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- 海も山も町も見下ろせる高台の空き家を購入。「小さくても強い暮らし」をしたくて移住しました
みなさんこんにちは! 萩市ローカルエディターの上田です。
萩市には空き家を購入して(できるところは)自らの手で改修し、暮らしの拠点を作っている若者がいます。
以前ご紹介した広瀬耕さんもそうでしたが、今回ご紹介する秋山光里(あきやまみつのり)さんもそのひとり。
秋山さんは広島県三次市からの移住者で、現在は萩市地域おこし協力隊として活躍しています。
趣味は旅行やハイキング。
地域おこし協力隊としてのミッションは、萩市の特色を生かしたツアーを企画したりしながら「地域おこし事業のモデルづくり」に関する活動をおこなっています。
そんな彼の協力隊任期3年間の成果を卒隊後の生業に結びつけるための拠点として、萩市鶴江に海も山も町も眺めることができる一棟貸しの宿(住み開き宿 鶴島邸)を今まさに作り上げている真っ最中です!
そんな秋山さんに、なぜ萩市に移住を決めたのか? そして萩市でどんな暮らしを作っていきたいのか? などをお聞きしてきました。
移住や空き家活用のことに関心がある方はもちろんですが、地域おこし協力隊員の任期後の暮らしに関心がある方などもぜひ読んでいただけると嬉しいです。
それではインタビュースタート!!
上田)まずは最初からお聞きしたいのですが、どうして萩に?
秋山)元々農業系の会社にいて、30歳になる前に海外赴任を命じられたんですよ。それまでも海外には色々行っていたんですけど、仕事として海外に赴任したら30歳までに帰ってこれないと思ったんですよね。それで僕は、
『世界一周したいんで辞めます!!✈️』
って会社辞めちゃったんですよね(笑)
その会社は待遇面は良かったんですけど、でもまぁ“今しかできない”と思ったんで思い切って辞めました。
それでいろんな国を366日かけて回って結果世界一周してきました。
そうしたら、次に住みたい場所の条件が3つ浮かんできたんですよ。
で、その条件っていうのが、
1つ目は自然が豊かな場所
2つ目は日本らしいところ
3つ目は小さい町に暮らしたい
というものなんですけど、自分は世界の国々を見てきて『小さくても強い暮らし』を作りたいと思ったので、それが可能そうな場所を日本で探そうって思いました。
で、日本に帰ったその足で北海道に降り立って、今度はヒッチハイクや自転車などを使って日本縦断の旅をしました。とにかく日本中ブラブラしました。その流れで萩にも来たんですよ。夜だったんですけど、宿とか何も決めてない状態で…。
で、萩には町を見下ろせる高台があるんですけど、レンタカーでそこに行って町を見たら、町の光と三角州に囲まれた萩の姿がとてもコンパクトに見えて…。すでに自然が豊かなところや日本らしい歴史や文化が多く残っている町だということは知っていたので、
『お、3つ揃った、ここに住もう!!』
ってことで萩に移住することに決めました。
ここなら面白い暮らしが作れるなぁ、と思いました。
地域おこし協力隊は「地域の代弁者」移住は“視点を変化させる”ことができる!
上田)卒隊後の暮らしはどうするのですか?
秋山)今自分は同じ協力隊の人と一緒に活動してます。
活動内容は、萩市内において未活用の農林資源を使った循環型の精油生産です。精油の種類は柚子、夏みかん、ヒノキ(枝・葉)という萩ではメジャーな生産品ですが、様々な理由から、未活用だったり廃棄処分となってしまう部分を入手して、エッセンシャルオイルに生まれ変わらせて販売していく計画を実行中です。
この活動を通じて暮らしを作っていくことももちろんですが「素敵な萩の景色」を次の世代に残すための活動になればとも考えています。
“卒隊後の生活は空き家を改修して作った『住み開き宿 鶴島邸』を基点として”
上田)高台の素敵な家ですね。このお家について教えてください。
秋山)この家は築50年くらいで、空き家になってからは15年くらいの物件でした。
ここの良いところは、観光客がほとんど来ないというところで、とても静か。
あと、町の中にいたら町の良さって段々分かんなくなっていくと思うんですけど、物理的にはそれほど遠くないけど、精神的には離れているこの場所でニュートライズしてもらって、萩の良さを再認識してもらうことができる場所だなって思って、そんなところも気に入っています。 もちろん、海、山、町といった萩の魅力全てを望むことができる高台っていうところも大好きです。この景色は僕の移住のきっかけでもあるので、宿として完成したら色んな人に見てもらいたいなぁと思っています。
上田)萩市に移住した感想を色々お聞きしたいのですが、まず萩市地域おこし協力隊ってどんなところでした?
秋山)どんなところでしたかね〜。ちょっと違うかもしれないですけれど、最終的に地域に入って暮らしていくんですけど、「地域の代弁者」みたいなところもあると思うんですよね。
上田)なるほど、それでは秋山さんにとって移住とは?
秋山)え〜移住ですかぁ…移住ってなんだろう? ん〜 移住すると新しい自分を見つけることができると思いますね。(移住前とは)気持ちが変わったりとか…。できることも増えるし、関わる人も変わる。関わる人が変われば自分の性格も変わってくるし…。
そうですね、自分にとって移住とは、
『視点が変化すること』かな?
