募集終了

〜グリーンツーリズムで地域活性化〜〝最高のクオリティライフ〟を萩から世界へ

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プロジェクトの募集が終了しました。

2025/03/31

経過レポートが追加されました!「族として入っていくから忘れられない旅になる!! 人生を豊かにする「萩の農泊」」

2024/11/26

山口県北部にあって日本海に面する萩市。明治維新の爆発的なパワーを生み出したこの地は、人口4万4000人を切る小さな町でありながら、面積はでっかく東京23区よりも広い約698㎢。

そこにあるのは延長35kmの海岸線、標高600mを超える山々、県内屈指の農業振興地域を支える豊かな自然。サムライの時代からある町並み、その後の明治維新に関連した歴史遺構など、数え切れないほどの文化遺産もあります。

そんな特徴を持つ萩市は、観光としての産業も盛んで、2019年には人口の100倍を超える年間450万6600人もの方が来訪。コロナ禍で人数を大きく減らしながらも、近場を少人数で巡るマイクロツーリズムなどの対策などを講じ、2021年には317万8000人の観光客が萩を訪れてくださいました。

とはいえ、コロナの動きを見ながらの観光業、以前の客数に突然戻すことはできません。 そんな中、来る人も受入れる側も〝最高のクオリティライフ〟を追求できる新しい価値観を取入れた観光に力を入れている組織があります。

今回は、萩の資源を活かしきるプログラムを地域の人たちと一緒に造成・実施する「萩市ふるさとツーリズム推進協議会」の事務局長の宮﨑隆秀(みやざき・たかひで)さんに、体験型観光による地域活性化の取組みについてお聞きしました。

萩市ローカルエディターの三枝英恵がお伝えします。

旅人を「送り出す側」から「お迎えする側」へ…出会いは地域おこし協力隊のミッション

今回のインタビュー ○宮﨑隆秀(みやざき・たかひで)さん

萩市ふるさとツーリズム推進協議会 事務局長

神奈川県川崎市出身。旅行好き一家の中で育ったことから、本人も大の旅行好き。 そんな宮﨑さんが萩に来る前の仕事はもちろん旅行業。 東京の旅行会社に勤めて、旅の予約や手配、商品造成などをしてきました。 しかし実際にやってみると、自分が本当にやりたかったことが見えてきたそうです。 それは一体、どんなことなのでしょうか。

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三枝「宮﨑さんが観光のお仕事に携わるようになったきっかけは何ですか?」

宮﨑さん 「旅行業と観光業というのは一見、似てるようですが実は違って、旅行業は送客(そうきゃく)といってお客様を送り出すのが仕事で、関わりとしてはそこでおしまいなんですね。 だけど僕はお客様が旅先でどんな行動をしているのかについて思うところがあって。 それで、実感を持っておすすめできる旅を提供したいと考え、お客様をお迎えする側になれる観光業に携わりたいと思うようになりました」

三枝「なるほど、旅行業と観光業では違うんですね!知りませんでした。 しかし宮﨑さん、萩にすっかり馴染まれているので(笑)、勝手に地元の方だと思っていましたが、実は移住者なんだとか」

宮﨑さん 「そうなんですよ、川崎出身なんです。移住を考えるようになった仕事面での理由が先ほどの観光業に就きたいという点で、あともう一つ、プライベート面での理由があります。 かつて僕のいた職場は東京スカイツリーの近くにあって、通勤に電車で1時間以上かかっていました。 ある日、たまたま席が空いていて座れた時、別の駅でお年寄りが乗車して目の前に立ったのはわかっていたんですけど、疲れて席を譲ることもできませんでした。 人に優しくなれない自分に、本来の姿ではなくなったと感じ、移住を決意しました」

三枝「そうだったんですね…。それで、なぜ萩に?」

宮﨑さん 「移住したいと思っていろいろ調べているうちに地域おこし協力隊という制度に出会い“協力隊でも観光業に就けるんだ!”ということを知って、希望に合いそうなものを全国で探していました。 そんな時、萩市がちょうど協力隊としては初めての募集に取組んでいて、いま思えばこれもすごいご縁ですよね。応募して2015年に地域おこし協力隊として移住しました」     三枝「萩市地域おこし協力隊の1期生にはミッションがなかったと聞いていますが、どうでしたか?」

