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【第2段】瀬戸内海に浮かぶ島で「人生100年時代における新しい暮らし方」を共につくり、パラレルワーカーとして働きたい医療介護職の方を募集!
日本の社会保障制度にも限界があり、膨張する医療・介護費用などの支出面からだけでなく、生産年齢人口の減少や非正規雇用の問題など収入面からも危機的状況に置かれているのが今の現状です。
高齢者の人口は、2040年あたりに3,868万人でピークを迎えると予想されています。 その後はゆっくりと減少。つまり、ここ15年から20年ぐらいが一番厳しく世代間格差も拡大します。この時間をどう耐えていくか、ここをどうしていくのかを、私たちは今すぐ真剣に考えていかなければなりません。
そして、私たちが拠点とする安芸灘地域においても、看護師や介護職員などの人手不足や空き家問題、医療費の増大、年金問題など、全国的に通底する問題も抱えています。
私はこれまでの約10年間、介護分野で働いてきました。介護情報誌の制作や介護系ウェブメディア、シニア向けフリーペーパーの発行、福祉用具専門相談員として介護の現場にいた経験もあります。
そして、これまでに見聞きしてきてわかったことは、さまざまな問題を抱える日本の介護、その将来は、このままでは立ちゆかなくなるということでした。そのため、これからの日本には「新しい暮らし方」が必要になると感じていました。
私がこの島に来ることになったのは、一般社団法人まめなという団体が進める「まめなプロジェクト」がきっかけです。まめなは、大崎下島の豊町久比を拠点としており、「くらしを、自分たちの手に取り戻す」をテーマに、多角的な活動をしています。
私は、複数の運命的な出会いから一般社団法人まめなに参加することになり大崎下島に来ました。そして、「新しい暮らし方」を実現するため「Nurse and Craft合同会社」をつくり、課題解決に取り組んでいくことになりました。
日本の介護問題を、国に頼らず自分たちの手で切り開いていく
2019年3月からこの地域で、医療・介護に関わる問題を調査をしてきた結果、数多くの問題があることがわかりました。その中で特に問題だったのが、「訪問看護ステーションがない」ということでした。
そこで私たちは、訪問看護ステーションをキーとした事業構想をつくり、2040年までの厳しい時間を乗り越えていくために、介護で苦しむことがない世界「人生100年時代における新しい暮らし方」の実現に取り組み始めました。
それでは、どうすれば私たちは、「100歳まで生きたら、おもしろかった」と思うことができるのでしょうか?
◆◆◆「理想的な生き方・死に方とは」◆◆◆
それは、「要介護状態にならないように健康寿命をできる限り延ばす」ことだと考えます。すなわち、「ぴんしゃん、ころり」です。
なぜ「ぴんぴん、ころり」ではなく、「ぴんしゃん、ころり」なのか。「しゃん」は、認知症にならずに脳も元気で活発にしているという意味です。人それぞれに考えがあると思いますが、これが多くの人々にとって理想的な生き方・死に方なのではないでしょうか。
では、「ぴんしゃん、ころり」になるために必要なことは何でしょうか?