未活用品を活用した精油を作って販売する計画が進行中です
小さくても強い暮らしを実現する拠点は、萩を一望できる高台にあります
世界中を旅して選んだ萩市。秋山流の生き方はユニークだが共感できるものでした…
上田)はい最後に…というか最後ですがこれが本当はメインかもしれないお話(笑)。「萩市地域おこし協力隊 秋山光里」としての集大成となる(?)イベントが2022年8月にあるそうですね。それは一体どんなイベントですか?
秋山)ん〜 実はよくわかんないですけど(笑)
上田)ええ〜 なんて聞いてるんですか?
秋山)えっとですね、移住定住のイベントで、山口県央連携ナナシマチ(山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)の物産の販売や移住定住に関するトークセッションなどがあるそうです。僕は先ほどお話した萩の香りを詰め込んだ精油を活用した『アロマキャンドル作り体験』というワークショップをやることになっていて、現在その準備をしています。イベント当日は、萩市見島のカワイイお花と僕のエッセンシャルオイルが入ったアロマキャンドルをワークショップで作ってご自宅に持ち帰っていただきたいです。そして時折火を灯してもらって萩の香りを楽しんでいただいたり、萩を思い出していただけたら…って思ってます。移住定住イベントなので、萩になんらかの関わりを持ってくださっている方がいらっしゃると思うので、そういった方々に萩の香りが届けば嬉しいです。
【 お 知 ら せ 】
「やまぐちと津和野 のんびりLife〜知る・見る・楽しむ2days〜」
開催日時:2022年8月19日(金)11:00〜19:30、20日(土)11:00〜18:30
開催場所:東京シティアイ【パフォーマンスゾーン】※東京都千代田区丸の内二丁目7番2号KITTE地下1F
上田)秋山さんありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
世界一周&日本縦断の果てに選んだ地が萩市だった秋山さんの価値観や思いというものは、とてもユニークですが同時に深く共感できるものでした。萩の中で生まれる様々な未活用品を萩と萩と関わりのある人を繋ぐ「香りの絆」として生まれ変わらせる試みは素敵ですね。また高台の宿「鶴島邸」はまだ未完成ですが、とても素敵な場所ですよ。
このお話を読んでいいな! 共感できるな! 萩に行ってみたいな!とお思いになった方はぜひ「興味ある」ボタンをクリックしてくださいね。また、秋山さんや彼の活動に関するメッセージなどもお待ちしております。
以上、
レポートは萩市ローカルエディター 上田でした。
また萩かSMOUTでお会いしましょう。
8月のイベントでアロマキャンドル作りのワークショップをします
秋山さんの移住のきっかけとなった景色をぜひ是非見に来てください
【リアル・オンライン開催】 「地域に根ざす、ニーズから生まれた起業のカタチ」
〜山口県に移住して地域に根ざす起業しませんか?〜
こんな人にオススメです!
①都市から地方への移住や、地域の課題解決に関心がある人
②起業を考えているが、単なるビジネスではなく、社会や地域に貢献したいと考える人
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◇開催日:2024年11月16日(土) 13:00〜14:15
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\皆さんのご参加お待ちしてます!/
「いつも暮らしの中にある」そんな存在になりたい
萩市街を一望できる“田床山”を
みんなの「愛着」と「誇り」が詰まった
素敵な場所に!!
まずは「訪れる」というカタチで関わりを持ちませんか?
◇プロジェクトはこちら→ https://smout.jp/plans/17718
\ぜひご覧ください/
ユニークだけど、これもリアル! 秋山さんの萩暮らしをお届けしてます
秋山さんのYouTubeチャンネルでは、みかんの花摘みについての動画をアップしています!
https://youtu.be/HziPAdpP7Uw?si=oXW7xoHMKrGzJXvs
また、秋山さんのリアルな萩暮らしについても動画がアップされてますので、移住、仕事、空き家改修、萩での暮らしなどに興味がある人はチャンネル登録してくださいね。
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今回の地域紹介は「鶴島邸」がある萩市鶴江です。
「鶴江」という名前の由来には、鶴が飛来する場所だったからという説や、この地域に入ってくる密貿易船が舳先に鶴のマークを掲げることで仲間であることを示したという説など諸説あるそうです。対岸には伝統的建造物保存地域でる浜崎があり、離島へ行くための定期船が発着する港もあります。また眼前を流れる松本川を渡るための手段として現在も渡し船が存在しているという珍しい土地柄です(少し離れた場所に橋もあります)。萩市のメインステーションとなる東萩駅が割と近くにあって、萩の海産物を楽しむことができる道の駅「萩しーまーと」も近いなど、住んでしまえば不便はなさそうな場所と言えます。ただし道は狭いので、最初はちょっとびっくりする人もいるかもしれません。でも慣れますよ(笑)私は住んでませんが、何度か行くうちに慣れましたね。
鶴江について詳しく知りたい方は、萩まちじゅう博物館のホームページより、まち歩きマップ「鶴江・香川津・新川おたからマップ」をご覧ください。
東京からのIターン移住者。プロカメラマン、エディター、デザイナーなどのスキルを活かし、萩市ローカルエディターになりました。現在は明倫学舎4号館にオープンした「はぎポルト-暮らしの案内所-」で活動中です。
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