宮﨑さん 「僕が入ったころは、まだ〝ミッション制〟という言葉もない時代だったと思うんですが、いま思えば僕だけミッションがあったような…」

三枝「ほうほう、それはどのようなミッションだったのでしょうか」

宮﨑さん 「萩市では2011年頃から、むつみ地域の方々が中心となって都市部の中学校などから農業体験を受入れていました。 そこでもっと滞在時間を増やして地域的な波及効果を広げて行きたいという願いから、2013年に市と地域でタッグを組んで協議会を立上げました。それが萩市ふるさとツーリズム推進協議会で、担当部署は農林振興課(現在は農政課)でした。 農林振興課ではグリーンツーリズムの振興を目的としていて、僕はそこに配属されて自然×ローカル素材を活用した体験型観光で、地域を活性化させる取組みに従事していました」

三枝「地域おこし協力隊としての3年間で、まさに現在に続くお仕事をされていたわけなんですね」

宮﨑さん 「はい。旧農林振興課では収益性の高いインバウンドの実証実験などを行いながら組織の自走を目指していて、グリーンツーリズムの振興はそのまま僕の卒隊後の使命になりました」

三枝「3年のご経験を経て、宮﨑さんは萩市ふるさとツーリズム推進協議会の事務局長になられたわけなんですが、今はどのような形でお仕事をされているのでしょうか」

宮﨑さん 「同じく地域おこし協力隊として活躍していた河津梨香(こうつ・りか)さんと〝はぎまえ698〟という会社を設立し、それまで市に設置していた事務局を移管して民間主体での運営を行っています。 業務内容としては体験プログラムのプランニングや営業のほか、農泊受入れ家庭さんのとりまとめ、旅行会社とのやりとり、講習会の開催などです」

川崎市からIターンし、観光業で独立した宮﨑さん。鉄道が好きで高校生の時には列車を乗り継いで萩へ来た経験も。
川崎市からIターンし、観光業で独立した宮﨑さん。鉄道が好きで高校生の時には列車を乗り継いで萩へ来た経験も。
いつもツアーに同行し、素敵な写真と文章で情報発信してくれる相棒の河津さん(手前)。宮﨑さんのつよ〜い味方です!
いつもツアーに同行し、素敵な写真と文章で情報発信してくれる相棒の河津さん(手前)。宮﨑さんのつよ〜い味方です!

来る人と受入れる側、双方の満足が大切。将来にわたり農泊が継続できる環境をつくる

三枝「萩市に事務局があった時と比べて違いはありますか?」

宮﨑さん 「行政主体の時は公的機関として、できるだけプラスマイナス0になるようにしてきましたが、本格的に自走していくためには受入れ件数を増やし、地域活性化のためにも単価を上げていかなくてはなりません。 また誘致に関しては長らく学生のみをターゲットにしてきましたが、これからは幅広い層にアピールしていくことも大切だと考えています。 現在、農水省や山口県観光連盟、萩市観光協会、せとうちDMO(瀬戸内を囲む7県の官民が合同し、瀬戸内全体の観光ブランド化を推進する組織)にご協力頂き誘致活動を行なっています。また情報発信に関しては、はぎまえ698の代表社員でプロの編集ライターでもある河津さんがきめ細やかな発信を続けています」

三枝「今度、観光イベントにも出展されるとか」

宮﨑さん 「はい。東京ビッグサイトで4年ぶりに開催されるツーリズムEXPOジャパン9/22(木)~25(日)に出展します。 22・23日は業会関係者の商談会で、24・25日は一般の方向けなので、たくさんの方に萩のグリーンツーリズムの魅力を知って頂きたいと思っています」

三枝「萩市ふるさとツーリズム推進協議会では、どのようなツーリズムを提供しているのですか?」

宮﨑さん 「事業の割合として約半分が教育旅行で、他はインバウンドの受入れと体験プログラムの提供です。会員の受入れ家庭さんは萩市全地域にいらっしゃって、地域でのリアルな暮らしや家業を体験できます。 初めて会う方のお宅に家族のように入っていく経験は、とても貴重だと思います」

三枝「地域活性化ということで、受入れ家庭さんにはどんなメリットがあるのでしょうか」

宮﨑さん 「体験料を受入れ家庭さんに支払えるので収入としてのメリットと、若い方や海外の方が来るということで、生活のハリや生きがいになるといった心理的なメリットもあります」