1. 介護が必要となる疾患をできる限り予防する
2. 社会的孤立を防ぐ
3. 生きがいをもつ
私は、「ぴんしゃん、ころり」になるために必要なこれらの3つの要素をサービスとしてまとめ、それを「まちぐるみの介護」と名付けました。
◆◆◆「看護師や介護士、セラピストがまちに点在し、人々の健康を見守る」◆◆◆
この「まちぐるみの介護」は、言い換えれば、「遠く離れた家族や介護保険に極力頼らず、住民同士の共助・互助と専門家によって見守られる地域での新しい暮らし方」と言うことができます。ここでいう専門家とは、看護師や介護福祉士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などを指します。
空き家をリノベーションしたシェアハウスには、セカンドライフを里山で過ごしたい移住者や一人暮らしが不安になってきた地域住民の方などに住んでいただきます。
そして、看護師やセラピストなどは、訪問看護ステーションから利用者のいる自宅に訪問するだけではなく、シェアハウスの管理者やカフェの店員などとしても働きます。
彼らは、人々の生活習慣を日頃から看るために地域に点在します。看護師は(地域住民と日常的に交流し)、まちの人として生活の動線に入り込み接点を持つことで、人々の健康状態を把握します。
つまり、まち全体をまるごと、なめらかに見守るのです。
◆◆◆「まちぐるみの介護」に実装する5つの機能◆◆◆
私たちは「ぴんしゃん、ころり」を実現するために、次の5つの機能を「まちぐるみの介護」に実装します。
①医療・介護保険による「訪問看護サービス」
②「多世代共生型シェアハウス」の運営
③孤食を防ぐための「シェアダイニング」
④スポーツや趣味を通した「コミュニティ形成と醸成」
⑤いつまでも可能な限り働くための「ワークシェアリング」
◆◆◆誰もが新しい暮らしに触れられて、自分らしく働き暮らせる環境をつくるために◆◆◆
私たちは、「まちぐるみの介護」以外でも売上を拡大していくための、将来に向けたビジネスプランを考えています。それは3つの部門から成り立ちます。
①ツアー部門
②スクール部門
③クラフト部門
※各項目の詳細は弊社ウェブサイトをご覧ください。
https://nurseandcraft.io/
「ぴんしゃん、ころり」になるために必要なこと
「まちぐるみの介護」イメージ
従来の慣習に疑問を持ち、成長したいという意識で自分でも稼いでいく
Nurse and Craftは、「人生100年時代の新しい暮らし方をつくり、それを支えるナースの精神を調整する」というミッションを掲げた会社です。
このミッションの中には、「新しい暮らし方をつくる」ことに加え、「ナースの精神を調整する」というもう一つのテーマがあります。
(ここでいう「ナース」という言葉のなかには、介護福祉士やセラピストも含まれていると考えてください。便宜上、「ナース」と使っています)
皆さんは、“働きたいのに働けない”という「潜在看護師 71万人」の存在をご存知でしょうか。その理由はさまざまですが、主な要因は次の4つだと考えられます。
①責任の重さ、医療事故への不安 ②出産・育児によるブランク ③変則的・不規則な勤務体制
④うつ病などの精神疾患
私たちは、「住民を支える側であるナースも、体と心、そして社会的にも健康でいなければならない」と考えています。
しかし、これまでの働き方を今後も続けるのでは、ますます支える側が疲弊し、職場から離れてしまいます。したがって、私たちは彼らがもっと働きやすく、看護や介護以外の仕事でも自己実現を図れる環境を整備します。
それが、「パラレルワーク」という働き方です。
看護師業務などの他に、自分がやりたいことをこの地で実現してください。そのために弊社は、週4日勤務シフト制を組んでいます。会社の仕事と自分のやりたいことをどうやって両方とも実現していくのかを皆で考えていきます。
「看護師 x レモン農家」「介護福祉士 x カフェ店員」「言語聴覚士 x スナックのママ」。
ここで何をするかは自由で、それを実現するかどうかは自分次第です。どう働くかを人から指示をもらうのではなく、自分で考え、自ら提案し、皆の理解を得て、率先して実行していきます。
もちろん、社内の他のプロジェクトを進めたいのであれば、それを行うことも可能です。どう働いたら自分が幸せか、皆で決めれば良いと私は考えています。
しかし、自由な分、責任も大きいので、「休みが多くて楽ができそう」と考える方には弊社は不向きです。ここでは、業務を効率的に行い、自分の時間も確保していく力が求められてきます。
従来の慣習に疑問を持ち、成長したいという意識で、会社のことを考えつつ自分でも稼いでいく力がほしいという人にはピッタリな場所だと思います。
私たちはすでに未来の働き方に挑戦しているので、それに対し共感を持ち、振り幅を持って対応できる方と私は出会い、一緒に働きたいのです。
体と心、そして社会的にも健康でいなければならない
「○○○ x ○○○」あなたは何を実現したいですか?
