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- 【正社員募集】求められることを真摯に且つ淡々と。金属加工のシマト工業株式会社
◎企業のご紹介
今回はシマト工業株式会社さんになります!
◎企業詳細
日本の製造業に元気がないと言われて久しい。
だが、そんな向かい風をものともしない企業が燕三条にはある。
対企業取引のみに特化して金属加工製造を行なう、シマト工業株式会社だ。
会社の大きな特徴は、全国でも数少ないと言われる一貫した製造システムにある。金型からプレス加工、溶接、表面処理、そして組立までの一連の設備が自社工場に揃っている。
直近の年間売上は60億円、北海道から四国まで全国に顧客がいる。それでも、売り込み営業は一切していない。協力工場は燕三条の地場を中心に100社以上あり、年間15〜20億円のお金の流れがあるという。
いったい、営業もせずにどうやって仕事を請けているのか。会社としての強みの一貫した製造システムとはどのようなものなのか。総務部部長の虎谷栄一郎さん(以下、虎谷さん)に話を伺った。
結局は人と人との付き合い。シマト工業の理念は“人間愛”
アフターフォローなど、きめ細やかな対応の裏には会社の基本理念である「人間愛」があるという。
「『人間愛』という言葉はもともと、会長が掲げていました。うちはBtoBの取引が多いですが、企業との付き合いといっても、結局人との付き合いです。担当者と親しくなり、相手の言うことによく耳を傾け、且つこちらの要望も聞いてもらいながら歩み寄らないと、良い関係はできません。
よく、良いお客さんと巡り合ったと言いますが、それは、企業の担当者と良い関係を築き、変わらぬお付き合いをしてきたからです。
自社製品もなく、突き抜けた技術も持たない私たちがここまでやってこられたのは、お客様に恵まれて仕事のご依頼があったからです。人を一番大事にする。その理念を『人間愛』という言葉で表現しています。」
確かに、虎谷さんが話してくれた数々のエピソードには顧客との縁を感じるものが多い。シマト工業という社名も、創業当時のお客さんがつけたという。
「私どもの会社は、昭和25年に設立し、昭和30年に斎藤叮次工作所として法人化しました。そのころは郵便ポストを製作していたのですが、その製品の名前を、創業者と親交の深いお客様に付けていただいたんです。
名付けて頂いた『シマト』という言葉自体には、意味がありません。創業者の3人の娘さんの頭文字を取ったものでして、その後、社名にも採用されました。」
「人間愛」は何も、顧客との関係だけではない。協力工場や社員の力あってこそのシマト工業だと言う。
「納期をきっちり守り、供給責任を果たすためには、協力工場なしではやっていけません。頑張ってうちにずっとついてきてくれている工場は、うちの業績が悪くなったからといって見過ごすわけにはいかない。潰れそうになった会社に経済的に支援して、立て直しに協力させていただいたこともあります。」
そして、シマト工業には会社から社員への「人間愛」もある。
ねぎらいの気持ちを形にする、というのがシマト流だ。
「うちの社員に40年以上働いている人がいますが、その方が入社したときからあった風習が、社員の誕生日にはケーキをプレゼントすることです。昔は、創業者自ら誕生日当日に社員の自宅を訪ね、ホールケーキを贈っていたそうです。
かつて、工場の作業員というのは決して待遇が良かったわけではありません。だからこそ、家で家族揃ってケーキが食べられるというのは、貴重なことでした。普段頑張ってくれている社員を、そしてその家族を大事にする気持ちが端的に表れていたのだと思います。
さすがに今は社員も200名以上いますので、会長や社長が一人一人の家を訪ねることはできませんが(笑)、毎月給料日には、その月が誕生日の社員にケーキをプレゼントするのは変わりません。」
心は燕三条株式会社。地域と社会で存在感を発揮していきたい
地場を中心に、100社以上の協力工場をもっているシマト工業の目は、常に燕三条という地域全体に注がれている。
「社長の言葉に、『社名はシマト工業株式会社だが、心は燕三条株式会社だ』というのがあります。地域のなかで、うちが窓口となって仕事を獲得し、地域の人たちと一緒にものをつくっていこう、ということです。今後は、さらに新たな協力工場を毎年数社ずつ増やす想定です。」
