
「Iターン移住」で築く、地域に『足りないから』やるのではなく『根付くため』の店づくり
公開日:2021/09/16 01:00
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2024/11/10経過レポートが追加されました!「【リアル・オンライン開催】 「地域に根ざす、ニーズから生まれた起業のカタチ」」
2024/10/30こんにちは! 山口県萩市の情報をお届けしているローカルエディターの上田です。 今回は萩市田万川地域に関西からIターン移住し、~石窯ピザカフェ~「Kunelplus(クウネルプラス)」をオープンした阪口勝洋(さかぐちかつひろ)さんをご紹介します。
阪口さんは料理人として23年のキャリアをお持ちで、今まで大阪、神戸、東京、京都などで活躍されてきました。3年前に地元京都で店舗を探していたところ、不意に萩市田万川の道の駅「ゆとりパークたまがわ」の食堂リニューアルを手伝ってくれないかと言われ、数ヶ月の契約で単身萩市に来たことが“結果的には”移住のきっかけになったそうです。食堂の契約終了とともに一旦地元に戻りましたが、約1年後に再度道の駅からオファーがありました。ちょうどそのころ萩市の(東部地域)定住促進住宅「うみかぜ」が入居者募集の抽選を始めたという情報を掴んでいたので、そこも含めて奥様に相談したところ「人生1回しかないから、もし当選したら行こう」と同意してくれたため、まずは定住促進住宅に応募し、当選してから萩に来たそうです。
その後、道の駅の食堂が安定し自らの役割は終わったと感じたので、次の目標として自分の思いを具現化する店を作ろうと決意。以前から気になっていた田万川の空き店舗を購入して改修。2021年5月、現在の~石窯ピザカフェ~「Kunelplus」をオープンさせました。このお店の魅力は、ピザやパスタなどの料理を中心に、カフェ、レンタルスペース、サブスクリプションの導入など、阪口さんならではの斬新なアイディアが盛り込まれたとてもユニークなところです。
異色のシェフは「ふれあい」を第一に
お店の名前「kunelplus」はどういった意味なのでしょうか? とお聞きしたところ、『ズバリ食うて寝る(笑)、ふざけているでしょ。でも、美味しいものを腹1杯食うて寝るがシンプルで1番幸せだと思いませんか? それに「プラスふれあいを」の意味を込めてます』とのこと。 料理へのこだわりをお尋ねしてみると『お客様がウチの料理を食べて「美味しい!何が入ってるの??」って聞いてくれるのが嬉しいです。マネ出来そうで、いざ家で作ってみると、やっぱなんか違うなぁ…って思わせる料理を心掛けています』と目を輝かせながら語ってくれました。ついでに萩市の食材はどうですか? と感想をお聞きしたところ、特に魚が美味しく、それを活かしたメニューが好評ということでした。
移住してみて萩市の生活はどうですか? という問いに対しては『都会と違って昼夜のメリハリがしっかりしていて、自然と生活のリズムやバランスが取れてます。都会の仕事人のような、家庭を顧みずガムシャラに仕事漬けの日々…みたいな生活はしたくなかったので、とても満足しています』とのこと。しかし今はまだやりたいことの3割程度しかできてないそうで、今後は店内に併設しているレンタルスペースの充実や物販にも挑戦したいそうです。これは余談ですが「料理不味いけどオマエに会いに来たるわ!(笑)」ってなってもいいと阪口さんは言います。実際料理は美味しいですし、これはあくまで『例え』ということでしょうが、ただの飲食店ではなく、地域交流の場であったり、地域と来訪者を繋ぐ場だったり「kunelplus」の「plus」の部分をとても大切にしているということなのでしょう。


家族のため、自分のためだからできるチャレンジ
最後にご家族についてお聞きしたところ『娘には絶対嫌われたくない(笑)』そして、娘が不憫な思いをしないように命懸けで頑張りたいそうです。また奥さまからは「本当にチャンスを逃さないよな」とよく言われているそうです。ご自身としては「チャンスの神様には前髪しかない」と思っており、チャンスが前から向かってくる時は掴めるけど、通り過ぎると掴むことができないという考えで物事にあたっておられるとのこと。だから子供には「チャレンジしないことは最後に後悔する。何か行動する時に2択で迷うことがあれば、どっちもやったらいいと伝えたい」とその熱い思いを吐露してくれました。
いかがでしたでしょうか? 今回は萩市にIターン移住をして~石窯ピザカフェ~「Kunelplus(クウネルプラス)」をオープンした阪口勝洋さんをご紹介しました。もっと詳しく知りたい人や共感できるなぁ~と思ったらぜひ「興味ある」ボタンをお願いしますね。 また萩市についてや阪口さんについて「こんなことが知りたい・あんなことが知りたい」という人はお気軽にメッセージをどうぞ♪
それではまた~
■阪口さんInstagram:https://www.instagram.com/sakaguchi_katsuhiro ■この記事は萩GoChi〜はぎのごちそう〜 ( http://ur0.work/VOH8 )の記事より内容を抜粋して掲載しております


萩市ローカルエディター
このプロジェクトの経過レポート
このプロジェクトの地域

萩市
人口 4.11万人

上田晃司が紹介する萩市ってこんなところ!
今回ご紹介したのは、萩市の中でも最北部に位置する田万川地域。美しい海や港があり、漁業が盛んな海側の「江崎」と美しい山並みに囲まれた長閑な雰囲気の中、農産物の生産が盛んな内陸の「小川」という、海と山の幸に恵まれた土地柄が魅力です。立地としては、もうお隣が島根県益田市で「萩・石見空港」が近く、考え方によっては現在の萩中心部よりも東京へのアクセスが良いかもしれませんよ。
■ 情 報 ■ 田万川おたからマップ→ https://www.city.hagi.lg.jp/site/machihaku/h30833.html (萩市ホームページ内)
☆取材・写真:ローカルエディター上田晃司(萩市) ☆協力:萩GoChi~はぎのごちそう~ https://hagi-gochi.jp/
このプロジェクトの作成者
東京からのIターン移住者。プロカメラマン、エディター、デザイナーなどのスキルを活かし、萩市ローカルエディターになりました。現在は明倫学舎4号館にオープンした「はぎポルト-暮らしの案内所-」で活動中です。