「人の役に立ちたい」「自分らしくありたい」「自分で稼ぐ力がほしい」
私は、これからの時代において、職業は関係なく、いわゆる「指示待ち人間」は大変に厳しい状況になるのではと危惧しています。自身の成長を望むことがない方、リスクばかりが気になり一歩も動けない方も同様です。
私たちは一緒に働く仲間として、「自分で考え、自ら提案し、皆の理解を得て、率先して実行できる方」を求めます。性別や年齢、国籍は関係ありません。
そして、弊社の考えに共感を抱き、挑戦を楽しめる方に来ていただきたく、私たちはそのような方を楽しみに待っています。
■募集職種:正看護師、介護福祉士、理学療法士、言語聴覚士
■雇用形態:正社員(週4日勤務 シフト制)
■給与:月給25万円、資格手当1万円
■待遇:雇用保険、健康保険、厚生年金、労災保険、交通費支給
■仕事内容
・正看護師、理学療法士、言語聴覚士の方:主に訪問看護ステーションにて業務を担当していただきますが、訪問看護サービス以外のプロジェクト進行・業務も行っていただくことがございます。事前に協議して決めてまいります。
・介護福祉士の方:弊社が運営するカフェでの業務や訪問看護サービス以外のプロジェクト進行が主になります。カフェでは、地域の方が抱える、健康・介護における悩みについて相談相手になることを目的の一つとしています。
■その他条件:大崎下島に移住できる方(住まいはこちらでも探します)
※移住される場合の住居について:こちらでも周辺地域を含め空き家等を探します。
※アルバイト・パートをご希望の方はお気軽にご相談ください。
私たちはあなたを待っています
あなたはこれからをどう生きたいですか?
新たな挑戦「テクノロジー開発のためのクラウドファンディング」がスタートしました!
人口減少、少子高齢化、過疎、産業の衰退などが著しいこの場所において、地域医療を持続的に成り立たせるためには、従来の常識通りの事業(考え)は通用しません。
この日本には、問題を解決するために“石橋を叩いて渡る”時間はもうなく、私たちの考える「人生100年時代の新しい暮らし方」を実現するには、常に実行しながら調整していくしかありません。
人口の都市部への集中は効率の面やいたしかない部分もありますが、それでも山間部や島嶼部など、人々は実際にそこで暮らしており生活があります。
私たちは、都市部と過疎地に生まれるそのギャップに対して、テクノロジーで対処できることも多いと考えています。「みんながダメと言う」「みんなが行かない」というところにこそ、突破できるチャンスがあると確信しており、チーム全員がそこにチャレンジしています。
私たちが望むのは、誰もが老後に不安を抱えない社会と人を支える側も健康でいられる社会で、私たちが救いたいのは、島で今まさに介護で苦しむ人や将来の介護に不安を抱える人、田舎で暮らす親を心配する都市部で働く家族、過疎地の地域医療を無くさないために必死で支えている日本の他の地域の人々、そして、医療介護従事者、自分たちそのものです。
私たちは、介護・医療の前に、体も心も社会的にも健康でいられる世界をつくる会社であり、このテクノロジー開発は、ウェルビーイングな暮らしの実現を目指す第一歩目になります。そして、その世界を5年以内に大崎下島につくると決めました。
ぜひ本プロジェクトをご覧ください!
