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- 毎朝、雲海を眺めて「おはよう」と言う暮らし。萩に移住して21年、花農家・野村さんの農泊LIFE。
毎朝、雲海を眺めて「おはよう」と言う暮らし。萩に移住して21年、花農家・野村さんの農泊LIFE。
萩市福栄(ふくえ)地域に広がる標高350m級の【 平わらび台 】で、農泊のホストファミリーとして、国内外のゲストを受け入れている野村綾子さん。花農家である夫の大悟さん、そして今は市外の寮で学生生活を送る娘さんと一緒に、雲海の名所として知られる平わらび台に暮らしてきました。
実は野村さんは、萩における移住者の大先輩です。
22年前に八丈島(東京都)で知り合った大悟さんが農家としてスタートを切った萩へ、翌年の2000年に引っ越してきました。それから21年間、毎朝、窓の外に広がる雲海と台地を見て目を覚まし、朝ごはん作りを始めます。
今回は、野村さんの平わらび台での暮らし方や農泊エピソード、ホストを続ける理由などを伺いました。農泊をしてみたい人、農泊を生業の一つにしたい人などなど、良かったら参考にご覧くださいね!
「10年経った時に考えようかな」。20年後の今、この暮らしがちょうど良い。
野村さんは大阪生まれ・大阪育ち。
バックパッカーとして海外を約20ヶ国巡った後に八丈島で釣り宿のスタッフとして働いた、旅が大好きな都会っ子。八丈島では、同じスタッフだった現在の夫・大悟さんと出会い、一緒に将来を見つめるようになるのですが、大悟さんだって埼玉生まれ・埼玉育ちの都会っ子。
そのお二人が、どうして農業を? どうして萩に? 広大な自然の中でポツポツ人が暮らす平わらび台に、どうして21年間暮らしているのでしょう??
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野村さん:
福栄での農業を決めた理由は、栽培品目が自由だったこと。
当時、農業のノウハウを教わる「る〜らる雲海塾」という学校のようなものが開かれていたの。
大ちゃん(大悟さん)は中学生の時、父親と一緒に行ったタイの東北部で、現地の人に農業を教える海外青年協力隊に出会ったことがきっかけで、農業高校へ進学したそうです。大学も農学部に進み、実践・経験を積もうと全国をめぐって、農業に集中できる場所を探していました。その一つが、福栄地域。地域にホームステイして生活も体験し、ここでやるぞ!と決定。2年の経験を積んで独立し、花農家の道を選んだんです。
私は、初めて平わらび台を訪れた時は衝撃的のひとこと。山に入っていくと、だんだん家もなくなるし、、、
でも、ここの景色がバーンと開けた時、あまりの絶景でワクワクしたの。それまでも田舎が好きだったので、地元の木で家具を作るなどいろんな夢が広がって。
まあ、10年経った時に考えようかなと、広大な平わらび台を見て思いました。
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不便さは平気。
例えば大ちゃんの地元は埼玉だけど、埼玉と言っても、通勤1時間はよくあることなので、感覚的に不便さはないよね、と言ってます。
それに、もしなかったら作ればいいやという発想で、いろいろ手作りするようになったの。それまでは料理はあまり得意じゃなかったけど、今はジャムを作ったり、パンも焼いたり、保存食も仕込んだり。やってみたら、頑張るようになったから不思議。
平わらび台は、最初から雲海と星が圧巻だった! 光害がないので、私が訪れた他の田舎よりすごかった。雲海も、農泊ゲストが「すごい!」と感動してくれるたび、改めて魅力を実感しています。
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最近、この生活がいいなって特に思えるようになったの。
若い時は都市部でたくさんの経験をしたから、この年齢で、ちょうど良い。
移住後の生活は大変なこともあったけど、同様に就農して家庭を築いた仲間がいたし、娘も同じ年頃の子が近くにいたから、そういうコミュニケーションがあって救われた部分もあるな〜。
農泊ゲストが思い出を書き残してくれたブックは綾子さんの宝物
お花の収穫をする大悟さん
中学2年生で農泊に来てくれた子と、7年ぶりに再会。そんなつながりが嬉しい。