シマトでは顧客との付き合いにおいても、目指していることがある。
「製造業と一口に言っても、食品から化学工業までいろんな業種がある。社長の夢は、全ての業者とお付き合いすること。幅広く、いろんなお客様の役に立つことは、すなわち日本全体に対しても貢献できるという考えなんです。
また、うちは自社での製品計画がないので1ヶ月後に納品してほしい、といった急な発注が入るなど、仕事量の増減が激しい。そういった意味でも、いろんなお客様と付き合うことで、仕事の波を一定に保てるかもしれません。
たとえ、ある特定の業種が落ち込んで取引量が減っても、他の業種とも取引があれば仕事の急減は避けられます。多方面のお客様と付き合うことは、経済に貢献できると同時に、会社にとってもリスクヘッジになるのです。」
幅広い顧客と付き合っていきたいという想いは、会社同士の関わりを越えて一般の消費者へも向かっている。
「対企業向けの商材なのでエンドユーザーと付き合う機会はあまりないのですが、以前、燕三条 工場の祭典*に参加したときに、一般の方々も工場見学に来てくださった。それで、社員が喜びましてね。自分たちのやっていることが、工場の外にいる普通の方たちの興味対象になるとは思っていませんでしたから。
*燕三条 工場の祭典・・・新潟県の燕三条エリアにあるものづくり関係の工場が、4日間に渡って一般向けに開放するオープンファクトリーイベント
工場の説明をする時も、質問が出ると説明役の社員たちが俄然張り切った結果、見学の時間はどんどん長くなっていきました(笑)。今後は、こういった一般のお客様を巻き込むものにも意欲的に参加して、地域を盛り上げていきたいですね。」
他社が真似できない独自の技術、誰もが知っているようなブランドメーカー。
「他社との差別化」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、こういったキャッチーなものではないだろうか。
ところが、シマト工業は、金属加工というものづくりの裏側で、あえてこうした手法をとることなく、ひたすらに続けてきた。
納期をきちんと守る、欠品に対応する。
こういった仕事は一見、地味に写るが、この地道で誠実な姿勢が顧客の信頼を得ている。
会社で、起業で、独立で、「差別化」「オリジナリティ」を打ち出す前に、本当に大事にするべきものがあるのではないか。結局は人であり、そしてその人からの信頼。
これこそが、シマト工業が最も大切にしていて、結果として、他に代えがたい他社と差別化された要素なのだと思う。
◎シマト工業株式会社は一緒に会社を盛り上げてくれる仲間を募集しています!
https://jp.stanby.com/r_6a6d661304f40f5da5b0230c31d7b61b
◎続きはこちらから読みください。
https://sanjo-school.net/spblog/?p=1240
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◎本記事は、三条ものづくり学校の取材した記事になります。
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ちょうどいい田舎、三条市。
新潟県三条市は、新潟県のちょうど真ん中に位置するものづくりの街。
人口は約10万人の都市で、中心市街地にいけばスーパーやコンビニが揃っており
少し車を走らせると山や自然が豊かな下田地域にもいける都会と田舎の側面を持つ地域。
ものづくりの技術は世界から認められており、グッドデザイン賞を受賞していたり、
アウトドア用品の有名ブランドのほとんどは実は三条市が本社だったりします。
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▼三条市HP
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人口約10万人の地方都市・三条市は、鍛冶技術の伝統を受け継ぎながらも、時代に合わせて革新を続けてきた打刃物の技が光る「ものづくりのまち」です。新幹線が止まる燕三条駅から車で約30分走ると、自然豊かな地域・下田郷が広がります。地方都市暮らしも、田舎暮らしも叶えられる一石二鳥なまちです。
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