https://camp-fire.jp/projects/view/335123
クラフト部門について説明する事業紹介ビデオを公開いたしました。ぜひご覧ください。
https://youtu.be/Eh34aMUX0kk
新型コロナウイルスの影響もあり、一時的に採用を控えておりましたが、改めまして、現在の状況をお伝えしたいと思います。
私たちは、「『100年生きたら、おもしろかった』と誰もが言える世界の実現」を目指して活動しており、4つの部門(まちぐるみの介護部門、クラフト部門、ビジネス開発部門、ツーリズム部門)からなる事業構想を立てています。※一部、部門名称を変更しております。
夏以降よりビジネス開発部門において、ウェルビーイングな暮らしを実現する2つのテクノロジー開発(IoT, AR)に着手いたしました。
加えてクラフト部門では、3Dプリンタなどのデジタル工作機械による福祉用具や日用道具等の開発スキルの確立、デジタルファブリケーション工房として古民家のリノベーションも始まりました。
現在4人のスタッフが、訪問看護サービスと並行してプロジェクトを進めています。彼らの努力により、訪問看護サービスの売上も伸び始めております。
そして、新たなフェーズへ進むために、今は以下の人材を特に求めております。
①デジタルクラフト工房で、3Dプリンタなどデジタルファブリケーションによるものづくり(福祉用具や日用道具、家具)にチャレンジしたい作業療法士・理学療法士の方
②ウェルビーングな暮らしを実現するため、IoTやAR技術によるテクノロジー開発(サービス開発)にもコミットしたい看護師の方
また①②に加えて、
・自分で仕事の範囲を決めない人(助け合う姿勢を持つ)
・仕事を通して成長したいと考える人(自分の限界を自分で決めない)
・顔の見えるコミュニティ作りに協力できる人
・持続可能な地域医療を共に作れる人
・自分勝手な振る舞いをせず、現在のスタッフと価値観を共有できる人(空気を読んでまわりに合わせることではなく、相手を尊重し自分の意見を言う)
「やりたい」という意志があれば、3Dプリンタやテクノロジーに関する知識や経験は必要ありません。強い意志と行動力があれば、どうとでもなります。
私たちは、「誰もが老後に不安を抱かない社会」「支える側も健康でいられる社会」を創るために、従来の医療・介護事業者ではできない“ゼロイチ”にチャレンジしています。
この素晴らしい景色のある場所で、良い未来を作るために、一緒にチャレンジできる方を心待ちにしております。
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豊町には約1,700人(2019年12月末現在)が住んでおり、大長・御手洗・久比・沖友の4つの集落により形成されています。この島には、柑橘類が実る段々畑と波が穏やかな瀬戸内海がすぐ近くにあります。私たちの事務所は、久比にあります。基幹産業はみかん栽培で、「大長みかん」が有名です。国産レモンの発祥地でもあり、栽培の歴史は100年以上です。久比に住む方の多くは、みかんやレモンを栽培する農家さんたちです。
その久比から車で東に10分ほど走ると御手洗地区に到着します。江戸時代に「風待ち・潮待ち」の港町として形成された御手洗地区は、昭和初期に至るまで、瀬戸内海交通の中継港として栄えました。江戸時代から昭和初期に建てられた伝統的な形式をとどめる民家が数多く残っており、1994年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
さらに、大崎下島の北には、面積0.78km²ほどの小さな有人島「三角島」があります。久比港から小型フェリーに乗船し、約10分ほどで到着します。島の就業者のほとんどは、柑橘栽培と造船業に従事しており、観光や宿泊施設はありませんが、日帰りでの魚釣りが目的で訪れる人が多くいます。
呉市街地から陸路での行き方は、下蒲刈島、上蒲刈島、豊島の島々を渡ると久比のある大崎下島にたどり着きます。車で約1時間ほどの場所で、これら主要四島を「安芸灘地域」と呼びます。この瀬戸内海に浮かぶ島々を、庭園をわたる飛石にたとえ「安芸灘とびしま海道」とも呼ばれ、多くのサイクリストが集まり、海沿いの開放的な風景や古い町並みを思う存分楽しんでいます。
ソーシャルアントレプレナー|Nurse and Craft株式会社 代表取締役
父親の在宅介護をきっかに介護業界に転身。福祉用具専門相談員として介護の現場で介護制度や流通への理解を深め、人的ネットワークも構築。その後、アクティブシニアを対象としたフリーペーパーの発行や全国の介護施設が定期購読する専門雑誌でディレクションを行う。その後、社会課題解決のために、2019年に大崎下島でNurse and Craft を設立。