三枝「実際、受入れている方々のご感想はいかがですか?」

宮﨑さん 「孫が来るような感覚で受入れているとおっしゃる方もいます。なかには10年近くも手紙のやりとりをしていて、今でも宝物だとずっと大切にとっていらっしゃる方も。そういったことが受入れを続ける原動力になっているのかな、と感じます」

三枝「具体的にはどのようなプログラムなのでしょうか」

宮﨑さん 「まず入村式を行なって、受入れ家庭さんと出会います。そしてそれぞれの受入れ先で農業体験や自由行動、共同での調理を通して田舎暮らしを2泊3日で体験し、最後は離村式をして見送っています。 そこでは泣いてしまう生徒さんも多くいて、短いながらもそういった感情が出てくるというのは、楽しい時間を過ごせたからこその涙かなと思います。バスに手を振る時は、こちらも達成感がありますねぇ」

三枝「海外の方はどのような感じですか?」

宮﨑さん 「やはり入村式のような形でウェルカムセレモニーをするのですが、萩・明倫学舎の敷地内にある槍・剣道場の有備館で行なっています。伝統的な建物の中で書道や剣道の体験をして日本文化に触れて頂くと、とても喜ばれます。 海外の方は国によって生活や好みも違うので、それに合わせた対応が必要になりますが、そういった壁を越えることの楽しさというか、越えたことによるコミュニケーションの強化というのもあるかなと感じています。 またアレルギーはもちろん、ベジタリアンやビーガンの方にも対応して、萩へ来て頂く壁を低くするよう努めています」

三枝「引き続きコロナ禍での営業ということで大変なところもあるかと思いますが、水際対策の緩和や円安など新たな動きも出てきましたね。これからの抱負をお願いします」

宮﨑さん 「今年、ようやく農泊の受入れが再開し、春には教育旅行を行ない、この秋も中学校の受入れを予定しています。 インバウンドについても現在、再開に向けて準備を進めていますが、ありがたいことに来年以降も予約や問い合わせを頂いているので、この流れを絶やさないよう、受入れ家庭さんのサポートを行なっていきたいと思います。 また、私自身が移住者ということもあり、移住希望者へも農泊利用もお勧めしていきたいですね! 農泊以外では、はぎまえ698イチオシの〝FURUSATOサイクリング〟を始め様々な体験コンテンツを、より多くの方にご利用頂けるようにしていきたいです。 最後に、高齢化に伴い農泊受入れ家庭さんの代替わりも現在進めているのですが、移住者やUターンで戻られた30代から40代の若い方が今年から受入れをしてくださっています。将来にわたって農泊が継続できる環境づくりを今後も進めていきたいと思います」

海外の人にとって、日本の生活や文化に触れることは何よりの喜び。
海外の人にとって、日本の生活や文化に触れることは何よりの喜び。
様子を見に来た先生達に、生徒&受入家庭から合唱のサプライズ。短い間にも豊かな絆を育んでいますね!!
様子を見に来た先生達に、生徒&受入家庭から合唱のサプライズ。短い間にも豊かな絆を育んでいますね!!

萩市ローカルエディター 三枝英恵(はぎポルト)

このプロジェクトの経過レポート

このプロジェクトの地域

山口県

萩市

人口 4.11万人

萩市

三枝英恵が紹介する萩市ってこんなところ!

いかがでしたか。 歴史的建造物、深い緑、透き通った海、豊かな作物、新鮮な海の幸、 それをもっと知ってほしいと願い行動する「人」のパワー。 萩はたくさんの宝物のつまった町です。 ぜひあなたも、来て、触れて、肌で感じてください。

【グリーン・ツーリズムとは】緑豊かな農村地域において、その自然、文化、人々 との交流を楽しむ、滞在型の余暇活動のこと。

このプロジェクトの作成者

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こんにちは!萩市ローカルエディターの三枝です。萩・明倫学舎4号館「はぎポルト」から、地域で輝く人や楽しいイベントなどを紹介しています。わたし自身も東京からの移住者ですので、これからも移住者としての視点も大切にしながら、皆さんのお役に立てる情報をお伝えして行きたいと思っています。

【はぎポルト 開館時間】 毎週火曜日~土曜日 9:00AM~6:00PM 地域のディープな情報や空き家の提供や空き家バンクのご相談、定住相談の窓口として、どなたでも自由にお越し頂ける開放的なスペースです。キッズコーナーもありますので、お気軽にお立ち寄りください。

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