力的な地域にも課題はある。特に交通面では、雪道運転への不安や、高額になりがちなタクシー代、限られたバスの本数など。これらの課題に対して、タクシーお得パスの導入や循環バスの運行など、改善されると観光客だけでなく住民にとっても有難いところである。

【心に刻まれた花巻での学び】 この花巻での体験は、単なる観光では得られない深い気づきをもたらしてくれた。人との繋がり、地域への感謝の気持ち、そしてコミュニティを巻き込む力。これらは、多拠点居住やワーケーションを考える上で、かけがえのない学びとなった。花巻は、新しい暮らし方を模索する人々にとって、魅力的な可能性を秘めた土地なのだ。

〇JR東日本びゅうツーリズム&セールスの地域情報発信メディア「*and trip.」においても、体験の様子を掲載しています。  https://www.andtrip.jp/article/006501.html

新花巻駅
新花巻駅

このプロジェクトの地域

岩手県

花巻市

人口 8.77万人

花巻市

花巻市地域振興部定住推進課が紹介する花巻市ってこんなところ!

【花巻市】岩手県のほぼ中央に位置し、花巻空港や新幹線の発着駅があり、交通の便も優れています。 岩手県の県庁所在地である盛岡へも電車や車でスムーズに移動できます。 おいしいお店が多い市街地から少し離れると、気持ちの良い自然を味わうことができます。

花巻・大迫・石鳥谷・東和の4地域で景観や雰囲気も異なりますので、 自分に合った地域が見つかるかもしれません。

このプロジェクトの作成者

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主なお仕事 ・花巻市への移住・定住の促進にかかわること ・花巻市のシティプロモーション ・地域おこし協力隊 ・花巻市ふるさと納税 ・婚活・結婚新生活支援

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