農泊の受入家庭になったのは、海外の学生や「ICYEジャパン(国際的な青年ボランティアの派遣や受け入れを行うNPO)」の受け入れをしていたことがベースにあるそうです。野村さんは、農泊の運営団体である萩市ふるさとツーリズム推進協議会が設立された、2013年のスターティングメンバーです。
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野村さん:
都市部中学生の受け入れは、いろんな子がいるから面白かった! 自分の子は1人なので、子どもに対して描いていたイメージが外れてエキサイティングだったな〜。
毎年来てくれているのは北九州市の中学2年生なんだけど、彼女たちにとって、他の土地で初めて会う人の家に入る経験はほぼゼロ。なので、その子にとっての常識がひっくり返されると思うんです。お風呂の入り方、食器の片付け方など、ささいな事からもいろんな価値観に触れている中学生の反応が面白かった。この子たちに、生活する力をつけてもらえることって大切だなと思いました。
例えば、大きくなって彼氏のお宅におじゃました時、食後に彼氏のお母さんに「ごちそうさまでした。食器は私が洗います」って言えたらステキじゃない? そういうことを伝えてます(笑)。
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続いているのは、面白いから。自分の子どもがいっぱい増えて楽しい!
こないだインスタに連絡をもらって、7年ぶりに会ってお茶をしました。中学生だった子が大人になって会えるなんて、とても嬉しかった。子どもたちには必ず、平わらび台の雲海と星空鑑賞に誘っています。私も都会から来て、この星空と雲海がすごいと思ったから、見せてあげたいなぁと。きっと、心に残ると思います。いつも流れ星を探すの。生涯のうち、もしかしたら見つけることができないかもしれないけど、ここなら見られる。その体験をさせてあげたいんです。
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受け入れたゲストは、中高生から大人、訪日外国人など、年齢も嗜好も幅広い方々。
一緒にパンを焼いたり、夫が育てた花でアレンジメントを作ったり、道の駅に出荷する仕事体験などを行っています。花や野菜の値段を決めて、POPも自分で作って売るという体験をしたことも。「ちゃんと儲けを出しながら農業をする」ってことを知ってもらいたかったから。
でもやっぱり、「楽しかった!」「また来たい!」「もっとここに居たい!」と言ってもらえることが嬉しい。
大人のゲストには、食事で伝わることを大事にしています。外国人の方とは、雲海や星空の価値を共有できることが多いです。デンマーク人には「これ全部、雲? すごいね」と感動してもらったことも嬉しかったな〜。
雲海は、私の日常の一つ。訪れるみんなと一緒に楽しみたいなと思っています。
中学2年生だったエリさんと、7年ぶりに再会!女子トークに花が咲いたとか^^
福岡県大刀洗町から訪れた農泊ホスト仲間も、早朝雲海を体験
野村さんと一緒に雲海を眺める、萩の農泊を体験してみませんか?
「仕事があるし、子育ての時期はなかなか時間が取れなかったけど、田舎にいてもこういう交流ができるのは農泊だからかな。ゆっくり流れる時間を感じてもらえたら嬉しいです」。
平わらび台の雲海写真をチェックできる野村さんのインスタアカウントはこちら
▶︎ https://www.instagram.com/hirawarabidai_hagi/
野村さんのお宅に農泊してみたいなーという方はこちら
▶︎ 萩市ふるさとツーリズム推進協議会
https://www.hagi-tourism.com/
>> facebookもやってます!
https://www.facebook.com/hagifurutu/
メッセージでのお問い合わせや感想などもお待ちしています!
農泊のことはもちろん、萩暮らしや萩で出会える人・自然・旬グルメなどもお伝えします^^
萩の海沿い、山間部、城下町。多様な自然と暮らしを体験できる萩の農泊
どんな時期にどんな作物がどんな環境で採れるか、どんな人が育てているか、肌で感じることができます
これ、な〜んだ?
萩市の標高300mな山間部では、
早朝の気温がついに1桁になってきました〜、寒い〜。
けれど、農産物は美味くなり、空気が澄んで星がキレイ✨
バナー写真にある雲海も本格シーズンに突入です!
さて、深まる秋に出荷を迎える萩市川上地域の特産品といえば、「ゆず」です。地域内には天然記念物の木もある!
そのゆずにちなんだものが、今回の保存ビンの写真なのですが、なんだか分かりますか〜?
中に入ってるのは、大量のゆずのタネ!
なんとこれ、地域のおかあさん手作りの美肌のもと化粧水です😚 ゆずのタネにはペクチンがたっぷりで、保湿性が高いのだとか。乾燥するこれからの時期、「保湿」って言葉は響きますよね〜😁
「萩の "地域" と "ひと" を体験する」
をコンセプトに企画した【萩体験ツアー第2弾】では、
この化粧水に出会えることはもちろん、おかあさん特製レシピでゆず味噌も作ります!
開催日は、10/28-29。受付は10/20(金)〆切なので、気になった方はすぐにご連絡くださーい!
https://hagi-tourism.com/news/561/
萩体験ツアー \梨農園でピクニック♪竹から生み出す紙とアート/ 参加者募集!
「萩の "地域" と "ひと" を体験する」
をコンセプトに企画した【萩体験ツアー】を
この夏、開催します! 参加者募集中です!
萩の中心部や観光地に行ったことある🙌
という人は多いかもしれませんが、
地元の人が暮らし、仕事をし、何かを生み出す
"地域" を、もっと見てみたいと思いませんか?
8/26(sat)-27(sun)に、特産の梨収穫はもちろん
梨園オーナーのヒミツの特技・弾き語りで
和やかに楽しむ午後を満喫したり、
すんごいお宝グルメである「須佐男命いか」を
たんまり味わったり、
"地域" の竹から価値を生み出す
竹紙作家さんとモノづくりをしたり、、、
あ、締めくくりは特産蕎麦を手繰ります!
ぜひぜひ、こちらをご覧ください〜!
https://smout.jp/plans/12919
今週末の9/24・25、東京ビッグサイトでお待ちしています!
お久しぶりです^^
今週末、東京ビッグサイトで行われる旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2022」に、萩市ふるさとツーリズム推進協議会として出展予定です!「 農泊 ~Countryside Stays~ 」ブースに、ニコニコ顔の担当:宮﨑がおりますので、遊びに行ってやってください〜。
萩の農泊やアクティビティをご紹介するほか、9/24は会場と萩をオンラインでつないで、農泊受入家庭・石田さんのリノベーションした蔵や自然農の畑をご紹介します。
9/24・25は どなたでもご来場いただけるので、ぜひお越しくださいね。「農泊してみたい!」というリクエストも直接承り可能です!
◎ツーリズムEXPOジャパン2022
https://www.t-expo.jp/
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- 気になった地域の人に直接チャットすることができる
萩市は698平方キロメートルもの広〜い市です。海もあって山もあって、本州最西端の山口県なのに、ドカッと雪が降る地域もあります。それくらい多様な表情を持つ萩市の中で、平わらび台が位置するのは、福栄(ふくえ)地域の標高350m級の溶岩台地。お米や白菜などの一大産地として知られた田畑は、今、新たな可能性にチャレンジして一面オリーブ畑に生まれ変わろうとしています。
広大な田畑の先に、早朝のみ姿を現すのが雲海。気象条件が良ければ一年を通して見ることができますが、やはり寒暖の差がある今の時期は別格。早朝に現れ、日が昇ると消えていきます。1日のうちで最も気温が下がる時間に、澄んだ冷たい空気を肺に入れながら神秘性を愉しむ。
こんな朝の始まりで、1日がとてもハッピーに過ごせますよ!
萩市を代表する農村エリア・むつみ地域へ、2019年の夏に移りました。住んでいるのはわずか3戸の集落ですが、萩の中心部から農業をするために通う人もいて、地域間での関わりも生まれています。
広島の大学を卒業後、タウン誌編集部やフリーのライター/エディター、萩市地域おこし協力隊を経て、現在は 農泊団体の運営 / 体験プログラムの企画運営 / 編集事業 を小さな会社で行っています。
https://www.hagi-tourism.com/
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